スパムブロックに優れるメールクライアントOnMailが今夏登場

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何年もの間、多くのスタートアップが電子メールを再発明すると約束しては物足りない結果に終わった。Google(グーグル)が根本から作り直したInboxアプリでさえ、ついに2019年提供を終えた。ある会社が米国時間4月7日、より優れた受信ボックスの開発計画を発表した。Edison Software(エジソン・ソフトウェア)がOnMail(オンメール)のサービス開始に向け準備している。OnMailは、受信ボックスに誰のメールを入れるか管理できる新しいメールサービスだ。Permission Control(アクセス権コントロール)という新しいブロッキング機能によって処理する。このサービスには、自動開封確認、トラッカーのブロック、サイズの大きな添付ファイルのサポート、高速配信など多くの機能強化が導入されている。

同社にはすでに、人気の高いメールアプリEdison Mailがある。Edison MailはGmail、Yahoo、Microsoft、iCloudといった既存のメールと連携するよう設計されているが、OnMailは新しいメールサービスであり、この夏のプロダクトデビューではユーザーに@onmail.comのメールアカウントが割り当てられる。

OnMailのウェブバージョンは多くのブラウザで動作する。macOS、iOS、Android向けの既存のEdison Mailアプリでも動作する。

OnMailの最大の特徴は、優れたスパムブロックシステムを作成できることだ。

現在、GmailやOutlook.comなどにある、明らかにスパムやフィッシングとわかるメールを自動でフィルターにかける仕組みはかなり良い働きをする。しかし、受信トレイは依然としてニュースレター、プロモーション、ショッピングカタログなどの侵略的なメッセージでいっぱいだ。いつかサインアップしたものもあるのかもしれない。登録解除を試みたものもある。だがメッセージを止めることができない。

受信者側でもう関係を断ち切りたいと思う人たちが、まだ受信者のメールアドレスを持っていることもある。Gmailがこの「詰まってしまった受信トレイ」の問題に最後に取り組んだのは2013年だ。再設計した受信トレイが、プロモーションやソーシャルメディアサイトからのメールを別のタブに移動すると発表したときだ。OnMailはそうしたメールを単に移動するだけでなく、受信トレイから完全にシャットアウトできることを前提としている。

ユーザーはOnMailのPermission Control機能により、特定のメールアドレスからのメールを受信トレイに置いたままにするのではなく、受け取るか拒否するかを選択できる。Edison Mailの「Block Sender」や「Unsubscribe」よりも強力な機能だ。拒否した送信者からのメールが今後受信トレイに届くことはない。少なくともユーザーからは見えなくなる。

技術的には、拒否した送信者からのメールは「Blocked」フォルダに移される。ただし、このフォルダはユーザーインターフェイスのどこにも表示されれない。ブロックされたメールを検索しても表示されない。迷惑メールがなくなったような気になる。これらがすべて送信者へ通知されずに行われる。送信者が人間であろうと自動メーリングリストであろうと。

ブロックした送信者からのメールを再度受信したい場合は、拒否した送信者のリストを連絡先セクションで確認して変更することが唯一の方法だ。スパムフォルダから探し出すようなことはできない。

OnMailは、送信者のニーズよりも受信者のニーズを優先している。この結果、見えないトラッキングピクセルから送信されるすべての情報が削除される。

昨今、知識のあるメールユーザーのほとんどは、メールの開封が追跡(トラック)されるのを防ぐためにはGmailや他のメールアプリで画像を無効にすればいいことを知っている。だがOnMailは、画像を無効にしなくてもトラッキングを回避できると主張している。

「当社はトラッキングピクセルを恐るべきプライバシー侵害とだと考えている。それがすべての開封確認をブロックする理由だ」とEdisonの共同創業者兼CEOであるMikael Berner(ミカエル・バーナー)氏は語る。「送信者はユーザーが電子メールを開いたことを決して知ることはない」。

その他の機能として、簡単なフィルタリングツールによる検索エクスペリエンスの向上、サイズの大きな添付ファイルのサポート、配信速度の向上などがある。

Edisonはメールというツールが崩壊した現状を理解した後、2年以上にわたってOnMailの開発に取り組んできたという。

現在、米国の成人は1日に5時間以上を受信トレイで過ごし、コントロールを失ったように感じている。トラッキングピクセルとターゲット広告が、メールエクスペリエンスで一般的になった。また、特定のアイテムを検索するには複雑な構文が必要だ。Googleは最近、Gmail検索にフィルターを追加することで対応したが、今のところG Suiteユーザー限定だ。

同じ受信トレイを10年、20年と使っている人にとっては切り替えが難しいかもしれない。だが、Gmailがかつてそうであったように、ターゲットとする新世代のメールユーザーは常に存在する。

Gmailが15億人を超えるアクティブユーザーを獲得し市場で勝利を収めた今、Gmailの革新は鈍化している。2018年のSmart ComposeのデビューのようにGmailは時々ユーザーに餌を撒いたりするが、メールの問題はすでに解決されたと考えている。Gmailが必要としているのは新鮮な競争だ。

「当社は、受信トレイに幸せを取り戻すために尽力する会社として何年も投資してきた」とバーナー氏は声明で述べた。「OnMailは、メールを刷新するためにゼロから構築された。自分の住所情報の流出を恐れたり、混雑したメールボックスから脱出するために複数アカウントを作成しなければならないというのは間違ったことだ」。

OnMailがやろうとしていることは興味深い。ただし、同社のソフトウェアはまだ動いていないため、現時点でその主張を検証することはできない。だが、Edison Mailアプリを開発したEdisonの実績を見る限り、同社は電子メールユーザーが必要とする機能の設計と理解に優れている。

OnMailを早く使ってみたい人はこちらからサインアップできる。かつてのGmailと同様、OnMailはサービスが利用可能になると招待状を送る。Gmailと違いOnMailは広告モデルではないが、最終的には無料と有料両方のバージョンが提供される予定だ。

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(翻訳:Mizoguchi