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ソフトバンクが支援する旅行プラットフォームKlookはコロナ禍に207.5億円を調達

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Klookの共同創設者エリック・ノック・ファー氏、イーサン・リン氏、バーニー・ション氏

ソフトバンク・ビジョンファンドが支援する香港の旅行体験プラットフォームKlook(クルック)は、シリーズE投資ラウンドを2億ドル(約207億5000万円)でクローズしたと発表した。これで今日までの同スタートアップの調達総額は7億2000万ドル(約747億円)となった。

アジア太平洋地区を中心に活動する投資ファンドAspex Managementが、このラウンドを主導した。その他、以前からの支援者であるSequoia Capital China、Softbank Vision Fund 1、Matrix Partners China、Boyu Capital、さらに新規の投資者もいくつか参加している。

世界経済が新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに打ちのめされる中での大型投資は、喜ばしいことだ。いうまでもなくKlookは新型コロナの影響をもろに受けた産業に属している。アジアの利用者を中心に、海外での体験活動を手配するこのスタートアップは、旅行制限が課された最初の3カ月あまりで、数百万件の予約を失った。そこで同社はすばやく組織再編を行い、ステイケーションと、チケット販売、流通、在庫管理、マーケティングなど地元で活動する業者のためのサービスとしてのソフトウェアに舵を切った。すると予約は戻ってきた。

「家でできることがあります。旅行できるときに地元で行えることもあります」と共同創設者で最高執行責任者のEric Gnock Fah(エリック・ノック・ファー)氏は2020年7月のTechCrunchインタビューで話した。「今、パンデミックは、新しい側面を追加するチャンスを私たちに与えてくれています」。

今回の資金獲得はタイムリーだった。Klookは、2020年7月にはいくつもの市場で利益を出していたが、全体としてはまだ積極的な拡張モードにあると、同社は当時TechCrunchに話していた。2014年に創設されたKlookは、2018年には評価額が10億ドル(約1037億5000万円)に達しているが、資金調達後の評価額は公表を控えている。だがユニコーン企業に到達したときよりも増えていることは、確かなようだ。現在のところ上場の予定はないと、同社の広報担当者はTechCrunchに語った。

シンガポール、香港、台湾は、新型コロナによる制限が緩和されつつあり、地元での活動への出費が増えているとKlookは話している。予約も新型コロナ以前のレベルに回復しつつある。パンデミックが頂点に達したころ、Klookは2019年の同じ時期と比べて体験活動の数を150%増やしている。

現在、KlookのSaaSソフトウェアは、世界2500社以上の業者の予約を支えている。今回の投資資金を使って、同社は今後も商業向けSaaSソリューションの開発と展開を続けていく予定だ。

「今回の新しい資金で私たちは主導的立場をさらに強化し、国内旅行が広く行われるようになるのにともない海外旅行も次第に戻ってくる中、守りから攻めに転じます」とKlookの共同創設者で最高責任者のEthan Lin(イーサン・リン)氏は話していた。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Klook旅行プラットフォーム資金調達

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(翻訳:金井哲夫)