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ソーシャルビジネスと気候変動ビジネスに1400億円以上の資金を提供するKKR新ファンド

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数十億ドル(数千億円)規模の複合戦略投資会社であるKKRが、社会的および環境的課題に焦点を当てる企業のために、13億ドル(約1400億円)以上に達するファンドを組んだ。

KKR Global Impactが公表しているのは、そのファンドが特定と投資に焦点を当てるのは、パフォーマンスと社会的影響が本質的に整合している世界中の企業だということだ。具体的に、同ファンドが投資を行うのは、国連の提唱するSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に沿った進歩に貢献している、下位の中間市場に属する企業たちだ。

「国連のSDGsは、市民、政策立案者、技術者、そして投資家を動かして、世界的な課題に対処するために開発されました。私たちは投資家として、SDGソリューションに貢献するビジネス開発に対する重要な役割を担っていますし、それを行うことによってファンドの投資家の皆さまに対するリターンを生み出す責任も担っています」と声明の中で語るのは、KKR Global Impactの、KKR Partnersであり共同責任者でもあるRobert Antablin(ロバート・アンタブリン)氏とKen Mehlman(ケン・メルマン)氏だ。

これは再び機運が高まっている気候と持続可能性の分野の企業に、資金を提供していこうと考える、素晴らしい変化の動きだが、2017年にAmericasファンドのためにKKRが調達した139億ドル(約1兆5200億円)や、最新の投資手段からインフラストラクチャに投資しなければならなかった70億ドル(約7700億円)に比べれば見劣りがする。

環境と持続可能な開発に対する世話役としてのメルマン氏の役割は、ジョージ・W・ブッシュ大統領の在任期間中に、上級管理職として果たしていた彼の役割とは矛盾している。彼は2000年に、ブッシュ政権の政治局の責任者に任命され、ホワイトハウスの内外で共和党のいくつかの管理職を務めていた。

環境保護主義者たちは、ブッシュ大統領の在任期間については、かなり厳しい評価を下している。

「(ブッシュ大統領は)100年とは言わないまでも、数十年分の環境問題における進歩を台無しにしました」と、2008年当時のインタビューでブッシュ政権の環境記録についてガーディアン紙に語ったのは、米国最大の環境団体の一つであるSierra Clubの広報担当者のJosh Dorner(ジョシュ・ドーナー)氏だ。

「ブッシュ政権は連邦政府に広範な腐敗をもたらしました。法の支配を弱体化させ、科学を弱体化させ、基本的執務能力を弱体化させ、政府機関がたとえそうしたいと願っても、その最も基本的な機能さえ果たすことができないようにしたのです」。

その20年後、メルマン氏は自身が支援していた政権による不作為によって悪化した、世界の気候危機の緩和と変化に関わる民間金融機関で働いているというわけだ。

KKRファンドが重点を置くその他の投資分野には、責任ある廃棄物管理や、安全性、モビリティ、持続可能性を強化するための技術の利用、より持続可能な製品とサービスの創出、そして衰退しつつある産業とインフラストラクチャのアップグレードが含まれる。

KKRは、2年前にグローバルインパクトビジネスを立ち上げ、これまでに12人のチームがBarghest Building Performance、Ramky Environ Engineers、KnowBe4、Burning Glass、および廃水処理プラントの建設に投資してきた。

KKRが外部から受け取ったコミットメントに加えて、同社は自社のバランスシートからファンドに1億3000万ドル(約140億円)の資本を投資すると述べている。

「私たちは、KKR Global Impactの大きなチャンスに対する投資家の熱意を共有することに興奮しています。これに基づいて、この分野での投資、価値創造、および成功の新しい基準を生み出して行きます」と語るのは、KKR PartnerおよびKKRのPrivate Market Products Groupの責任者であるAlisa Amarosa(アリサ・アマロサ)氏だ。

KKRは、ブッシュ政権におけるかつてのメルマン氏の仕事に対するコメントの要請には応じなかった。

トップ画像クレジットimagedepotpro(opens in a new window)/ Getty Images

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(翻訳:sako)