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CrowdStrikeがHumioを約422.8億円で買収、ロギングのスタートアップに突如注目が集まる

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2021年2月上旬にSentinelOneが高速ロギングプラットフォームのScalyrを1億5500万ドル(約163億8000万円)で買収すると発表した。これに続いて米国時間2月18日に、CrowdStrikeが無制限ロギングツールのHumioを4億ドル(約422億8000万円)で買収すると発表した。

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CrowdStrikeは、ログ情報を無制限に収集できるHumioを手に入れる。一般に企業はどのログをとるかを選び、どれぐらいの期間保存するかを決めなくてはならない。しかしHumioを使うと選ぶ必要がなくなり、毎日何テラバイトものデータが処理される。

HumioのCEOであるGeeta Schmidt(ジータ・シュミット)氏は買収について発表するブログ記事の中で、Scalyrと似た表現で同社をログ情報のデータレイクと説明している。

「Humioは、多くのソースからの長期にわたるデータを調べるためのデータレイクになりました。これにより企業は環境全体を把握し、未知の事態に備え、問題の発生を未然に防ぎ、インシデントがあれば速やかに復旧し、根本原因をつきとめることができます」。

つまりCrowdStrikeはHumioを買収することで、脅威や攻撃が起きた後で対応したり解明したりするというよりは、起きている最中にリアルタイムで膨大なデータを活用して対応できる。これはSentinelOneがScalyrを買収した際にも指摘された点だ。

CrowdStrikeの共同創業者でCEOのGeorge Kurtz(ジョージ・カーツ)氏は発表の中で「CrowdStrike独自のThreat Graphに組み込まれたリアルタイム分析とスマートフィルタリングを、Humioの超高速ログ管理やインデックスフリーのデータインジェストと組み合わせることで、CrowdStrikeの(XDR、eXtended Detection and Response)機能が市場にはこれまでなかったほど劇的に高速化します」と述べている。

2件の買収が必ずしもトレンドになるわけではないが、セキュリティプラットフォームのプレイヤーがログに含まれる大量の情報の処理に突然、価値を見いだし、それを実現するために投資するようになったことは間違いない。今後数カ月で他のセキュリティ関連企業が同様の動きをするかどうかが注目される。

Pitchbook Dataによれば、Humioは2016年に設立され3100万ドル(約32億8000万円)強を調達した。直近のラウンドは、Dell Technologies Capitalが主導した2020年3月のシリーズBで2000万ドル(約21億1400万円)を調達した。Humioとしては満足できるエグジットと思われる。

CrowdStrikeは2011年に設立され、2019年に株式を公開するまでに4億8000万ドル(約507億3600万円)以上を調達した。買収は第1四半期に完了する見通しで、通常の規制監督の対象となる。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:CrowdStrikeHumio買収

画像クレジット:Katie Falkenberg / Contributor / Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Kaori Koyama)