最新スマートスピーカーGoogle Nest Audioは手ごろだが十分な音質、専用アプリで複数台のステレオ化も可能

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最初に言っておくと、Google Nest Audioは見た目より驚くほどの重量感がある。コンパクトなのだが高密度で、iPhoneよりもはるかに背が高くないフットプリントに多くのものを詰め込んでいる。重さは約1.2kgで、オリジナルのGoogle Homeの2.5倍の重さだ。いずれにせよ、グーグルが1万1550円というかなり手ごろな価格にもかかわらず、何かプレミアムなものを提供することに興味を持っていたことは明らかである。

Google Nest Audioにたどり付くまでかなりの時間がかかった。最初のデバイスが登場してから4年がたったが、これはスマートホームデバイスの世界では寿命のようなものだ。同社は一連の新製品を発表し小型版である 「Google Mini」 に重要なアップデートを提供したが、同社の主力スマートスピーカーである 「Google Home」 は芳香剤のようなデザインのまま放置されていた。

この4年間、グーグルはAmazon(アマゾン)ほどハードウェアのアップグレードに興味を示さなかった。これは、ハードウェアではなくソフトウェアが製品進化の中心にあると長い間主張してきた企業にとっては、それほど驚くべきことではない。しかし、グーグルでさえプレミアムオーディオのようなものに関しては、ソフトウェアでは限界があることを知っている。そこで、新しいデバイスが登場したわけだ。

Nest Audioの名前は、2つの重要なことを表している。第一に、同社のスマートスピーカー、スマートスクリーンラインの中で最後にNestの名称を採用し、2014年のNest買収をスマートホームブランドとして確固たるものにしたことだ。とはいえ、Nestブランドがグーグルのホーム製品のすべてを網羅しているわけではない。 新しいChromecastはグーグルブランドで今週発売されるなど一貫性がないが、特に誰も気にかけないようだ。

スピーカーとしての品質では、グーグルもアマゾンも同じような道をたどっている。第1世代のスマートスピーカーは、スピーカーよりもスマートさに焦点を当てていた。これらのデバイスは、スマートアシスタントを家庭に届けるための手段と考えられていたからだ。そのため、誰のホームステレオにも取って代わる代物ではなかった。

一方でApple(アップル)は、HomePodを同社の音声アシスタント機能であるSiriとともに家庭環境に持ち込み、同社が優れたオーディオ機器を提供できる限り、ユーザーがプレミアム製品に投資する意思があることを証明した。それに続いてアマゾンは、まず標準のEchoの音を強化し、さらに最近ではEcho Studioを発表した。なおサムスンもスマートスピーカーとしてSamsung Galaxy Homeがリリースするという噂もあるが、未発表のスピーカーでサムスンの対話型音声アシスタントのBixbyについてもあまり語られていない。

グーグルはNest Audioで、高音質をハイエンドスピーカーに限定すべきではないことを証明しようとしているようだ。Nest Audioは、元のGoogle Homeよりも30ドル安いが、Echoの現行価格と同じだ。内部はかなりアップグレードされており、Nest Miniで40mmだったフルレンジドライバは50mmになり、ウーファーが75mmはアップグレードされ、より強い低音を出せるようになっている。一方で2台のパッシブ・ラジエーターは、19mmのトゥイーターに交換されている。

私のアパートでは大きすぎるが、このスピーカーは大音量で楽しむことも可能で、グーグルによると初代Homeよりも75%も大きいとのこと。ただ、1台のスピーカーで大きなスペースをカバーするのは避けたほうがいいだろう。この手のスピーカーはほかのスピーカーと組み合わせるのが最適だ。ありがたいことにグーグルは、そのあたりの連携はうまくやってくれる。

いまのところ、Nest Audioは価格とサイズを考えると非常にクリアでフル機能なスマートスピーカーと言える。ニューヨークの1ベッドルームのアパートのリビングルームのようなスペースとしてはかなり良い音がするし、新しいEchoのようにどの方向からもかなり良い音が得られる。もちろん本棚の奥深くに置いておくこともできるが、濁った残響に悩まされるかもしれない。いずれにせよ、Googleアシスタントを採用したソニーのような優れたオーディオメーカーに対抗するには、グーグルがもっと努力しなければならないと考えていたことは明らかだ。

実は私は、デスクのパソコンの横に置かれているGoogle Home Maxのほうがずっと大きくて重いので好きだ。スピーカーの世界では、音を出すために空気をどう動かすかなど、いくつかの実用的な理由からサイズが本当に重要だ。とはいえ、現在Google Maxの価格でNest Audioを3台購入できるので、セットアップや家のレイアウトによっては検討に値するかもしれない。

グループとペアリングの機能は、これらのデバイスの購入を検討するための強力な理由の1つだ。「Googleホーム」アプリのセットアップはその点で非常にシンプルで、ホームオーディオシステムを手軽に構築できる。2つの同じスピーカーをペアにして、例えばコンピューターの画面の両側にステレオを作成することも可能だし、複数のスピーカーをグループにして空間を埋めることもできる。

とはいえ、まだかなりバグがある。その多くはWi-Fiと接続性の問題に起因しているが、すこしイライラすることもあった。ワイヤレスシステムは有線でシステムを配線するよりもはるかに簡単だがやはり信頼性は劣る。もちろん、ワイヤレスデバイスをインストールするほど、ホームネットワークにかかる負荷が大きくなる。

システムはいくつか微調整できる。アンビエントIQは、背景に音があるときにアシスタントの声を実際に上げる設定だ。メディアEQは、音楽であれポッドキャストであれ、聴いているものに応じてバランスを動的に調整し、後者の場合はボーカル出力を上げてくれる。

スピーカーのデザインは劇的に改善されている。オリジナルのGoogle Homeは、ジョンソンエンドジョンソンのグラード芳香剤のように見え、批判や嘲笑を受けたが、Nest Audioははるかに控えめだ。全体がファブリックで覆われており、その装飾と調和するようにデザインされている。率直に言って、これこそがスマートスピーカーがなすべきことだ。

本体色は5色が用意されており、ホワイト(チョーク)、ブラック、セージ、サンド、スカイとパステルカラーで、自宅のインテリアに合うものを見つけることができるだろう(日本のGoogleストアではホワイトとチョークのみ)。私はグーグルからブラックを借りたが、おそらく自分でもこの色を選んでいただろう。さらに、素材にはNest Miniのようにペッドボトルをリサイクルして作られている。

Nest Audioは長らく待ち望まれていた同社のスマートホームデバイスへのアップグレードであり、音に焦点を当てている製品だ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle NestGoogle Nest Audioスマートスピーカー

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:TechCrunch Japan)