Salesforceエコシステムのバックアップで知られるOwnBackupが約53.8億円を調達

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OwnBackupは、主にSalesforceエコシステムのバックアップと障害復旧システムで知られている。米国時間7月7日、同社は5000万ドル(約53億8000万円)の資金調達を発表した。

このラウンドを主導したのはInsight Partnersで、Salesforce VenturesとVertex Venturesが参加した。同社は1年前に2300万ドル(約24億7400万円)を調達(GlobalNewswire記事)している。同社によれば、これまでの調達金額の合計は1億ドル(約107億5000万円)を超えたという。

OwnBackupのバックアップと復旧の事業の大部分はSalesforceのエコシステムに関わるものなので、Salesforce Venturesが資金調達に参加したことは驚きではない。ただしOwnBackupは、新たに得た資金で事業を拡張しようとしている。

OwnBackupのCEOであるSam Gutmann(サム・ガットマン)氏はTechCrunchに対し「我々はこの2年半の間、Salesforceエコシステムに関わって大きな成長を遂げてきた。VeevaやnCinoといった他のISVパートナーはSalesforceの分野に集中している。しかし我々は今回の資金によって、今後1年間でいくつかの新たなエコシステムに手を広げていく」と述べた。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大しているが、ガットマン氏によればOwnBackupは成長を続け、直近の四半期では250社の顧客を新たに獲得した。顧客数は2000社以上、従業員は250人を超えたという。

今回のラウンドは5月初めにクローズしたが、困難な時期もあったという。パンデミックによって世界中に、特に米国に影響が出始めた時期だったからだ。既存の投資家が投資を控えた場合に備えて、ガットマン氏は新しい投資家との相談を始めていた。最終的には四半期の数字が堅調で既存の投資家が戻り、このラウンドは予定以上の成果になったと同氏は語る。

「実際、第2四半期は250社以上の新規顧客を得て、過去最高の四半期となった。我々のソリューションの重要性を企業が真に理解し始めたのだと思う」とガットマン氏はいう。

OwnBackupはパンデミックの最中でも採用を続ける計画だが、以前に考えていたほど積極的には採用しないかもしれないと同氏は語っている。多くの企業がそうだが、OwnBackupも採用する計画はあるものの市場を注意深く見ている。ガットマン氏は2020年中に50人の採用を予想しているが、それは現時点で考えられる範囲内でのことだ。

ガットマン氏は、幹部レベルにまで多様な人材を揃えるために経営陣とともに取り組んでいるが、これは難しいことだと語る。「一般の従業員は実際に多様な構成になっていると思うが、リーダーシップチームに関してはウェブサイトで公開しているように残念ながらまだ多様な構成になっていない」と同氏は述べた。

経営陣は採用チームに対して、性別や民族に関わらず多様な候補者を探すよう指示している。従業員の中にはダイバーシティ&インクルージョンのタスクフォースが構成され、社内トレーニング、特に面接テクニックに関するマネージャー向けのトレーニングにあたっている。

ガットマン氏はリモートワークへの切り替えは難しかったと語り、オフィスで従業員に会えないのがつらいという。夏の終わりまでには一部の従業員をオフィスに戻し、秋に向けて徐々に人数を増やしたい考えだが、状況次第だ。

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カテゴリー:ネットサービス

タグ:OwnBackup Salesforce 資金調達

画像クレジット:ajijchan / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)