さよならセグウェイ、20年の歴史に幕が閉じる

次の記事

東大・松尾研発AIスタートアップACESがAI活用のプレスリリースデジタル管理を開始、テレ東とタッグ

Segway(セグウェイ)のストーリーは、21世紀初期において最もセンセーショナルなテック製品の登場を抜きにしては語れない。「Ginger」と「IT」という開発コードネームが付けられたパーソナルモビリティのデバイスの登場によって、未来派の人たちは歩道と街を一変させ得る方法について真剣に話を交わすことになった。

しかし最初のプロダクトのリリースから20年が経ち、二輪車Segway PTの歴史は幕を閉じる(FAST COMPANY記事)。親会社Ninebot(ナインボット)は、Dean Kamen(ディーン・ケーメン)氏の最も知られた発明である製品の生産を終了し、生産していたニューハンプシャーにある工場の従業員21人を解雇する。よくあるように、物事は想定したようには運ばなかった。

これまでSegwayはツアーガイドや警官の間で愛されてきた。もちろん、 みんなのお気に入りであるKevin James(ケヴィン・ジェームズ)の映画はSegwayがなければ違うものになっていただろう。結局、同社は20年あまりで14万台を販売し、ニッチなパーソナルモビリティとなった。

2015年4月にSegwayはNinebotに買収された。中国のロボティックスタートアップであるNinebotは、スタンダードなキックスクーターからCESで発表された座るタイプの卵型モビリティ製品まで、すべての万能パーソナル移動デバイスの生産を継続した。一方、ケーメン氏は他のものに移った。ちょうど先週、同氏が細胞から臓器をつくるエンジニアリングに取り組んでいることが明らかになった(CNBC記事)。こちらは、セルフバランススクーターよりも大きな変革を起こすイノベーションになるかもしれない。

「20年前は素晴らしいイノベーションだった」とSegwayの副社長Tony Ho(トニー・ホー)氏はCNNに語った(CNN記事)。「現代では少し時代遅れのようだ」。同氏はまた、Segway PTがNinebotの全売上高に占める割合は1.5%だとも述べた。

このプロダクトはケーメン氏がセルフバランスの車椅子に取り組む中で派生した。立ち上げ当初、Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏を含むテック界の多くのスターたちにもてはやされた。ジョブズ氏は発明に部分的に関与している。Segwayはリリース後、忘れられないニュースをいくつか生み出した。その1つが英国の起業家であるJimi Heselden(ジミ・ヘーゼルデン)氏の死だ。ケーメン氏からSegwayを買収した数カ月後、ヘーゼルデン氏はSegwayごと崖から落ちた(The New York Times記事)。

尋ねる人にもよるが、Segway PTは技術のはやり廃りやこの世界にとってあまりにも美しすぎる革新的な製品についての訓話だ。いずれにせよ、Segwayは時代に痕跡を残した。

画像クレジット:Mario Tama / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi