テスラが長寿命低コストのバッテリーを開発中、EVの価格をガソリン車と同等に

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Tesla(テスラ)のCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、将来のバッテリー技術の改善を吹聴し、次の同社のイベントは「バッテリーデー」になる、とまで公言していた。そして5月14日ロイターは、テスラが最新バッテリー技術を発表する計画であることを報じた。開発したテクノロジーは、同社の電気自動車の動力源として「100万マイル」の使用に耐え、低コストで生産できるという。これは同社が同等のガソリン車と同じかそれ以下の価格でEVを販売できることを意味している。

これが本当なら同社にとって大きな転換点だ。ロイターによると、この技術は中国企業のContemporary Amperex Technology(寧徳時代新能源科技股份有限公司)との共同研究開発から生まれたもので、マスク氏が電力ストレージの経済変革を起こすために集めた選りすぐりの学界出身者からなるテスラバッテリー技術研究チームの成果に基づいている。

バッテリー容量と製造コストは、電気自動車の製造コストに関わる長年の阻害要因であり、EVの販売価格が高額になる主要な原因だ。通常自動車メーカーは、テスラも含め生涯の燃料費節約と地域や州、国が提供する税優遇を、EVの生涯コストをガソリン車と同等あるいは低くする緩和要素として示してきた。しかし、同社の新しいバッテリー技術はこの状態を変え、EVの価格をガソリン車よりも低くする可能性を秘めている。そうなればEV普及の大きな原動力になる。

テスラは新バッテリーをまず中国で、Model 3を皮切りに採用する予定だとロイターは書いている。その後、他の市場へも展開し、最終的に新しい製造プロセスでバッテリーを生産する。新プロセスは労働コストを下げ、生産量を上げるためのもので、ネバダ州にある今のギガファクトリーの30倍の広さの、いわゆる「テラファクトリー」で使用される。

「テスラが開発しているバッテリー技術には、低コバルトおよびコバルトフリーの化学物質を使用するものや、新たに開発された材料と内部コーティングによって活性物質へのストレスを減らして、利用可能期間を延ばすものもある」とロイターは伝えている。

同社は提携しているContemporary Amperex Technologyが開発した新システムも導入する。最終的なバッテリーパックに搭載する前にバッテリーセルをまとめる手順を省略することで、パッケージの重量とコストを下げる。ほかにも、バッテリーの部品を最終的に他のエネルギー製品で使うことで実用年数を延ばす新たなリサイクル技術を開発している。

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Category:モビリティ

Tags:テスラ 電気自動車

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook