インテルが機械学習を管理、構築、自動化するためのプラットフォームcnvrg.ioを買収

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Intel(インテル)が、その機械学習とAIの運用基盤を構築するために、スタートアップ企業の買収を続けている。その最新の動きとして、TechCrunchは、Intelがcnvrg.io(コンバージ)を買収したことを確認した。cnvrg.ioは、データサイエンティストが機械学習モデルを構築して実行するためのプラットフォームを、開発し運用している企業だ。このプラットフォームは複数のモデルを訓練し、追跡し、比較し、レコメンデーションなどを行うために使うことができる。

Intelは、私たちからの買収の確認に手短に答え、広報担当者は「私たちは確かにcnvrgを買収しました」と回答した。「cnvrgはインテルの独立系企業となり、今後も既存および将来のお客様にサービスを提供していきます」。そうした顧客には、Lighttrick(ライトトリック)、ST Unitas(STユニタス)、Playtika(プレイティカ)などが含まれている

Intelは、取引に関する財務条件を開示せず、スタートアップの誰がインテルに入社するのかも回答していない。Yochay Ettun(ヨーチャイ・エトゥン)CEOと、Leah Forkosh Kolben(リア・フォルコシュ・コルベン)氏が共同創業したcnvrgは、PitchBookがその評価額を1700万ドル(約17億8000万円)と推定した前回のラウンドで、Hanaco Venture Capital、Jerusalem Venture Partnersなどを含む投資家から800万ドル(約8億4000万円)を調達した。

IntelがAIビジネスを後押しするために、機械学習モデリングの分野でも、別の買収を行った(未訳記事)のはわずか1週間前のことだ。そのときに買収したのは、機械学習モデリングとシミュレーションを実行するための最適化プラットフォームを開発しているSigOpt(シグオプト)だ。

SigOptはベイエリアを拠点としているが、cnvrgはイスラエルにあり、Intelがイスラエル国内に構築した幅広いネットワークに参加する。そのネットワークの人工知能の研究開発の分野にはすでに、2017年に150億ドル(約1兆5700億円)以上で買収した自動運転ビジネスのMobileye(モバイルアイ)や、2019年末に20億ドル(約2100億円)(未訳記事)で買収したAIチップメーカーのHabana(ハバナ)が存在している。

cnvrg.ioのプラットフォームは、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれの環境でも機能し、無料プランと有料プランが用意されている。私たちは2019年に、Coreというブランドで提供される無料サービスの開始に関して(未訳記事)記事を掲載した。これは、Databricks(データブリックス)、Sagemaker(セージメーカー)、Dataiku(データアイク)や、オープンソースフレームワーク上に構築されたH2O.ai のような小規模なシステムと競合するものだ。Cnvrgが想定する前提は、データサイエンティストたちが、実行するプラットフォームの構築や維持ではなく、アルゴリズムの考案や動作の測定に集中できるように、ユーザーフレンドリーなプラットフォームを提供することだ。

Intelは今回の買収について多くを語っていないが、先週のSigOptの買収の際に語られていた理由と同様なものがここにもあるように思える。Intelはそのビジネスを次世代チップ(Intelリリース)周辺に絞り、NVIDIA(エヌビディア)や、より小規模なGraphCore(グラフコア)などにより有効に対抗しようとしている。したがって、特にこれらのチップで実行されるコンピューティング負荷を支援するサービスを提供する、顧客向けのAIツールを提供したり投資を行ったりすることは理に適っている。

私たちが2019年に書いたCoreの無料プランに関する記事では、クラウドでこのプラットフォームを使用しているユーザーならば、Kubernetesクラスター上で実行されるNVIDIAに最適化されたコンテナ上で、それを実行できることを指摘した。それが引き続き当てはまるのかどうか、もしくはコンテナがIntelアーキテクチャー用に最適化されるのかどうか、あるいはその両方なのかどうかは明らかではない。cnvrgのその他のパートナーとして、Red Hat(レッド・ハット)やNetApp(ネットアップ)の名前が挙げられる。

Intelの次世代コンピューティングへの注力が目指すものは、レガシーな運用の減少を相殺することだ。前四半期には、データセンターの事業の減少に引きずられて、売上高が3%減少したことを、Intelは報告している(Intelリリース)。同社は2024年までにAIシリコン市場は250億ドル(約2兆6000億円)を超え、データセンター内で使われるAIシリコンは100億ドル(約1兆500億円)を超えると予測している。

2019年には、IntelはAI関連の売上として約38億ドル(約3990億円)を報告したが、同社はさらに、SigOpt のようなツールがそのビジネスにおけるより多くの活動を促進し、より幅広いビジネスでのAI アプリケーションと組み合わされることを期待している。

関連記事:Intel、Mobileyeを153億ドルで買収―自動運転テクノロジーの拠点をイスラエルに移す

カテゴリー:人工知能・AI
タグ:Intelcnvrg.io買収

画像クレジット:MR.Cole_Photographer / Getty Images

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(翻訳:sako)