YouTubeとTwitterが元大統領顧問の暴力を扇動する表現を削除

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元大統領顧問で右翼の論客でもあるSteve Bannon(スティーブ・バノン)氏は、彼の「番組」をTwitter(ツイッター)に停止させられ、YouTubeに動画を削除された。バノン氏はFBI長官Christopher Wray(クリストファー・レイ)氏と、パンデミックに関する政府内のエキスパートであるAnthony Fauci(アンソニー・ファウチ)博士に対する暴力を呼びかけていた。

バノン氏は、共演者のJack Maxey(ジャック・マキシー)氏とともに、Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が2度目の任期でやるべきことを論じていた。彼はレイ氏とファウチ博士の解雇を示唆したが、それに続けて「本当はテューダー朝時代のイギリスに戻りたいぐらいだ。槍の先に彼らの首を掲げて、それらをホワイトハウスの2つのコーナーに置き、国の官僚主義者たちへの見せしめにしたい」。

単なる大げさな表現に聞こえるかもしれない。「やつの首を皿に乗せて持ってこい」といっても、実際に誰かを斬首することを指していない。しかし会話はさらに続き、ますます真剣なものになった。

マキシー:昨日はちょうど、フィラデルフィアで2人のトーリー(米独立戦争時の親英派)が吊るされた記念日だ。こいつらはクエーカー教徒の実業家で、フィラデルフィアを占領していた英国人たちといわば同棲していた。こいつらは絞首刑になったが、裏切り者は必ずそうなるんだ。

バノン:そうやって革命に勝ったんだ。誰もいいたがらないことだが、革命は庭先のパーティーではない。あれは内戦だった。戦争だったんだ。

彼らにとってこれが、リンチが横行していた古き良き日への郷愁なのか、それとも実際にその日の再来を望んでいるのか。いずれにしても2人のやりとりは、YouTubeとツイッターのモデレーターにしてはひどいもので、2人のインスタントライブを止めざるをえなかった。

ツイッターは暴力の賞賛に対する規則に違反しているとして、アカウントを「恒久的に停止した」ことを認めた。ツイッターに対する上訴はできるが、自動的に回復されることはない。

ソーシャルメディアの選挙関連削除:

YouTubeは気づいて後に「Steve Bannon’s War Room」チャンネルからその投稿を削除した。同社代表は「この動画は暴力の教唆に対する弊社のポリシーに違反しているため削除した。選挙後の期間中は警戒を続けて、弊社のポリシーの執行に努めたい」と述べている。

オンラインプラットフォームはどこも、モデレーションのやり方について悩んできた。Facebook(フェイスブック)やツイッター、YouTube、TikTok、Instagramなどはそれぞれ、異なる方針を取っている。いきなり削除するところや、予告なく問答無用にハッシュタグを禁止する(未訳記事)もある。フェイスブックは米国時間11月5日に、選挙に関する偽情報を増幅しているグループを無効にしたが、そのメンバーは30万名以上もいる。

どのプラットフォームも、少なくとも何らかの方法で偽情報のラベル貼りと隔離に熱心だが、特に難しいのが動画プラットフォームだ。トランプ氏はYouTubeで、郵便投票に関する根拠のない陰謀論を詳しく述べていたが、プラットフォームはリアルタイムで事実確認して彼のチャンネルを閉鎖することはできない。テキストを用いるネットワーク以上に、動画はレビューに時間がかかるため、捕まえて印を付ける前に拡散しがちだ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:米国大統領選挙YouTubeTwitter

画像クレジット:Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a..k.a. hiwa