米国大手VCのLightspeedのインド拠点が約290億円規模のファンド組成、インド向けとしては最大規模

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米国の大手ベンチャーキャピタルのインド拠点であるLightspeed India Partnersは米国時間8月17日、世界第2位のインターネット市場への投資を強化するため、2億7500万ドル(約290億円)の第3ファンドをクローズしたことを発表した。

「この新しいファンドはインド向けとしては最大規模で、Lightspeed India Partnersはこの地域の24社以上のアーリーステージのスタートアップ投資を進められるようになる」と同社パートナーのHemant Mohapatra(ヘマント・モハパトラ)氏はTechCrunchのインタビューで述べている。

2007年にインドへの投資を開始した同社は、過去1年間に2つの注目すべきイグジットを実施(未訳記事)した。格安宿泊施設を手掛けるスタートアップであるOyoとEdtechの巨人であるByju’sからの撤退で、合計で9億ドル(約950億円)以上のキャッシュリターンを得ている。

そのほかの主要な投資先としては、昨年27億5000万ドル(約2900億円)以上の評価を受けた企業間取引市場のUdaan(未訳記事)、10億ドル(約1060億円)以上の評価額で資本調達が進んでいるローカル・ソーシャルメディア・プラットフォームのShareChat(未訳記事)、SaaSスタートアップのDarwinBox(未訳記事)、Yellow Messenger(未訳記事)、OkCredit(未訳記事)などがある。

同地域に6社のパートナーを擁する同社は、2015年に1億3500万ドル(約142億円)のインド向け初の専用ファンドをクローズした。2018年には1億7500万ドル(約184億円)の同地域向け2本目のファンドをクローズした。同社はスタートアップにこれまで7億5000万ドル(約790億円)以上を投資している。

アーリーステージのスタートアップに投資を行っている同社のインド拠点は、レイターステージでいくつかの投資先スタートアップを支援するために、より大きな投資を行うために、Lightspeed本体との連携を継続している。投資の80%以上はインドのシードやシリーズAの段階にある企業だ。

「これは、当社の差別化の最大のポイントの1つです。これほどグローバルなプレゼンスを持つベンチャーキャピタルはそう多くはありません。グローバルファンドとのシナジーは今後も続くでしょう」とモハパトラ氏は述べている。Lightspeedは中国でも大きな存在感を示している。昨年、同社の中国拠点は5億6000万ドル(約590億円)のファンドを発表(未訳記事)した。

インドのLightspeedパートナー。写真に向かって左から、Bejul Somaia氏、Akshay Bhushan氏、Harsha Kumar氏、Dev Khare氏、Vaibhav Agrawal氏、Hemant Mohapatra氏(写真提供:Lightspeed)

Lightspeedは、今年初めにグローバルで40億ドル(約4220億円)のファンドをクローズした。同社は、インドでの積極的に投資先を探している数少ない米国のベンチャーキャピタルの1社だ。世界的な同業他社であるSequoia Capital(セコイア・キャピタル)は先月、インドと東南アジア向けに13億5000万ドル(約1420億円)規模の2つのファンドを発表した。Sequoiaのアーリーステージ投資のうち11件は、この地域で過去14年間にユニコーン企業に成長している。

モハパトラ氏は「インドのスタートアップのエコシステムはここ数年で成熟し、高い成長率を示し、大きな成果をもたらしている」と述べている。また、これまで以上に多くのイグジットが見られるようになっている。今月初めにByjuは、子供たちにプログラミングを教える創業18カ月のWhiteHat Jr.(未訳記事)を3億ドル(約316億円)で買収している。

インドのスタートアップ企業は昨年145億ドル(1兆5300億円)以上の資金を調達(未訳記事)しており、これはローカルコミュニティの記録となっている。ただし、新型コロナウイルスの感染蔓延は、ほかの市場と同様にインドでの資金調達の動きを減速させている。

モハパトラ氏は、同社の投資先スタートアップのごく一部が新型コロナウイルスの影響を受けていることを明らかにしたが、ほとんどのスタートアップは前進を続けており「ここ数カ月で事業展開が加速しているスタートアップもある」と指摘した。

「Lightspeedは、未来における最高の起業家と企業が出現するのは今だと考えています。強力な創業者は、インドのデジタルエコシステムの成長の追い風を利用して新しい未来を構築しており、Lightspeedはこれらの創業者を支援することに強く関与していく」と同社は声明で述べている。

カテゴリー:VC / エンジェル

タグ:Lightspeed Venture Partners インド 資金調達

画像クレジット:Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)