北海道小樽でStellar基盤の「TAL」トークンエコノミー始動、市への貢献度をトークンで見える化

次の記事

暗号資産NEMの次期バージョン「Symbol」がローンチ日延期へ、2021年1月14日に変更

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン技術に関連する国内外のニュースから、過去1週間分について重要かつこれはという話題をピックアップしていく。今回は2020年11月15日~11月21日の情報から。

ブロックチェーン技術によるトークンエコノミーを活用した事業やコンサルティングを展開するアヤナスは11月16日、北海道小樽市の小樽雪花火プロジェクトを発行体とする小樽(TAL)トークンによるトークンエコノミーの開始を発表した。同トークンエコノミーでは、小樽での消費活動や貢献活動に参加することで、報酬としてTALトークンを得ることができ、集めたTALトークンでしか交換できない特別なコンテンツ体験を提供する。

小樽での消費活動・貢献活動に参加することで、小樽雪花火の優待エリアのチケットを獲得できる(先着300名)

同トークンエコノミーが開始した「けっぱれ小樽!~街を応援して小樽雪花火の優待エリアのチケットをGETしよう~」は、「泊まる」「食べる」「遊ぶ」「買う」「参加する」というカテゴリーにわけられた小樽での消費活動・貢献活動に参加することで、TALトークンを得られる。これらは、ゲームでいうクエストのようなもので、たとえば小樽の宿泊施設に泊まることで1000TAL、小樽市内の飲食店で食事をすることで800TALといった、それぞれのクエストに設定された報酬が用意されているという。また、4000TALを貯めることで、小樽港マリーナにおいて12月19日に開催される「小樽雪花火」の優待エリアの入場チケットと交換できる(先着300名まで)。

小樽に貢献したあらゆるモノ・コトの成果が個人へ帰属し、それによって新たな体験が得られるトークンエコノミー「けっぱれ小樽!」は、地域活性化を目指す小樽の次代を担う地元の若者有志と小樽商科大学の学生らが、貢献活動の企画から運用までを行っている。

開催2回目となる今年の「小樽雪花火」は、コロナ禍で不安な思いを抱いている小樽の人たち、そして観光客が激減したことにより甚大な被害を被っている人たちを応援したいとの想いから、その開催を決定したという(最終的な開催については小樽雪花火プロジェクトにて事前に要確認)。

Stellar(ステラ)ブロックチェーンを基盤に、個人による小樽への貢献活動を記録

同トークンエコノミーでは、小樽に貢献したい人たちの思いを、活動を通じてブロックチェーンに記録し、貢献度を個人に帰属させることで継続的なおもてなしへとつなげていく。それによって小樽に来てもらえるきっかけになる、地域活性化(地方創生)の新しいスタイルが生まれることを期待しているという。

「けっぱれ小樽!」のTALトークンの発行には、Stellar Development Foundation(SDF)のブロックチェーンStellar(ステラ)を採用している。SDFが主導で開発をするStellarは、元Ripple(リップル)の開発者らを中心に開発がスタートしたオープンソースプロジェクトである。

Stellarの基本的な仕様はRippleに似ているが、Stellarは金融機関間よりも個人間の送金や国際送金における問題を解決することを目的とし、Rippleとの差別化を図っている。その特徴として、ブロック生成時間が他の暗号通貨と比較して速く、ブロックに対する承認作業がないことから、トランザクションが即時にファイナライズされるという。また、手数料が安いというメリットがあり、容易に独自トークンを発行できる機能を持つことから、トークンエコノミーの構築に向いているといわれている。Stellar自身もまた、ネイティブ通貨として暗号資産Stellar Lumens(XLM)を用意している。

関連記事
みんな電力がブロックチェーン電力取引とトレーサビリティで特許取得、現在はStellarを採用
IBM、ブロックチェーンを利用して海外支払いを高速化

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:日本(国・地域)