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AWSから追放された極右が集うソーシャルネットワークParlerがオンラインに復活

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極右の人々に支持されているソーシャルネットワークで、そのユーザーベースが暴力を推奨する傾向があるためにAWS(アマゾンウェブサービス)から追放されたParler(パーラー)がオンライン上に戻ってきている。その復活は「ビッグテック」が望ましくない存在をオフラインにできるという概念に疑問符をつけているが、Parlerの復活は完全なる勝利ではなく、新CEOは原理における変更をそれほど示していない。

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ユーザーは現在、ウェブでParlerにログインできるが、古い投稿やコンテンツは削除されている。これが、サイトを最初に苦境に陥れたコンテンツに関する焦土作戦となった、2021年1月のAWSからの急な退場の結果なのかどうかは不明だ。

幸い、バックアップをとるという冷静沈着さを持っていた人がいたが、復元の意図はなかった。@donk_enbyは後世のために何百万もの投稿やメディアファイルをサイトから削除した。それらは、たとえば議事堂暴動があった日に特定のユーザーがどこにいたのかを示すために研究者がファイルを使った際にすでに役に立っていた(@donk_enbyは新しいParlerのウェブ展開にともなうさまざまな問題を指摘している)。

新しいサイトは「持続可能で独立したテクノロジーを使っており、オペレーションでいわゆる『ビッグテック』に頼っていない」と声明にある。新しいホストはOVHcloudのリセラーと思われるSkySilkで、同社が一般的だが具合的でない脅しや暴力を禁止している規則の適用を計画しているのか、筆者は尋ねた(規則違反の詳細は、AmazonにParler復活を強制しようという試みの中で公になった)。

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部分的に、Parlerはモデレーションゲームをいきなり展開することで自らが格好の的にならないようにすることを目的としている。ことを荒立てるかもしれないコンテンツを監視するために、サイトはAIと人間の両方によるモデレーションを使うと考えられる。ただし、このアプローチをFacebookは何年もの間、試しているがまだ完全にコツをつかんでいない。

ParlerがまだGoogle Play StoreやiOS App Storeで禁止されていることを考えると、モデレーションはそれほど難しくないかもしれない。ソーシャルネットワークの大部分はモバイルユーザーが占めるため、活動は大いに減衰する。そのためサイトが2021年1月初めに十分にモニターできなかったコンテンツの洪水は滴り落ちるものへとスケールダウンするかもしれない(この点について、そして他の問題についても筆者は同社にさらなる情報を求めた。もし返事があればアップデートする)。

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一方、John Matze(ジョン・マッツェ)氏が役員会に追放された後、Parlerのオペレーションは新暫定CEOが監督している。この役割を担っているのはTea Party Patriotsの創業者で、オバマケアに立ちはだかった強敵、そして新型コロナウイルス治療で効果がないことが証明されたヒドロキシクロロキンの大ファンであるMark Meckler(マーク・メクラー)氏だ。このグループは悪名高い「America’s Frontline Doctors」イベントの後ろ盾でもあり、議事堂暴動につながったMarch to Save Americaの組織者の1つだった。

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メクラー氏の経歴は、モデレーション改善の主張にもかかわらず、Parlerが改心していないことをうかがわせる。「ビッグテック」との意図的(そして明らかに不可避の)別れと定義されたが、彼は自制心を失っていた以前と同様の質を具現化するCEOであり、その就任は内省と素直な妥協というよりも頑固な反抗であるように思える。

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タグ:ParlerSNS

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Nariko Mizoguchi