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超小型人工衛星による新たな宇宙利用を開拓、東大発宇宙スタートアップASTROFLASHが資金調達

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超小型人工衛星を用いた新たな宇宙利用を開拓する東大発宇宙スタートアップ「ASTROFLASH」は12月7日、JKISS型新株予約権と銀行融資により資金調達を実施したと発表した。調達金額は非公開。新規引受先は、ゼロワンブースター、KDパートナーズ合同会社、その他個人投資家複数名など。調達した資金により、2022年頃に予定している初号機「視覚で楽しむ衛星」(仮称)の打ち上げに向けて開発を加速させる。

2019年11月設立のASTROFLASHは、日本の超小型人工衛星技術をリードしてきた、東京大学中須賀船瀬研究室発の宇宙スタートアップ。すべての人にとって宇宙を身近にすることをミッションとしており、従来の人工衛星よりはるかに安価で手軽な超小型人工衛星(CubeSat)を活用した新たな宇宙利用を実現することで、日本と世界の宇宙産業の拡大と発展に貢献するとしている。

今回の資金調達により、ASTROFLASHが2022年頃に予定している初号機「視覚で楽しむ衛星」(仮称)の打ち上げに向けて開発を加速させる。同事業は、「令和2年度(2020年度) 『産業技術実用化開発事業費補助金』(宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業)」や「東京都ものづくりベンチャー育成事業」(Tokyo Startup BEAMプロジェクト)の支援を受けており、それらの補助事業と合わせて初号機開発に万全の体制を期しているとした。また同社は、今後の事業拡大を見据えて引き続き調達活動を継続する。

ASTROFLASHは、多くの人が体感できる新たな宇宙利用の実証として、初号機「視覚で楽しむ衛星」の2022年打ち上げを予定。初号機は3Uサイズ(10×10×30cm。重さ4kg)のCubeSatで、光源装置を搭載することで地上から肉眼で明るく見えるよう運用されるという。

衛星は、世界中の都市へ明るさ最大-2等級以上の光を届けながら、その色や明るさをユーザーがスマートフォンなどでリアルタイムでコントロール可能。ASTROFLASHは、この「視覚で楽しむ衛星」の実現により、宇宙とつながる体験を多くの人に提供することを目指す。なお、同衛星は天文観測の妨げにならないよう、特定の地域でのみ視認されるよう運用される。

またASTROFLASHは、初号機の開発を進めると共に、「視覚で楽しむ衛星」のグローバルな活用を利用したPRなどを行うスポンサー企業を募集。衛星の命名権や運用方法をはじめとし、衛星を用いた様々なプロモーションについても調整することが可能としている。

さらに、初号機で実証した技術を用いて将来的には複数機でのフォーメーションフライトを行い、見える人工衛星の表現の幅を広げることを検討。これにより宇宙エンターテインメント事業を拡大させていくとともに、CubeSat技術によって可能となる新たな宇宙利用を開拓していく。

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