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米欧を結ぶグーグルの新海底ケーブル「Dunant」が稼働開始、通信容量250テラビット/秒

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Google(グーグル)は米国時間2月3日、パートナーのSubComと共同で、バージニア州バージニアビーチとフランス大西洋岸のサンティレール=ド=リエを結ぶ、同社が所有する非公開の「Dunant(デュナン)」海底ケーブルが開通したと発表した

Googleがプロジェクトを最初に発表したのは、2018年半ばにさかのぼる。このケーブルは、初のノーベル平和賞受賞者であり、赤十字の創設者でもあるHenry Dunant(アンリー・デュナン)氏にちなんで名づけられた。当時は2020年にプロジェクトが稼働すると予想されていたが、大陸間の長い距離をケーブルでつなぐという複雑さ以外に、プロジェクトのリーダーたちはおそらく当時、パンデミックを計算に入れてはいなかったのだろう。

総延長約4000マイル(約6437km)のケーブルの通信容量は毎秒250テラビットで、「デジタル化された米国議会図書館全体を毎秒3回伝送するのに十分な容量」だという(米国議会図書館のデータサイズを参照として使うのは、この時点で少し時代遅れのような気もするが)。一部の古いケーブルとは異なり、Dunantは12本の光ファイバーペアを使用しており、帯域幅を最大化するための多くの技術革新と相まって、この数字を達成している。

Google Cloudのインフラストラクチャ担当シニアディレクターであるMark Sokol(マーク・ソコル)氏は、次のように述べている。「Googleは、止まるところを知らないクラウドサービスとオンラインコンテンツの爆発的な需要に対応するために尽力しています。記録的な通信容量と伝送速度を誇るDunantは、ユーザーがどこにいてもコンテンツにアクセスできるようにし、インターネット上で最も忙しいルートの1つを補完して、Google Cloudの成長をサポートしていきます。Dunantは、SubComとGoogle両社の従業員、パートナーそしてサプライヤーの献身がなければ実現しなかったであろうすばらしい成果といえます」。

画像クレジット:Google

Dunantが稼働開始したことで、次にGoogleのケーブルが稼働するのは、ニューヨークとヨーロッパを結ぶGrace Hopper(グレース・ホッパー)ケーブルとなり、スペインのビルバオと英国のブードを結ぶことになる。グーグルが最初にこの新しいケーブルを発表したのは2020年7月のことで、同様にSubComと提携して敷設を進めている。こちらは2022年の開通を予定しており、合計16本の光ファイバーペアを備えている。

さらに、グーグルは南アフリカとポルトガルを結ぶEquiano(イクイアーノ)ケーブルの建設も進めている。そのケーブルは2021年後半に開通する予定だ。

グーグルは自社所有のケーブルに加えて、ケーブルシステムを構築するためのいくつかのコンソーシアムのパートナーでもある。

画像クレジット:Google

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleSubCom海底ケーブル

画像クレジット:海底ケーブル

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:TechCrunch Japan)