AWSがカオスエンジニアリングをクラウドサービスとして提供

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NetflixやAmazon(アマゾン)のような大企業がシステムのレジリエンスをテストしたいときは、ワーストケースのシナリオをシミュレートしてそれが実際に起きる前に問題を突き止めるカオスエンジニアリングのツールを使用する。米国時間12月15日のAWS re:Inventで、AmazonのCTOであるWerner Vogels(ワーナー・ヴォゲルス)氏が、同社のChaos Engineering as a ServiceプロダクトAWS Fault Injection Simulatorを紹介した。

マーケティング的な派手さのない名称だが、ヴォゲルス氏によるとこのサービスはカオスエンジニアリングの能力をすべての企業にもたらすという。「カオスエンジニアリングはアマゾンやNetflixのスケールで動いているショップだけでなく、誰もが取り組むべきだ。だからこそ本日、カオスの実験をクラウドで行いそのプロセスを単純化するサービスを予告できることをうれしく思っている」とヴォゲルス氏は語った。

彼の説明にもあるように、カオスエンジニアリングの目標は、アプリケーションにエラーを注入して、そのアプリケーションがどう反応するかを調べることだ。通常そのテストは、プロダクションシステム(本番システム)に対して行われる。AWSのFault Injection Simulator(FIS)は、そうしたテストをAWSの上で動くアプリケーションで動かす、完全に管理されたサービスだ。

画像クレジット:Amazon / Getty Images

「FISを使えば、安全に実験ができる。ユーザー自身が安定状態をよく知っている典型的なカオス実験のワークフローに従っている。そして仮設を立てて、エラーをアプリケーションに注入する。実験が終わると、FISは仮設が確認されたかどうかをユーザーに伝え、ユーザーはCloudWatchが集めたデータを見て改善が必要か判断する」とヴォゲルス氏の説明は続いた。

同社がこのサービスを発表するのは本日だが、ヴォゲルス氏の言い方では実際の供用開始は2021年のようだ。

なお、このようなサービスはほかにもあり、たとえばGremlinは、幅広いChaos Engineering as a Serviceを提供している。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:AmazonAWS

画像クレジット:Rachael Jones

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa