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“遊び”のスタートアップPLAYLIFEが約1.1億円調達、オンライン体験で組織課題を解決する新サービスも

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遊びの情報に特化した体験共有メディア「PLAYLIFE」を展開するプレイライフは5月26日、環境エネルギー投資、みずほキャピタル、静岡キャピタル、HRテック投資事業有限責任組合、ドーガンベータ、オプティマ・ベンチャーズおよび個人投資家から総額で約1.15億円を調達したことを明らかにした。

PLAYLIFEはユーザーが実際に体験した遊びのプランを実名で投稿するウェブメディアだ。現在同サイトには2万件を超えるコンテンツが投稿されていて、デート、旅行/観光、ランチ/グルメなど目的やエリアに応じてさまざまなプランを検索できる。

特徴や立ち上げの経緯については以前の記事で紹介しているのでそちらに譲るが、ピーク時には月間約400万人が利用するメディアに成長(今は新型コロナウイルスの影響で数字自体は少し減っているとのこと)。現在はメディアの運営を通じて培ってきた遊びのノウハウやコンテンツ制作のナレッジを活かして複数の事業を運営している。

その1つがPLAYLIFEから派生した宿泊施設向けのプロモーションサービスである「コトプロ for ホテル」だ。このサービスでは体験取材のプロが実際にホテルや旅館を訪れて記事コンテンツを作成し、それを軸とした広告運用なども含めてプレイライフがまるっと集客支援を行う。小さい子どものいる家族やカップル、夫婦など細かくターゲティングした上でPLAYLIFEでの知見を用いた“凝ったコンテンツ”を作れるのが特徴で、約半年前からスタートしてから実際に成果も積み上がってきている状況だという。

プレイライフ代表取締役CEOの佐藤太一氏によるとコトプロに関しても現在は一時的にペンディングしているそうだが、コロナが落ち着いた後にはホテル業界を再び活性化すべく同事業に力を入れる計画だ。

またコトプロと並行して、月額2800円でさまざまな“部活”をオンライン上で楽しめるサブスクサービス「バヅクリ」の運営にも今後より積極的に投資をする。同サービスは2019年8月に遊びのサブスク「遊部」としてスタート。おとなの図工部、筋トレ部、マインドフルネス部、釣り部、寿司部、ドローン部などその領域のプロである“部長”から直接エッセンスを学べるのが特徴だ。

当初は毎月オフラインのイベントを開催するコミュニティとして運営していたが、現在はオンラインに特化して月10回以上のイベントを開催。たとえば住職のレクチャーに合わせてオンライン上でマインドフルネスを実践したり、寿司職人に教えてもらいながらビデオ通話越しにみんなでにぎり寿司体験をしたりといったように、ユーザーは月額定額で好きなイベントに自由に参加できる。

「PLAYLIFEを通じてさまざまな遊びの情報を蓄積してきた中で、近年はそのノウハウを使って企業向けに遊びの体験をプロデュースする事業も行なっている。そこで磨いてきた『コトを作るノウハウ』を活かした自社事業をできないかと考えた結果、バヅクリの前身である遊部に行き着いた。PLAYLIFEで発信していた情報から一歩踏み込み、『人と人との繋がり』によりフォーカスした事業を作りたいと考えていたこともあり、誰と繋がるかに重きを置いたサービスになった」(佐藤氏)

今月バヅクリとしてリブランディングを行なったばかりでまだユーザー数自体はそこまで多くないものの、百数十数名が参加し徐々に活発なコミュニティが形成され始めているとのこと。特に新しい趣味や繋がりを探したいという単身者・単身赴任者を中心に人が集まっていて、活動中の部活も20個近くになっている。

プレイライフは先生となる専門家の選定から実際のイベントの企画や集客までを総合的にプロデュースする役割を担うが、今後は個人向けだけでなく「法人向けバヅクリ」の展開も進めていく計画。今回調達した資金についても主に同事業の立ち上げに向けた体制強化とコンテンツ強化に使っていく予定だ。

法人向けのサービスは会社がアカウントを購入することで、社員が無料でバヅクリに参加できるというもの。20人以上が参加する場合には特定のイベントを1社で貸し切ることができるほか(その場合はプレイライフがイベントの補填を行うそう)、企業ごとのオリジナルイベントを提供する有料オプションも設けるという。

「これまで培ってきたノウハウを会社や組織向けに転換していくことで、エンゲージメントの向上やコミュニケーションの活性化などに繋げていけるのではないかと考えた。複数の企業にヒアリングをしてみても、リモートワーク環境になったことで今まで以上にコミュニケーション不足や帰属意識の低下、外出自粛によるストレスの増加などが課題となってきている」

「一方で毎回社内でオンラインイベントを企画するのは担当者の負担が大きい。バヅクリではリアルタイム参加型の対話と学びと交流が生まれる体験プログラムを提供することで、オンライン環境であってもチームに一体感が生まれるような機会を作っていきたい」(佐藤氏)

プレイライフは2013年6月の設立。これまでに複数回の資金調達を実施しており、今回も含めると累計調達額は約3億円となる。

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Category:ネットサービス

Tag:資金調達 プレイライフ メディア