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Paytmがインドのモバイル決済市場で過去最高12億件の月間取引を記録しトップの座を獲得

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インドで最も価値のあるスタートアップであるPaytm(ペイティーエム)はインド時間3月1日、2021年2月に12億件の取引を処理したと発表した。世界で最も急速に成長している決済市場の1つで、Google(グーグル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)、そしてFlipkart(フリップカート)の支援を受けるPhonePe(フォンペ)と競合している同社の浸透度を示している。

Paytmのユーザーは2021年2月、ウォレット、カード、ネットバンキング、UPIを含むいくつかの決済モードで12億回の取引を行ったという。これは、インドの決済会社によってこれまで報告された最大のトランザクション量であり、Paytmは、同社が業界トップの地位を固めたと主張している。

Paytmの広報担当者は2021年1月にも、10億以上のトランザクションを達成したと述べていた。その時に広報担当者がTechCrunchの取材に対し語ったところによると、同社のアプリは2020年12月に10億件のトランザクションを超え、トランザクション量はUPI、ウォレット、クレジット・デビットカード全体で「10億を超えた」とのことだった。

Paytmの数字は、UPIエコシステムにおける支配的なプレイヤーではないにもかかわらず、SoftBank(ソフトバンク)に支援される同スタートアップが成長を続けていることを示している。

小売銀行の連合によって構築され、政府の支援を受けている決済ソリューションであるUPI(Unified Payments Interface、統合決済インターフェース)は、ビジネスモデルを提供していないにもかかわらず、近年ユーザーがオンラインで選ぶ最も人気のある取引方法として台頭してきた。

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2021年2月、UPIサービスは22億9000万件の取引を処理したと、統治機関であるNPCI(National Payments Corporation of India、インド決済公社)はインド時間3月1日に発表した。PhonePeとGoogle Payがインドでは主要なUPIプレイヤーであり、個人間決済市場の85%以上を占めている。PhonePeは2月に約9億7000万件のUPIトランザクションを処理した(NPCIはメンバー企業に市場シェアの上限を設けると発表している)。

ウォレットプレイヤーの中でトップを走るPaytmやPhonePeとは異なり、Google Payや比較的新規参入のWhatsAppはもっぱらUPIで取引を行っている。

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Paytmは近年、いくつかの国際的な企業がインドでの個人間の支払いを解決するサービスを開始したため、マーチャント対象のビジネスを拡大した。同社は、そのサービスがオフラインのマーチャント支払い分野では優位を占めており、前月比で15%ずつ成長していると主張している。Vijay Shekhar Sharma(ヴィジェイ・シェカール・シャルマ)氏が率いる同スタートアップは、1700万以上の加盟店にサービスを提供していると述べた。一方PhonePeは、1750万以上の加盟店にサービスを提供しているとTechCrunchに語った。

Paytmは同社が「デジタル村の構築と拡大の主な原動力となっており、現在ではデジタル決済でインドの6ラーク(60万)以上の村に力を与えている」という。同社は、マーチャントパートナーの50%以上が同社のデジタルバンクであるPaytm Payments Bankの口座を持っており、デジタルウェルスマネジメントサービスであるPaytm Moneyでも市場をリードしていると述べている。

Credit Suisse(クレディ・スイス)によると、インドの決済市場は今後3年間で1兆ドル(約107兆円)の価値があると推定されており、2020年の約2000億ドル(約21兆円)から増加している。

Paytmの副社長であるNarendra Yadav(ナレンドラ・ヤダヴ)氏は声明の中で次のように述べた。「インドが当社を信頼し、Paytmをデジタル決済と金融サービスのプロバイダーとして選んでくれたことに、身の引き締まる思いです。当社は常に業界をリードする市場シェアを維持し、目覚ましい成長を遂げています。当社は、消費者に複数の選択肢を提供するあらゆるデジタル決済方法を推進しており、それがリーダーとしての地位の確立に役立っています。実際、Paytmからデジタル決済の旅を始めたユーザーの多くが、今では当社の金融サービスを選び、利用しています」。

カテゴリー:フィンテック
タグ:Paytmインド

画像クレジット:Tomohiro Ohsumi / Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Aya Nakazato)