YouTubeがTikTokに照準、15秒のマルチセグメント動画をテスト中

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YouTubeはTikTokに直接狙いを定めているようだ。米国時間6月26日、ユーザーが15秒のマルチセグメントビデオを録画できるようにするモバイルの新機能のテストを開始することを発表(YouTube Help Community投稿)した。これはTikTokのデフォルト設定の時間で、InstagramがTikTokを真似たReelsで設定されているものと同じ長さでもある。

同社によるとこのテストでは、モバイルアップロードフローに「動画を作成する」というオプションが表示されるとのことだ。

TikTokと同様に、ユーザーは録画ボタンをタップ、長押ししてクリップを録画する仕組みだ。次にもう一度タップするか、ボタンを離して録画を停止する。このプロセスは15秒相当のビデオ映像が出来上がるまで繰り返される。録画が完了するとYouTubeがクリップを結合し、1つのビデオとしてアップロードする。つまり、TikTokと同じである。

この機能の導入により、15秒を超えるモバイル動画コンテンツをYouTubeアプリ自体で録画することは不可能となる。15秒以上の動画を投稿するには、スマートフォンのカメラアプリなどで長い動画を録画後、YouTubeにアップロードする必要がある。

YouTubeはこのテストに関するその他の詳細を明かしていない。例えば、フィルター、エフェクト、音楽、AR、ビデオ速度を変更するボタンなど、短編動画のワークフローに関連するコントロールや機能が今後含まれていくのかは不明となっている。こういった機能は単にビデオの長さやマルチセグメントの録画スタイルというわけでなく、現在のTikTok動画を築き上げた重要なツールだ。それでも、YouTubeがTikTokによって普及した短いビデオ形式を視野に入れているという事実は注目に値する。

YouTubeが競合他社の機能セットを真似してライバルに対抗したのはこれが初めてではない。同社は2017年、動画の作成と共有をより簡単に行えるようにするためInstagram Storiesに匹敵するような機能を立ち上げた(未訳記事)。

しかし、このYouTube StoriesはTikTokユーザーを満足させることはできないだろう。TikTokは振付や準備したパフォーマンスを重視したコンテンツであり、パーソナルな動画ブログとは異なるものだからだ。これには別のワークフローとツールセットが必要となる。

YouTubeは、このテスト中の動画がStoriesとしてアップロードされないということは言及しているが、これら15秒の動画がYouTubeアプリでどのように見つけられるかについての詳細は明らかにしていない。

YouTubeのテストに関するこの最新ニュースは、今週開催されたIABのNewFrontsカンファレンスでTikTokが広告主に向けて行なった大々的な発表の直前に届いたものだ。TikTokは米国時間6月26日、TikTokアプリでのビジネスを検討しているブランドやマーケターを対象とした新しいプラットフォームであるTikTok For Businessをローンチ(未訳記事)した。広告主は、新サイトからTikTokの広告サービスについて学び、キャンペーンを作成およびトラッキングし、eラーニングに参加することができる。

YouTubeによると、この新しい動画テストはiOSとAndroidの両方で少数のクリエイターグループを対象に実施されている。同社の広報担当者は、このテストは短編ビデオに関して同社が実施した複数のテストの1つであると述べている。

「YouTubeは常に、求められている動画をユーザーがより簡単に見つけ、視聴し、共有し、交流することができるようにする方法を考案しています。ユーザーが短い動画を見つけたり作成したりするための様々なツールを現在テスト中です」とYouTubeの広報担当者は説明する。「これはYouTubeで常時実行している多くのテストの1つであり、テストへのフィードバックに基づいて、機能を今後より広く展開することを検討していきます」。

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カテゴリー:ネットサービス

タグ:YouTube 動画配信 TikTok

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(翻訳:Dragonfly)