ビジネスコミュニケーションのDialpadがビデオ会議サービスHighfiveを買収

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人気のビデオ会議サービスUberConference(ウーバーカンファレンス)を展開しているVoIPプロバイダーのDialpad(ダイアルパッド)は米国時間9月1日、企業に会議ルームソリューションを提供している資金潤沢なビデオ会議スタートアップであるHighfive(ハイファイブ)を買収したと発表した。2社は買収価格を明らかにしなかったが、HighfiveはこれまでにLightspeed Venture Partners、Andreessen Horowitz、General Catalyst、Dimension Dataなどから7740万ドル(約82億円)を調達している。

以前、Google(グーグル)にGrandCentral(グランドセントラル)を売却し(未訳記事)、Google Voiceを構築したCraig Walker(クレイグ・ウォーカー)氏がCEOとして率いるDialpadは明らかにビデオに賭けている。UberConferenceにはすでにビルトインのビデオ会議機能があるが、通話機能でよく知られている。電話会議ソリューションとビジネスユーザー向けVoIPプラットフォームに加えて、Dialpadはコンタクトセンターソリューションも提供している。

「8年前にUberConferenceを開発した時、『会議の80%が電話でつながっているだけだ。だから、電話による音声会議をもっといいものにしよう』という感じだった」とウォーカー氏は話した。「それから状況は変わり、新型コロナウイルス(COVID-19)がそうした動きを完全に加速させた。それを踏まえ、我々は本当にビデオを強化したいと認識した。それは『スタンドアロンのものとしてのビデオが大きな投資になりそうだ』というマインドではなく、ビジネスコミュニケーションの一部としてのビデオは素晴らしいものでなければならず、UCaaS(Unified-Communications-as-a Service)システムの一部であるべき、という気持ちからだ」。

画像クレジット:Highfive

元グーグルエンジニアのグループによって「ついで」的に立ち上げられたHighfive、はずっとビデオに専念してきた。Highfive、Dialpadともにクラウドで生まれたが、これまで異なる顧客にサービスを提供してきた、とウォーカー氏は指摘した。

「この組み合わせで本当にエキサイティングなのは共同遺産だ。両社ともクラウドで生まれ、ハイパースケールで動くグローバルインフラだ」とHighfiveのCEOであるJoe Manuele(ジョー・マニュエル)氏は語った。「Dialpadの会議、UCaaS、CCaaSはパブリッククラウドインフラ上に構築されたに過ぎず、Highfiveのものも同様だ。ビデオはDialpadの現在のポートフォリオで重要部分である一方でルーム、Meeting Connector技術やその他のビデオサービスを備えるインターロップ、Room Connectorをサポートしているレガシーデバイスをつなげることができる。プロダクトが受け入れられるかどうかを超えて、ハイパースケールパブリッククラウド環境でコミュニケーションに必要なものをすべて満たすことができるという共有されている業界ビジョンは、私が個人的に最も興奮している点だ」。

マニュエル氏は、役員会が新たな資金調達など他のオプションも検討したが、最終的にビデオ会議サービスはいま大きなUCaaSスタックの一部になったとの結論に至った。

画像クレジット:Dialpad

「当社はクラウドで生まれたスケーラブルなビデオソリューションを開発したが、UCaaSスタックの一部としてさほど質の良いものではない『無料』のビデオサービスを提供する競合相手と競うのは困難になっていた」とマニュエル氏は述べた。「業界リーダーのZoomがIPテクノロジーに移行しなければならなかったが、トレンドは確かなものだった」。

それは、Dialpadのウォーカー氏が明らかに同意する説だ。「電話を使っているか、ビジネスフォンシステムを使っているか、あるいはビデオコールをしなけれなならないか、会議の電話をしなければならないか、スクリーンシェアを使う必要があるか、そうしたことをする必要があるなら、1つ(のツール)にまとまるべきだ」と同氏は述べた。

今は誰もルームシステムを使っていないことをウォーカー氏は認めたが、人々が今後オフィスに戻るにつれ、大半の企業が従業員のためにハイブリッドモデルをとると考えられることから、ビデオやリモートミーティングがさらに重要になると確信している。

今回の買収でDialpadはマーケットで有利な立場になり、顧客に完全ソリューションを提供できるとウォーカー氏は考えている。

Highfiveのブランドはゆくゆくは消えるだろうが、同社のシステムを購入済みの顧客は引き続きサービスを利用できる。

カテゴリー:ネットサービス

タグ:Dialpad

画像クレジット:Fernando Trabanco Fotografía / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi