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NBAスターやノーベル受賞者がキュレーターのブッククラブ、Literatiが約41.7億円を調達

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Literatiは一風変わったスタートアップの機会を追求するために、4000万ドル(約41億7000万円)のシリーズB資金を調達した。それは、ブッククラブである。

創業者兼CEOのJessica Ewing(ジェシカ・ユーイング)氏(元Googleのプロダクトマネージャー)によると、テキサス州オースティンを拠点とする同社は子供向けのブッククラブからスタートし、昨年大人向けのブッククラブ「Luminary」ブランドを立ち上げたという。Luminary(啓発者という意味がある)クラブはその名に負けていない。活動家でノーベル平和賞受賞者のMalala Yousafzai(マララ・ユスフザイ)氏、NBAスターのStephen Curry(ステフィン・カリー)氏、起業家で慈善家のSir Richard Branson(リチャード・ブランソン)氏、ジャーナリストのSusan Orlean(スーザン・オーリーン)氏、Joseph Campbell Foundation(ジョーゼフ・キャンベル財団)などの著名人・団体がキュレーションを担当している。

Literatiブッククラブに登録すると、毎月のセレクションを印刷した冊子とキュレーターからのメッセージが送られてくる。また、他の読者とその本について語り合うことができるLiteratiアプリにアクセスすることができ、そこではキュレーターが著者との会話を主催することもある。たとえば、カリー氏は「期待を超える」人々についてのノンフィクションに焦点を当てたブッククラブを主宰しており(彼はLiteratiに出資してもいる)、ユスフザイ氏は「世界中の大胆なアイデアを持った」女性による本を選んでいる

ユーイング氏は筆者に、25年前にアマゾンが起業されて以来初めての「新しい革新的な書店」を作ろうとしていると話してくれた。そして、彼女はキュレーションに焦点を当てることで、それを実現しようとしているとも。

同氏は「選択肢が多すぎて、リストが多すぎて、ほとんどの人は完全に圧倒されています」という。彼女は、キュレーションを行うために著名人やその他の大物を雇うことが助けになると主張している。「本は向上心に訴えるものです。誰ももっとビデオゲームをしようとは目指しませんが、人々はもっと本を読みたいと憧れています。そして自分よりも少し賢い人が勧める本を読みたいと思っています」。

Literati CEO Jessica Ewing

ユーイング氏がLiteratiに望むのは、「次の偉大な文学ソーシャルネットワーク」を作ることであり、Oprah’s Book Club(オプラズ・ブッククラブ)や女優Reese Witherspoon(リース・ウィザースプーン)によるReese’s Book Clubのような有名人主導のオススメ本リストと、彼女が「ワインとチーズを持ち寄るような超親密モデル」と表現するものとの間のギャップを埋めることである。

「新型コロナの環境から抜け出したら、ぜひ直接会うクラブも実現するといいなと思います」と彼女は付け加えた。「でも、その中間にもいろいろあると思います。今は(アプリ内で)スレッドによるディスカッションを可能にしていますが、本についての非同期の会話ができるのは素晴らしいことです」とも。

また、子どもの本の面でも、Literatiは、それぞれの子どもに最適な本を推薦するためのパーソナライゼーションツールの構築に取り組んでいる。

「私にとって、これは最もエキサイティングな技術の応用の一つです。適切な本とペアリングすることで、この世代の子供たちに、どうやって読書を好きになってもらうのか」とユーイング氏は語った。

Crunchbaseによると、Literatiは以前、Shasta Venturesなどから1200万ドル(約12億5000万円)の資金調達を行っていた。新しいラウンドは、Felicis VenturesのAydin Senkut(アイディン・センクト)氏が主導し、元TwitterのCEOであるDick Costolo(ディック・コストロ)氏、元TwitterのCOOである01 AdvisorsのAdam Bain(アダム・ベイン)氏、Founders Fund、General Catalyst、Shasta、Silverton Partners、Springdale Ventures、そして前述の通りステフィン・カリー氏が参加している。

「Literatiと一緒に自分のブッククラブを始めたいと思ったのは、読書を通じて世界をより良くするという彼らの使命が、起業家として、また父親としての私の価値観と自然に一致していたからです」とカリー氏は声明で述べている。「私は投資家になる前からファンだったので、一冊ずつ本を読んで人々の生活を向上させる会社の一員であることをとても誇りに思っています」。

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(文:Anthony Ha、翻訳:Nakazato)