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Netflixなどの動画配信サービスがDisney+との競争の中、家族向け新機能追加

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動画ストリーミングサービス市場での競争が激化する中、各企業は自社サービスを差別化する方法を模索している。特に新規参入のDisney+との激しい競争を考えて、サービスを家族向けにするためにはどうすればいいのかという点に注目が集まっている。これに対してNetflixは家族向けの新機能、Kids Activity ReportとFamily Profilesを発表し、CBS All AccessはKids Modeと家族向けのアップデートを行った。

長い間、動画配信サービスたちは子どもがいる家族向けに自社サービスを宣伝してきた。というのも、こうした顧客がより多くの同時ログインができる高額なサービスに料金を支払うことが多いからだけでなく、子ども向けのエンターテイメントを提供することは、加入者の維持にも役立つためだ。

Netflixは子供向け番組への投資や、長年におよぶペアレンタルコントロールのサポートや「キッズ」プロフィールの提供などでこの分野をリードしてきた。

同社は、Netflixでの体験を改善するための新機能をテスト中だと発表した。

1つは、子どもたちがNetflixで何をストリーミング再生しているのか、その情報を親に提供する新しいKids Activity Reportだ。

画像クレジット:Netflix

Kids Activity Reportには、子供が最近見たコンテンツや興味のあるものに関する情報や、親が子どもをさらに夢中になるために使える会話のトピックやアクティビティ(ぬり絵やジョークなど)の提案も含まれている。この機能には、子どもがNetflixでどのように時間を過ごしているか親が把握していない家庭、例えば子どもが独立していたり、自分のデバイスで観ることが多い家庭の役にも立つだろう。

また、新型コロナウイルスの大流行で子どもの娯楽の選択肢が限られており、家族が家に閉じこもってためNetflixの利用時間は増えている。Kids Activity Reportがあれば、あまりにも視聴時間が長くなっていないかといった親たちは心配に対して関与することもできるため、Netflixの利用時間増かをより肯定的に見ることもできるだろう。

画像クレジット:Netflix

Netflixによると、このKids Activity Reportの結果はEメールで送られ、一部の市場でグローバルにテストされているという。

もう1つのテストは家族全員が一緒に観られる番組探しを助けることに焦点を当てた「Family Profile」だ。他のプロフィールと同様に、Family Profileはメイン画面から専用アイコンでアクセスでき、個人のプロフィールとは別に独自のレコメンデーションと視聴リストを管理することができる。

画像クレジット:Netflix

設定によって特定の年齢層が決まる子どものユーザープロファイルと違い、Family Profileでは映画はPG-13指定(13歳未満の鑑賞には、保護者の強い同意が必要)まで、番組はTV-14(14歳未満には好ましくない番組)までのコンテンツを選ぶことができる。

一部の動画配信サービスが「家族向け」だと考えているコンテンツの多くは、実際のところ小さな子ども向けで、大人がいっしょに観るには苦痛を感じてしまうものだ。Family Profileでこのような未就学児向けの作品を減らし、最近ヒットした「Enola Holmes(エノーラ・ホームズの事件簿)」のような家族向けの人気タイトル(Rotten Tomatoesレビュー)を多く表示させることもできる。

またNetflixは、近日公開予定の「Canvas(キャンバス)」や同じく短編アニメの「A Trash Truck Christmas(ハンクとトラックトラッシュ)」、ファミリー向けの実写映画「We Can Be Heroes(ヒーローキッズ)」といったタイトルもFamily Profileで見つけられるかもしれないと話している。

画像クレジット:Netflix

このテストはグローバルでも実施されているが、テレビでのみだとNetflixはいう。

このテストについてはThe Vergeが最初に報じている

「私たちは常に、あらゆる年齢層の人々のNetflix体験を改善する新しい方法を探しています」とNetflixの広報担当者は新機能についてTechCrunchに語った。「これらのテストはさまざまな国や期間で実施されており、利用者が有用だと判断した場合にのみ、広く利用できるようにしています」。

新しい家族向けの機能は、2020年初めの「Cuties(キューティーズ!)」スキャンダルの後、Netflixのサービスに対する顧客の反発を克服するのに役立つだろう。

フランスの映画で賞を獲得したこの作品は、子供たちの性欲亢進に関する社会的なコメンタリーであることを意図していたが、子供たちを搾取していると非難され、Netflixの加入者数増加の足かせになる可能性(USA TODAY記事)があると非難された。この論争はQAnonの#SavetheChildrenの陰謀と大きく結びついていたが、この映画に反対しているすべての顧客はQAnonが推進するより広範な運動(Ad Age記事)に参加していることを知っていたわけではなかった。

家族向けの機能をローンチしたのはNetflixだけではない。

さらにCBS All Accessも、家族向けの新機能を発表。このローンチで他の動画配信サービスに追いつこうとしている。

画像クレジット:CBS All Access

同社によると、家族がアカウントごとに最大6つのプロフィールを作成し、「Kids Mode」オプションを使ってそれらを管理できる新機能を追加するという。これにより、親は評価に基づいてコンテンツを低年齢と高年齢の子どもに制限するプロフィールを作成できるようになる。また既存のペアレンタルコントロール(PINベースのコントロール)も、これらの新しいプロフィールにまたがって利用できるようになる。

この機能は「Paw Patrol(パウパトロール)」「Blaze and the Monster Machines」「Blue’s Clues(ブルーズ・クルーズ)」「Bubble Guppies(バブル・グッピーズ)」「Dora the Explorer(ドーラといっしょに大冒険)」「Shimmer and Shine」といったNick Jr.(ニック・ジュニア)のお気に入り子ども向けコンテンツを含む約800本の追加と同時に実現した。同サービスでは新番組が始まる前から「Danger Mouse(デンジャーマウス)」「Lassie(名犬拉しー)」「George of the Jungle(ジャングル・ジョージ)」「Mr. Magoo(近眼のマグー)」など、子ども向け番組を1000本以上放送していた。スポンジ・ボブのスピンオフ作品である「Kamp Koral」は「The SpongeBob Movie: Sponge on the Run(スポンジ・ボブ:スポンジ・オン・ザ・ラン)」とともに2020年に登場する。

関連ニュースとしては、ストリーミングプラットフォームのトップであるFire TVも、最新の変更によって、複数人の家庭や家族により良いサービスを提供しようとしている。

画像クレジット:Amazon

Fire TVは、ストリーミングアプリやゲーム、その他のコンテンツを利用するためのプラットフォームを提供しているが、カスタマイズされたレコメンデーションやその他の機能を備えたインターフェイスに整理されている。9月に最初に発表されたデザイン変更は始まっている。

※リンク

今回のアップデートでFire TVのルック&フィールが一新され、ナビゲーションが再編成され、レコメンド機能が改善された。大きな変化の1つは、子供を含むFire TVユーザーが、よりパーソナライズされた体験のためにそれぞれのプロフィールを取得できるようになったことだ。

すべてのアップデートはすでに行われている。しかし、Netflixのテストは現時点では全ユーザーに届くわけではない。

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画像クレジット:Netflix

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(翻訳:TechCrunch Japan)