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高精度で注目の機械翻訳「DeepL」が日本で月額750円からの有料サービス開始、API利用も可能

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高精度の機械翻訳サービスとして国内外で注目されているドイツ拠点のDeepLが、日本国内で有料サービスの「DeepL Pro」を開始した。

DeepLは2020年3月に、従来の欧米言語に加えて中国語と日本語の機械翻訳に対応。文字制限はあるもののウェブサイト上で無料で利用可能になっていた。また、WindowsとmacOSのデスクトップアプリも用意されており、ショートカットを使って選択したテキストを自動翻訳できる。

EUの厳しいデータ保護規則(GDPR)にも準拠しており、利用者が入力したテキストは翻訳が終わると同時に削除されるほか、DeepLのサーバーとのやり取りは常に暗号化されるため第三者に読み取られることがない。このため社内文書の翻訳などにも安心して使える。

DeepL Proの料金体系は以下のとおり。

年払い月額
・Starter:750円
・Advanced:2500円
・Ultimate:5000円

月額
・Starter:1200円
・Advanced:3800円
・Ultimate:7500円

各プランの詳細は以下のとおり。

Starter
・データの機密性確保(翻訳テキストの自動消去)
・オンライン翻訳の文字数制限なし
・用語集の上限なし
・毎月翻訳できる文書数が5件

Advanced
・データの機密性確保(翻訳テキストの自動消去)
・オンライン翻訳の文字数制限なし
・用語集の上限なし
・毎月翻訳できる文書数が20件
・CAT(支援翻訳)ツール内での使用に制限なし

Ultimate
・データの機密性確保(翻訳テキストの自動消去)
・オンライン翻訳の文字数制限なし
・用語集の上限なし
・毎月翻訳できる文書数が100件
・CAT(支援翻訳)ツール内での使用に制限なし

有料サービスでは、Microsoft Word(.docx)やPowerPoint(.pptx)の元のフォーマットを維持したまま翻訳することが可能だ。
なお、既存のウェブサイトにAPI(JSONベースのREST API)を埋め込めるDeepL APIプランもある。こちらは月払いのみで、基本料金の630円+従量課金となる。具体的には、翻訳済みの100万文字につき2500円。

同社は、欧米言語とは文法がまったく異なる日本語翻訳について「ここ10年間でアーキテクチャのトレーニング用に高品質の対訳テキストを収集し、良い文章や構文の複雑な文章などを大量に使ってアルゴリズムをトレーニングしてきたことで、日本語の文章法に則った訳出が実現できました」とのこと。

法律や医学など専門用語を含む文章の翻訳については「トレーニング用のテキストは、法律や医学など幅広い分野から大量に抽出しています。そのためさまざまな文脈や文章のタイプに応じて適切に訳し分けることができます」と同社。詳細は非公開ながらも、今後も対応言語を増やしていくという。目標は、地球上に存在するすべての言語に対応すること。

DeepL自体は、2017年8月にTechCrunchが取り上げた際にも高い評価を付けている(未訳記事)。DeepL調べによる翻訳精度は以下のとおり。

なお、DeepLと同様に日本語の翻訳精度の高さで評判の機械翻訳としては「みらい翻訳」もある。

【2020.06.16 13:00追記】有料プランの開始後も、翻訳文字制限のある無料版も引き続き使える。

関連記事:両義的な文の機械翻訳で正しい訳語をガイドするGoogleのTransformerシステム

Category:人工知能・AI

Tag:DeepL機械学習