縦折りスマホSamsung Galaxy Z Flipが示すフォルダブルの進むべき方向

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買い物は自己責任で、というのは、新しもの好きの人のためにあるような原則だ。しかし、Galaxy Foldが市場に受け入れられるのを難しくしていたのは、単純に価格だった。なんども延期された後、ようやく一般向けに発売されたとき、そのデバイスは警戒心に包まれていた。そうなった要因は数多く、実績のないデバイスに2000ドル(約22万円)を支払ったからと言って、それを信任したと言えるような単純なものではなかった。

とはいえ、そんなデバイスを衝動買いする気持ちも理解できるものだった。何年もの間、フレキシブルなディスプレイに期待を抱かせた後、Samsung(サムスン)は、ほぼ10年続いた板状のスマホの後に何が来るのか見せてくれたのだから。

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そんなGalaxy Foldの、ほぼ1年後に発表されたGalaxy Z Flipは、同じカテゴリーの中でも、洗練された外観をまとっている。発表の後、午後にわずかながら製品に触れられる時間があった。まだ、フォルダブルなスマホのあるべき姿だと自信を持って言える段階ではないが、間違いなく正しい方向への重要なステップのように感じられる。

改善点は大きく次の3点に集約できる。

  • 価格(機能は別として)
  • フォームファクター
  • 耐久性

後ろから見ていこう。

ある意味Z Flipは、サムスンの罪滅ぼしとも考えられる。ディスプレイは、なんと、ガラスで覆われている。同社はその詳細について詳しいことを明らかにしていないが、折り畳み機構も含めて、Z Flipは前任機よりもかっしりとしたものに感じられる。作りも頑丈そうだ。実際、さまざまな角度で開いたままにしておくことができる。閉じるには、開くときよりも大きな力が必要で、そのあたりは良くできている。

そして閉じるときにも、きしむような音はしない。ただし、まだ折り目ははっきりと見える。

6.7インチのディスプレイは、一般的なスマホの中でも表示面積が広い方に属する。しかし、いったん閉じれば、かなり快適にポケットに収まる。以前に2つ折りの携帯電話を使ったことのある人(つまり、だいたい30歳以上の人)なら、その魅力もわかるだろう。Foldの場合、もともと長いフォームファクターで、閉じてもまだ長いままだった。

ただし、閉じた際にはかなりの機能が失われる。Flipの画面は、かなり小さなものだけとなる。むちゃくちゃ便利というわけではないが、必要最小限のものが表示できる。完全なディスプレイの代わり、Flipの画面底部角には、小さな窓のようなディスプレイがある。時計やバッテリー残量のようなものに限って言えば、こには最適な表示場所だ。他の情報を表示することも可能だが、それには若干無理があるのは否めない。

指紋センサー付きの電源ボタンをダブルタップすると、そこは自撮り用の画面になる。自撮り用としては、あまりよくできていない。写真のフレーミングがうまくできているかどうかは判断できるものの、それ以上のことは分からないからだ。

1380ドル(約15万円)という価格は、Razrの1499ドル(約16万5000円)よりも、ちょっとだけ安い。もし私がモトローラの社員だったら、競合できる価格まで下げるだろう。Razrは、どことなく懐かしさを感じさせるものだったが、サムスンの製品は、そこから1世代リードしている。またかなり堅牢なデバイスとして登場してきた。

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相対的なものとはいえ、価格を下げたのは、もちろん手を抜いた製品を意味するわけではない。ただし、最高にハイエンドなスペックを誇るGalaxy S20 Ultraと比べれば、だいぶ見劣りする。いちばん目立つのは、5Gに対応していないこと。すでにフラグシップモデルに5Gを搭載している企業の、未来志向のデバイスとしては、ちょっと不釣り合いにも感じられる。何よりもサムスンとしては、Foldから派生した製品を、低価格にすることで差別化しようとしているのだろう。

まだ、普通の消費者にフォルダブルの購入を実際に薦めようという気にはならないものの、Flipは、このようなフォームファクターを主流にするための、力強い一歩を踏み出した製品のように感じられる。もしかすると、今から1世代か2世代後には、もうこれが普通になっている、ということもあるかもしれない。

今回は延期はなさそうだ。Flipは2月14日に発売される予定だ。フリップ式にとって幸せなバレンタインデーになりそうだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)