救急外来特化の患者情報記録・管理システム「NEXT Stage ER」提供のTXP Medicalが2.5億円調達

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救急外来に特化した患者情報記録・管理システム「NEXT Stage ER」シリーズを展開するTXP Medicalは11月30日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資として2.5億円の資金調達を2020年7月に完了したと発表した。引受先は東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)。

今回のラウンドで調達した資金は、人材の獲得費用にあて主力事業および新規事業の成長を一層加速する。具体的には、主力事業「NEXT Stage ER」シリーズの提供対象を大病院から中小病院に拡張する予定で、これに伴うSaaSの開発に必要なエンジニアの採用を強化する。

また同社では、「NEXT Stage ER」シリーズの提供を通し構築したデータプラットフォームを活用し、医療データサービスを新規事業として開始。「NEXT Stage ER」シリーズは、救急搬送や病院への電話相談時点から病院到着後の診察・処置、転帰までの構造化・匿名化された年間約100万名分の一連の患者データの取得・蓄積が可能であり、国内最大の救急医療データプラットフォームを構築しているという。

新規事業は、同プラットフォーム上のビックデータを、新たな医療技術開発や製薬産業、保険事業などに利活用可能な医療データサービスであり、同新規事業のさらなる事業拡大を推進すべく、各業界に精通したビジネスディベロップメントを担う人材の獲得に注力する。

TXP Medicalは、引き続き、救急医療現場のデータを統合しプラットフォーム化を進めるとともに、医療データの利活用を通じて、患者体験の向上および急性期医療をはじめ、医療業界全体の発展に貢献すべく事業に取り組んでいく。

2017年8月設立のTXP Medicalは、「医療データで命を救う」というコーポレート・ミッションのもと、分断された医療データを統合しプラットフォーム化することでデータを循環させ、医療現場でより多くの命を救うことを目指し事業を展開するスタートアップ企業。

同社は、病院電子カルテ端末上で稼働する救急外来の総合データプラットフォーム「NEXT Stage ER」シリーズの提供を主力事業と位置付け。同シリーズは、救命救急センターや大学病院を中心とした全国32の地域基幹病院で導入内定・稼働している(2020年10月末日時点)。その他、臨床現場の業務を支援する医療AIモジュール、音声入力技術の提供、多数の学術研究および情報発信を行うリサーチチームのノウハウを活用した研究支援サービスの提供、また、自社サービスを介し蓄積・統合された医療データを新たな医療技術開発や製薬産業、保険事業などに活用可能な医療データサービス事業に取り組んでいる。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:医療(用語)資金調達(用語)TXP Medical日本(国・地域)