アップルがApple TV+のドラマ「フォー・オール・マンカインド」のAR版エピソードアプリを公開へ

次の記事

仮想通貨のパイオニア、ダイアナ・ビッグス氏がデジタル資産スタートアップValourの新CEOに

「For All Mankind:Time Capsule(フォー・オール・マンカインド:タイムカプセル)」は、ドラマのシーズン2をプロモーションするためにApple(アップル)が制作した新しいAR(拡張現実)アプリだ。Apple TV+で米国時間2月19日に公開される。

フォー・オール・マンカインド」は「ソ連が米国に先駆けて月面到達を果たし、敗北した米国が奮起して70年代以降も宇宙開発競争が続く」という設定の平行世界SFだ。このドラマの熱心なファンでなくてもAppleがARメガネを利用した拡張現実に現在も取り組んでいることは注目に値する。

AR版の「The Time Capsule」は、シーズン1とシーズン2の間の10年の空白期間が舞台だ。宇宙飛行士だったGordo Stevens(ゴルド・スティーブンス)、Tracy Stevens(トレイシー・スティーブンス)夫妻と息子のDanny Stevens(ダニー・スティーブンス)の関係が描写される。無料のiOSアプリをダウンロードしてコンテンツを視聴すると登場するさまざまなオブジェクトを仮想体験できる。ミックステープやApple IIコンピュータといったガジェットが家族の関係を示すために効果的に用いられている。

「The Time Capsule」は普通に再生すれば45分間から60分間のコンテンツだが、AR機能を生かした探索やサイドストーリーもサポートされているらしい。コンピュータ上で「D-mail」をチェックしたり、テキスト版アドベンチャーゲームをプレイしたりできる。またLiDARスキャナーを搭載したAppleのデバイス(iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPad Proなど)を持っていれば、バーチャルスライドプロジェクターを使って、ダニーの家族写真をユーザー部屋の壁に投影することができる。

画像クレジット:Apple

「フォー・オール・マンカインド」のプロデューサーであるBen McGinnis(ベン・マクギニス)氏は、AR版はショーのシーズン2と並行して製作されたと述べた。製作チームはAppleと協力して「ストーリーを伝えるのに最も効果的なガジェットを探し、またフィードバックを得てARオブジェクトが開発されました」と述べている。

製作総指揮、クリエイターのRon Moore(ロン・ムーア)氏は「番組の世界やキャラクターをさらに深く探索する新しい方法をファンに提供できる可能性に興奮しています」述べた。脚本家は最終的に画面ではカットされて映らない素材を大量に用意するものだという。

ムーア氏はまた「ファンであれば番組や登場するキャラクターについてもっと知りたいと思うものです。そうした部分を探索するのに向いていることが、ARテクノロジーの強みに1つです」とつけ加えた。

たとえば「フォー・オール・マンカインド」の制作チームは、ラブレターやテレビのニュースキャスターなど画面上にはちらりとしか映らない素材を大量に詰め込んだ。こうしたオブジェクトは脚本家のStephanie Shannon(ステファニー・シャノン)氏による追加説明とともにアプリ内で体験することができる。ムーア氏は「重要なのは、ちらりと顔を出しただけの素材にも十分に機会を与えることです」と述べている。

ムーア氏は「『フォー・オール・マンカインド』はARを使わなくても、Apple TV+で見ることができます」と述べた。しかし、最初にARを使うことで、ユーザーは豊かな体験に驚くだろうという。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:AppleApple TV+AR

画像クレジット:Apple

原文へ

(文:Anthony Ha、翻訳:滑川海彦@Facebook