VC、セレブ、アスリートがLAに女子サッカーチームを設立する構想を発表

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数年前、Upfront Ventures(アップフロント・ベンチャーズ)のパートナーKara Nortman(カーラ・ノートマン)氏はNatalie Portman(ナタリー・ポートマン)氏と会い、彼女らの非営利団体 All Raise(オールレイズ)とTime’s Up(タイムズアップ)が協力してなにかできることはないかを話し合ったことがあった。この時ノートマン氏は、後に彼女らがスポーツフランチャイズにおけるパートナーになるとは思ってもみなかった。

現在この2人の女性はAngel City(エンジェル・シティー)の共同創設者として、ベンチャーキャピタル、スポーツ、有名人投資家を率い、Angel Cityの共同創設者でプレジデントのJulie Uhrman(ジュリー・アーマン)氏とともに、2022年春までにNational Women’s Soccer League (ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ)のチームをロサンゼルス市に設立しようとしている。

これを支援しているのがRedditの共同創設者Alexis Ohanian(アレクシス・オハニアン)氏、彼の妻でテニス界のスーパースター、Serena Williams(セリーナ・ウィリアムズ)氏(および彼らの娘Alexis Olympia Ohanian Jr.(アレクシス・オリンピア・オハニアン・ジュニア)ちゃん)、俳優のUzo Aduba(ウゾ・アドゥバ)氏、America Ferrera(アメリカ・フェレーラ)氏、Jennifer Garner(ジェニファー・ガーナー)氏、Eva Longoria(エヴァ・ロンゴリア)氏、Lily Singh(リリー・シン)氏、および女子サッカー米国元代表のJulie Foudy(ジュリー・ファウディ)氏、Mia Hamm(ミア・ハム)氏、Rachel Buehler(レイチェル・ビューラー)氏、Shannon Boxx(シャノン・ボックス)氏、Amanda Cromwell(アマンダ・クロムウェル)氏、Abby Wambach(アビー・ワンバック)氏、 Lauren Cheney Holiday(ローレン・チェイニー・ホリデイ)氏、そしてソーシャルメディアスタントマンのCasey Neistat(ケーシー・ナイスタット)氏を含む多数の投資家である。

米国では未だにコロナが猛威を振るっている。そのような状況で新しいスポーツリーグを立ち上げるのは良いアイディアに見えないかもしれないが、ノートマン氏は投資を行い、ロサンゼルス市にチームを発足させるという決断はシンプルなものだったと述べた。

「私たちはベンチャーキャピタリストです。私たちは楽観主義者なのです。」とノートマン氏は述べた。

ノートマン氏にとって、Angel Cityのストーリーは生涯を貫くスポーツへの熱意から始まった。ロサンゼルス市に住む熱狂的なスポーツファン一家の中で成長したノートマン氏は、あらゆる地元チームのファンであった。ドジャース、キングス、レイカーズが常にテレビに映っていて、また一家は1999年の女子ワールドカップの試合をローズボールで観戦したこともあった。しかし2015年に女子ワールドカップの試合を見に家族をバンクーバーへ連れて行った時には、ノーマン氏のサッカーへの個人的な思い入れは、サッカーとサッカーの女子選手にもっと注目を集めるにはどうすればよいかという、より一般的な探求に変わっていた。

「その時、そう!私のお金をあなたたちのために使ってもらえないかしら?と思ったの」とノートマン氏は言う。ノートマン氏によると、4年前、大成功を収めた女子代表チームの選手たちはプロのサッカー選手として生計を立てるのに苦労していたらしい。

Image Credits: Angel City

女子代表チームが始めた給与格差の是正を求める戦いは今でも継続中(そして今年はじめに苦境を迎えた)であるが、ノートマン氏とポートマン氏は彼女らへの支援でリーグに新しい動きをもたらすことができるのではないかと考えた。

Time’s UpとAll Raiseによる話し合いの後、2人はサッカーで絆を深めることとなった。「ナタリーは『私の友達をたくさん試合に連れて行くのはどうかしら?私たちも、ジャック・ニコルソンがレイカーズやショウタイムのためにしたようなことを彼女たちのためにできるかもしれないわね』と言ったんです」とノーマン氏。

そこでこの2人の女性は自分の知り合いをサッカーの試合に連れて行くようになり、女子サッカーリーグおよびサッカー全般に勢いをもたらし支持を集め始めた。

ノートマン氏によると、この時に話したことや2019年の女子ワールドカップに先立って開催された代表チームの親善試合を観戦しに行ったことが、後にエクスパンションチームをロサンゼルス市に発足させる話につながっていったという。

「その頃になると、ナタリーは私に『チームを見つけましょうよ』と言うようになりました」とノートマン氏は述べた。そして2人の女性はそれを実行に移した。フランチャイズの買い付けについてリーグと話し合いを行い、投資家グループをまとめ始めたのだ。

「ブランドを構築し、全米で最もサッカーの観戦者が多い町に、世界で最も優秀な選手からなるチームをぜひ発足させたいと思っています。私たちは女性主導のグループを作ることに成功しましたが、同じ方式でこれを実行することができると思います」

