Salesforceのプレジデント兼CPOにVlocityの元CEOデビッド・シューマイヤー氏が昇格

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筆者は2020年に、Salesforceが成熟したエンタープライズ企業を買収するのは、新しいテクノロジーのためだけではなく経営陣として優れた人材を確保することにもつながっているという記事を投稿した。筆者の指摘を証明するかのように、米国時間2月1日にSalesforceはVlocityのCEOだったDavid Schmaier(デビッド・シューマイヤー)氏がプレジデント兼CPO(最高製品責任者)に昇格したと発表した。

シューマイヤー氏が創業したVlocityを2020年にSalesforceが13億3000万ドル(約1400億円)で買収し、その際に同氏はSalesforceに加わった。この両社は良い組み合わせだと思われた。Vlocityは金融サービス、ヘルスケア、エネルギー、公共機関や政府、NPOといった特定の業界を対象としたSalesforceのソリューションを販売していたからだ。

結果としてシューマイヤー氏は、Salesforceの製品群も会社もよく知ることになった。2020年6月、同氏はSalesforce Industries部門のCEOに任命された。この部門はVlocity買収後に発足したものだ。2020年の任命時に同氏が筆者に語った通り、そのつながりは明らかだった。

シューマイヤー氏はこう語った。「私は30年以上のキャリアにわたってさまざまな合併や買収に関わってきました。今回の買収は私が見てきた中で最も特異なものです。我々はSalesforceプラットフォーム上で6種類の業界向けアプリケーションを構築してきたので、製品がすでに100%統合されている状態だからです。つまりすばらしいことに、製品はすでに100%Salesforceです。したがって、今後はもっとシンプルになるでしょう」。

CRM Essentialsの創業者でプリンシパルアナリストのBrent Leary(ブレント・リアリー)氏は、シューマイヤー氏がVlocityを作ってきた経緯を考えると今回の昇格はSalesforceや業界の方向性からして当然の成り行きだったと語る。リアリー氏は筆者に対し「ここ数年、業界に特化したソリューションの開発がこの分野の大手プレイヤーにとって重要になってきました。シューマイヤー氏の昇格は、垂直市場を生み出すことがSalesforceのプラットフォームと未来にとっていかに重要かをあらためて表しています」と述べた。

この昇格に関するSalesforceのウェブサイトのQ&Aで、シューマイヤー氏は2020年に企業が直面した困難について語っている。「2020年が困難な年であったことは間違いありません。我々はオールデジタルでどこにいても仕事ができるこの世界で事業をしており、物事はかつての世界には戻らないでしょうし、戻るべきではありません。代替策がないときに企業に何ができるのか、その明るい兆しが見えてきました。企業は自社の顧客とこれまでとはまったく違うやり方でつながることが急務です」。

そうした企業をSalesforceがどう支援するのかを明らかにするのが、新しいポジションに就いたシューマイヤー氏の仕事になるだろう。

Salesforceの経営陣に最近、異動がいくつかあったことには注目だ。米国時間2月1日には、長くCFOだったMark Hawkins(マーク・ホーキンス)氏が退職したことも発表された。同社の最高法務責任者だったAmy Weaver(エイミー・ウィーバー)氏が後任となる。その前週にはSalesforce Service Cloud担当としてHearsay Socialの共同創業者でCEOだったClara Shih(クララ・シー)氏が入社した。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:SalesforceVlocity

画像クレジット:Salesforce

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(文:Ron Miller、翻訳:Kaori Koyama)