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NASAが月周回有人拠点「Gateway」のパーツを打ち上げる2024年のミッションにSpaceX Falcon Heavyを指名

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NASA(米航空宇宙局)は、将来の月探査ミッションの中継地として使用される月周回有人拠点であるGatewayの主要2モジュールをSpaceXが運ぶことを発表した。Power and Propulsion Element(PPE、電源・推進装置)とHabitation and Logistics Outpost(HALO、居住モジュール)が合わさって、初の月宇宙ステーションとして利用できるようになる。2024年にFalcon Heavyによって打ち上げられる予定で、推定金額は3億3200万ドル(約347億円)となる。

Falcon Heavyは、現在SpaceXがよく使用しているFalcon 9よりはるかに大きい積載能力があり、2018年初めのテスト打ち上げに成功(StarmanとTesla Roadsterを載せていたのを覚えているだろうか?)して以来、商業打ち上げを2回しか行っていない。Arabsat-6Aが2018年4月に、その数カ月後にSTP-2が打ち上げられたが、それ以来Falcon Heavyは行動を起こしていない(ただし、いくつかミッションが2022年に計画されている)。

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NASAが、これら2つの最重要モジュールを月軌道に運ぶ打ち上げ機材としてこの選択を行ったことは、Falcon Heavyにとってこの上ないお墨つきであり、NASAのSpace Launch Systemの遅れが続くようなら、今後さらに仕事が増えるかもしれない。

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通称PPEとHALOと呼ばれる2つの部分は、自立型月軌道居住にとって不可欠な機能を提供する。実質的には、加圧室と設備の運行と操縦に必要な電源装置の組み合わせだ。たしかにそれは基本といえる。

どちらも巨大であり、10個の部分に分けて小さなロケットで送ることはできない。しかし、極めて希少な重量級打ち上げ機は存在する。そしてどうやらNASAは、SpaceXが最善の選択だと決めたようだ。すでに3回のミッションに成功している。

このミッションの打ち上げと関連コストは3億3200万ドルで、SpaceX、NASA、Northrop Grumman(HALOを製造している)およびMaxar(PPEを製造)の多くの共同作業を必要とする大がかりな投資となっている。

月周回Gatewayに推進部分と最初の居住部分がつながったところ。必ずしも広くはないが景色は最高だ。CG画像(画像クレジット:NASA)

現在、予定されている打ち上げ時期は2024年以降だが、さまざまな遅れが生じることを考えると日付は変わる可能性がある(むしろ可能性は極めて高い)。Artemisプロジェクトは現実との調整に終われ、過去4年間に立てられた意欲的計画の目標日付は未だに決まらず、過去の計画はつい先日決めた計画を守っているものもほとんどない。再び月へ行く5~6年の計画さえ未だに曖昧で、それは「私たちはそこへいって滞在する」というNASAの決り文句も怪しくなってきた。

今後、数カ月間のうちに状況が見えてくれば、新しい計画について情報が入るだろう。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceXNASAGateway

画像クレジット:SpaceX

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Nob Takahashi / facebook