空気循環とUV-C光を組み合わせて新型感染リスク低減に役立つ家庭用装置「Nanowave Air」

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新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の原因となるウイルスが、エアロゾル(長時間空中を漂う可能性のある小さな粒子)を介して運ばれることは知られている。今では世界中の研究者およびエンジニアが、リスクの高い場所での空気循環を促し、空気中にあるかもしれない活性ウイルスを殺すことに注意を向けている。そのような努力の成果の1つがNanowave Air(ナノウェーブ・エア)だ、このデバイスは、ピッツバーグに拠点を置くDynamics(ダイナミクス)によって開発された(NEXT Pittsburg記事)もので、UV-C光を安全に封じ込めた方法で利用して、換気の悪い場所でのウィルスを不活化する。

Nanowave Airは、一般家庭にある空気清浄機と基本的には同じ原理で動作する。ファンを使って空気を取り込み、それを部屋に戻す前にフィルターを通すのだ。一般的なものとの違いは、この製品のフィルターが実際に紫外線、特にUV-C光で照射されているということだ。UV-C光は、新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2ウイルスを殺すために有効であることが証明されている。

UV-C光は、私たちが普通は日光からかなりの量を受けている一般的なUV-A光とは異なる。また、UV-C光への直接暴露は人間にとって有害だ。これまで室内のウイルスを表面殺菌するために使用されてきたが、殺菌中は部屋を利用することができず、一般的に使用されている部屋は当時は占有できず、使用が終わって人がまた入ってきた後は効果は持続しない。

Nanowave Airは、カーネギーメロン大学のスピンアウトであるDynamicsによって開発された。すでに大規模な産業用途のためにUV-C光源に取り組んでいたDynamicsのCEOが、その技術を新型コロナ危機への対処に適用できるのではと考えたのだ。このことがポータブルなNanowave Airの開発につながった。それはおよそ趣味用の望遠鏡サイズで、内部にUV-Cライトを内蔵している。そしてファンを使って空気を高速に吸い込みあらゆる活性ウィルスを不活化することができる。また動作中でも同じ室内に人間が居続けることもできる。

Nanowave Airは現在、3450ドル(約35万8000円)の小売価格で販売されている。これは、プライマリ・ケア施設、歯科医院、その他の共有スペースでの使用が意図されている。これは現在、ソーシャルディスタンスガイドラインや室内暴露に関するガイドラインがある中で、複数の人間が同じ場所を共有せざるを得ないような場所での使用ということだ。同社は、ピッツバーグ大学ワクチン研究センターを含む米国全土の多くの研究室で、その技術をテストしてきたが、現在は新型コロナ陽性の個人が住む一部の家庭で、まだ病気に罹患していない他の家族への暴露の可能性を減らすために利用されていることを公表した。

今週は、新型コロナウイルス用のワクチン開発に関する、2つの大きな肯定的ニュースを目にした。しかしそれが長期的には上手く働いて、供給も迅速に増えて行くとしても、世界的に新型コロナウイルス感染症を食い止める努力の一環として、ワクチンを受けていない人たちの間での感染を避けるために多くの防御手段を講じる必要がある。空中を浮遊するウイルスを管理することは、もちろん重要な対策であり、Nanowave Airのようなソリューションは、そうした努力の促進に役立つ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Dynamics新型コロナウイルスCOVID-19

画像クレジット:Dynamics, Inc.

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(翻訳:sako)