ロサンゼルス市にフランチャイズをもたらす契約の金額等の条件は明らかにされていないが、数千万ドルに上ると見られる。それでも、一部の見積もりによると5億ドル(約536億円)以上の価値があるとされるロサンゼルスフットボールクラブのような男子チームの現在の評価額に比べると小さなものだ。

ノートマン氏にとってAngel Cityのようなフランチャイズを運営するのはフルタイムの仕事であったが、彼女はすでにフルタイムの仕事を持っていた。そこで、彼女はグループの統括者を探すべく自らの仕事上のコネクションを利用し、ジュリー・アーマン氏を見出したのだ。

ノートマン氏と同様、ロサンゼルス市で生まれ育ったアーマン氏は、Kleiner Perkins(クレイナ-・パーキンズ)の支援を受けたゲームコンソール会社Ouya(ウーヤー)を立ち上げ、その後Lion’s Gate Entertainment(ライオンズゲートエンターテイメント)およびPlayboy Enterprises(プレイボーイエンターテイメント)でメディア関連の役職に就いていた。ノートマン氏は、ロサンゼルス市の女性投資家、起業家、およびその友人たちがバスケットボールの試合に気軽に参加できるような環境の立ち上げを支援したが、これにアーマン氏が加わっていた、というのも彼女のキャリアと同様に重要なポイントである。

何回か試合を楽しんだ後、ノートマン氏はアーマン氏にAngel Cityの取り組みを主導する役員会に加わってもらうことにし、3人の女性が協力しながらAngel Cityの立ち上げを推進した。

三人の創設者たちそれぞれにとって、現状の改革と地域社会への関与は、ロサンゼルス市で新しいスポーツビジネスを立ち上げるのと同様に重要な意味を持つ。

そこで同グループは、十分なサービスが行き届いていないコミュニティにスポーツ面から支援を行っているLA84 Foundation(LA84財団)と手を組んだ。この非営利団体はAngel Cityのパートナーでもある。

LA84 Foundationのプレジデント兼CEOのRenata Simril(レナタ・シムリル)氏は「2014年に、私たちは Play Equity Fund(プレイ・エクイティ・ファンド)を立ち上げました。これは社会における公正さの問題としてスポーツにおける公平性に焦点をあてた唯一の非営利団体でした」と言う。 「Play Equity Fundは、十分なサービスが行き届いていないコミュニティの人々がスポーツに親しむ機会を広げる取り組みを行っています。こうしたコミュニティには、有色人種、少女、身体的な問題や発達障を持つ人々のコミュニティが含まれます。この素晴らしい女性グループが新しい事業を立ち上げるにあたり、協力関係を持てるのはこれ以上ないほどワクワクすることです。彼女たちは最も支援を必要とする人々のためにプラスの影響を与えようと取り組んでいるのです」

消費者行動の長期的傾向とスポーツ観戦への関心の全体的な低下を考えれば、スポーツフランチャイズを所有することに対する熱意は興味深いものがある。ここ数年、米国における主要スポーツへの関心は衰えて行っている。人口構成が変化し、多くの人々がトーナメントよりもTwitchのストリーミングを見るようになるに連れ、NBAファイナルズ、ワールドシリーズ、スーパーボール、インディ500などのスポーツイベントの観戦者数が低下しているのだ。

ノートマン氏とオバニアン氏は現代テクノロジーに精通する知り合い達を起用し、こうした傾向に歯止めをかけることができると考えている。

「私たちは、現実のスポーツ対eスポーツという2つの対立した図式で考えがちです。[しかし] 私たちはこれをブランドとして考えているのです。例えば、マンチェスターユナイテッドとそのブランドについて考えれば、それがスポーツ以上のものを意味することをおわかりいただけると思います…私たちはサッカーと実際のサッカーの試合を私たちのブランドの1つの表現と考えてはいますが、それが最も重要なことにはならないかもしれません」とノートマン氏は述べた。

しかし、まずなにもよりも重要なのはロサンゼルスコミュニティであり、フランチャイズとその幅広い使命をロサンゼルス市の人々に受け入れてもらうことである。

「今日私たちは、初となる、女性が大多数を占める、女性主導のオーナーシップグループを発表しました。これは素晴らしいことです。プロの女子サッカーチームをロサンゼルス市に発足させるために、この素晴らしい人々からなるグループと協力する機会に恵まれ、本当に興奮しています。私たちは一丸となり、試合に勝てるチームを作ると同時にチームを心から応援してくれる熱心なファン層を作ることを目指しています」とポートマン氏は述べた。「また、私たちはLA84 Foundationとの関係を通じ、ロサンゼルス市の若い人たちがより一層スポーツに親しめるよう取り組み、コミュニティに実質的な影響を与えることができればと考えています。スポーツは楽しみならがら人々に連帯感をもたらすことのできる素晴らしい方法です。またこの取り組みは、私たちのコミュニティおよびプロスポーツの両面で女性アスリートに具体的な変化をもたらす力を持っているのです」。

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カテゴリー:VC / エンジェル

タグ:スポーツ

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(翻訳:Dragonfly)