インドでモバイルファーストのクレカを発行するFPL Technologiesが10億円超を調達

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モバイルファーストのクレジットカードを発行し、ユーザーのクレジットカードでの使用体験を向上させている、創業20カ月前のスタートアップであるFPL Technologiesが新たな資金調達ラウンドで1000万ドル(約10億6000万円)を確保した。同社はインドの銀行業界のベテランたちが設立した会社だ。

インド西部のマハラシュトラ州プネーを拠点とするFPL Technologiesの今回のシリーズAラウンドは「Matrix Partners India、Sequoia Capital India、Hummingbird Venturesが加わった」と同社の共同創業者兼最高経営責任者のAnurag Sinha(アヌラーグ・シンハ)氏はTechCrunchのインタビューで語った。

TechCrunchでは、昨年にFPL Technologiesが450万ドル(約4億7400万円)のシード資金調達ラウンドを終えたときに記事を書いた。当時、このスタートアップはOneScoreというアプリを開発しており、人々が自分のクレジットスコアを認識・理解するのを支援していた。

当時シンハ氏は「FPL Technologiesがクレジットカードの開発に取り組んでいる」と語っていた。そして今年6月、同社は「OneCard」と呼ばれるクレジットカードを発売した。

現在、全国で5000人以上がこの金属製のクレジットカードを利用しており、Visaや多くのセキュリティ会社の認証を受けており、7万5000人以上が入手待ちの状態にあるという。

銀行業界のベテランであるVibhav Hathi 氏、Anurag Sinha 氏、Rupesh Kumar 氏が昨年FPL Technologies共同設立した(画像:FPL Technologies)

同社のアプリ「OneScore」は200万人以上のユーザーを獲得している。インドでは、利用者にクレジットスコアを無料で算出する機能を提供する代わりに、利用者の情報を第三者に販売している企業が多い。そのため利用者は、クレジットカードやローンを提供している企業から毎月10件以上の電話を受けることになる。日本でもよくある、一連の勧誘イベントが始まるのだ。

一方、OneScoreは利用者のデータを誰とも共有しない。このスタートアップがインドのほどんどのクレジットカード所有者が聞いたこともないようなコンセプトを達成しようとしているのか?同社は、顧客のクレジットカードでの体験をよりよりものにしたいのだ。

FPL Technologiesは、取引の透明性、クレジットカードの請求書の支払い期限、特典などの常識的な機能をより簡単に利用できるようにする技術スタックを構築した。

Sequoia Capital Indiaのマネージングディレクターを務めるShailesh Lakhani(シャイラシュ・ラハニ)氏は声明の中で「FPL Technologiesの強力で独自の技術スタックは、インドにおけるデジタルな消費者信用の未来を定義するものであり、この技術がSequoia Indiaの同社へのコミットメントを高めることにつながった」と述べている。

また、OneCardでは入会金や年会費は一切かからない。このカードは、顧客が利用したい特典をコントロールすることもできる。例えば、主な支出がガジェットの購入とオンラインでのコーヒーの注文である場合、OneCardを設定することで、この2つのカテゴリーで5倍の特典を得ることできる。

これらのカテゴリは顧客によって管理され、モバイルアプリ上のトグルスイッチによって切り替えられる。このアプリから、ユーザーはすぐにカードをロックしたり、数回のタップでオンラインまたはオフラインでの取引を無効にしたり、コンタクトレス決済を有効にしたりできる。これは、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの中で、より多くの人気を得ている機能だ。ちなみにシンハ氏は「顧客の支出は新型コロナウイルス以前の日にほぼ戻っている」と説明する。

「FPL Technologiesは新たな資金を得て、より多くのユーザーにクレジットカードを広める計画を立てています」とシンハ氏。同氏が模索しているサービスの1つは、ユーザーがすべてのサブスクリプションを追跡できるようにすること。これが実現したら、ユーザーが資金を節約するのに役立つサービスの開発に取り組む予定だ。シンハ氏は、インドに積極的に進出しようとしているいくつかの企業が興味を持ってくれることを期待している。

カテゴリー:フィンテック

タグ:FPL Technologies インド

画像クレジット:Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)