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AIナビアプリ開発のAILLが九州経済連合会と協業、9月18日より「婚期創出事業」での導入開始へ

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AIと深層学習でチャットの内容を解析して恋人候補同時の円滑なコミニュケーションを支援する「Aill」(エール)を開発するAILLは9月17日、一般社団法人九州経済連合会との協業を発表した。AILLは、TechCrunch Japanが昨年開催した「TechCrunch Tokyo 2019」のピッチイベント「スタートアップバトル」のファイナリスト。120社以上の応募スタートアップの中から選ばれた20社のうちの1社だ。

九州経済連合会は、九州地域の経済活性化を目的とした団体で九州・山口地域に事業所を有する法人企業等約1000社が加入している。具体的には同連合会が、9月18日よりAillを活用して加盟企業間で社外の独身社員の出会いの場をアプリで提供する。加盟企業の福利厚生として導入を進めていくという。

九州経済連合会によると「近年、日本の人口減少は大きな社会問題となっており、。特に地方圏では、若者の都心への移住(社会減少)と未婚者の増加(自然減少)による人口減少で地方経済は後退し、雇用も減少するという負のループに陥っているという。九州地方でも福岡県を含めた7県すべてが人口減少県となり、地域衰退の懸念が増している。

これらの問題を解決するために「Aill」導入し「婚期創出事業」を発足。本事業を通して、九州と山口県を魅力的な働き口として加盟企業が率先してアピールをしていくという。さらに、加盟企業が安 心・安全な出会いの場を提供することで、人口減少や地域経済の後退を抑止する姿勢を示していきたいとのこと。

九州経済連合会の観光・サービス産業部の升本喜之部長は「これまでも九州地域で婚活パーティーなどの開催などを手掛けてきたが、時間や場所の制約もあり、なかなかうまく進まない面もあった。もちろん、こういった事業を否定するわけではないが、なにか違う方法で未婚者の増加を食い止めることはできないかと模索しているときに、すでに大手企業で導入が進んでいるAILLさんと出合い、協業することになった」と語る。「現在ではネット上のやり取りは一般的になっている点と、Aillでは九州経済連合会の加盟企業の独身男女だけが参加できるという安全性も評価した」と続ける。

升本氏の発言のように、九州経済連合会がAillを導入した理由としては、加盟企業の社員という身元がしっかりした独身男女しか登録できないプラットフォームである点だ。また、同じ社会的レイヤーの企業の社員と出逢えることで、価値観・ライフプラン・キャリアプランが合いやすく、共働き夫婦増加の後押しなることも期待している。さらには、新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの推進などの、人と人の出会いの場が減っている現状も、Aillを利用すればある程度解消できる。

Aillは、「安心して恋愛をしたい」「信頼できる人に会いたい」「仕事だけで なく私生活(恋愛)も充実させたい」という想いを実現すべく開発されたAIナビゲースンシステム。紹介、会話、好感度という3つのナビゲーションを利用者に提供することで、男女のコミュニケーションのすれ違いを緩和、出会った後の関係進展をサポートする。実際の二人のやり取りも深層学習で解析され、ナビゲーションの精度が高まる仕組みだ。

Aillの開発は、ナビゲートエンジン開発を担当する北海道大学情報科学研究科・川村秀憲教授、AIシステム設計を担当する東京大学システム情報科学部・松原仁教授、感情と数値化を担当する東京大学 工学系研究科システム創成学専攻・鳥海不二夫准教授の3人の研究者が加わっている。

写真に向かって左から、AILL代表取締役の豊嶋千奈氏、北海道大学の川村秀憲教授、東京大学の鳥海不二夫准教授、東京大学の松原仁教授

川村教授は「ひと昔前で一般的だった、お見合いおばちゃんをAI化することを目的としている」とのこと。現在は社会構造の変化などにより、人を介してのお見合いというのはなかなか難しくなっているが、その一方で初対面の二人の円滑なコミュニケーションはなかなか難しいという現状もある。「これまでのお見合いおばちゃんは、二人の最初のコミュニケーションから、見合い後に問題が起こらないようにさまざまなノウハウやテクニックを駆使してきました。こういったノウハウやテクニックをAIに導入して社会課題の解決に結びつけたい」と川村氏は語る。