元アップルのエンジニアでオートコレクト開発者が初アプリの単語ゲームUp Spellを公開

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元アップルのソフトウェア・エンジニアおよびデザイナーで、最初のiPhoneとタッチスクリーン用オートコレクト機能の開発にも携わったKen Kocienda(ケン・コシエンダ)氏は、自身初のiOSアプリ「Up Spell」(アップ・スペル)を開発した。テンポが速くて楽しい言葉のゲームで、2分間でできるだけ多くの英単語を綴るというもの。これには同氏が構築した専用の単語辞書が使われていて固有名詞も判定できる。アプリの売上げの一部は、地元のフードバンクに寄付される予定なので、ゲームでストレスを解消しながら社会貢献もできてしまう。

コシエンダ氏はこれまで、独立したiOSアプリを作ったことがなかったと話している。アップルで働いていたときは、彼が開発するコードはみな、大規模なiOSリリースに組み込むためのものだった。そこで、ゲームを作りたいと思い立った同氏は、目の前にあるアイデアの源に目をつけた。それは、タイピング、キーボード、オートコレクトの開発経験だ。

このゲームの単語辞書は、もともと英語と第二外国語として学ぶ人のための英単語集「New General Service List」(ニュー・ジェネラル・サービス・リスト)の基盤にすべく作られた。同氏は何週間もかけて、候補となる単語のリストを生成する細かいプログラムをいくつも制作した。例えば既存の単語に「s」を付けて複数形にするものなどだ。さらに何時間もかけてリストを精査し、使用する単語を選択した。

コシエンダ氏は、このゲームを面白いものにしたいと考えている。ほかの単語ゲームでは固有名詞が受け付けられないことに個人的にフラストレーションを感じていたのだ。

「PHARAOH(ファラオ)やPYRAMID(ピラミッド)は通っても、NILE(ナイル)やEGYPT(エジプト)はダメというゲームが多いのです。納得できません。どれも言葉なのに!」と同氏。

そこで彼は、何千もの固有名詞を含む独自のリストを作り、さらにスラングや略語も加えて幅を広げた。そのため、たとえばアポストロフィーを含む「S’MORES」も認められる。

固有名詞も含むさまざまな単語に対応することで、ほかの競合する単語ゲームとの差別化が図られたわけだが、このアプリのビジネスモデルもいまどきでは珍しいものになっている。一度だけ料金を支払ってダウンロードすればいいというものだ。

250円でダウンロードすれば、あとは永遠に遊べる。いまはスマホゲームの多くがフリーミアムモデルを採用している。アプリのダウンロードは無料だが、もっと面白くするために、または特定の機能を使えるようにするために、アプリ内コインやトークンの購入をしつこく迫られる。

コシエンダ氏がこのモデルを採用しなかったのは理由がある。「Up Spellは、特別な技を使わなくても2分間楽しめるゲームとして考案しました。ただ単語を綴るだけです。2020年は、誰にとっても厳しい年となりました。単語を綴る以外に何も考えないで済む2分間を手に入れることは、何よりのストレス解消になります。Up Spellが、みなさんの2020年に、ちょっとした意外な幸せを提供できればと思っています」と話す。

さらに、ダウンロード代金のうち25%は、San Francisco-Marin Food Bank(サンフランシスコ=マリン・フードバンク)に寄付されることも覚えておこう。同氏が住む地域の恵まれない人たちの食事を支援できる。

うまくいけばUp Spellのあとに、例えばサウンド合わせや色合わせなどのゲームが同様のモデルで続く可能性もある。

この新しいゲームは、ダウンロード時に1度だけ料金を支払うかたちでApp Storeから入手できる

カテゴリー:ゲーム
タグ:アップル、iPhone、Up Spell

画像クレジット:Up Spell

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(翻訳:金井哲夫)