「バーチャル本社」プラットフォームのGatherがSequoiaなどから約28億円調達

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Gather(ギャザー)は人々が結婚式やマジック大会、あるいは通常の業務など、さまざまな理由でバーチャル空間に集うのをサポートしている。リモートで働く人々が互いにやり取りするのにより便利な方法を模索するのにともない、過去数カ月Gatherは静かにユーザー400万人超を獲得した。そして米国時間3月12日、ZoomやSlackに投資してきたシリコンバレーのエリート企業から資金を調達した。

GatherのCEOであるPhillip Wang(フィリップ・ワン)氏は、Sequoia CapitalがリードしたシリーズAで2600万ドル(約28億円)を調達したとTechCrunchに話した。他の投資家にはIndexやYC Continuity 、そしてDylan Field(ディラン・フィールド)氏、Jeff Weiner(ジェフ・ワイナー)氏、Kevin Hartz(ケビン・ハーツ)氏といったエンジェルも含まれる。

ワン氏と友人たちがカーネギーメロン大学やMITを卒業した後に設立したGatherの目標はシンプルだ。最も一貫したユーザーへのサービス提供に注力し、バーチャル空間をくつろげるところにするためにカスタマイゼーションの要素を持ち込み、多くのエンジニアを雇うことだ。

「当社はあらゆることに使われる幅広いコミュニケーションプラットフォームです。しかしバーチャル本社(のユースケース)に大きく傾いています」とワン氏は話した。総勢37人のチームは、同僚にチャットを促すための「ショルダータップス」や従業員が集まってバーチャルでビリヤードを楽しめるスペースのような、自発性を促すための機能を盛り込んだ。

画像クレジット:Gather

同社のプラットフォームは空間オーディオ技術も使用している。これはビデオゲームで人気のテクノロジーで、ユーザーは互いに出会ったことを感じられる。基本的には近くにいる誰かの声は大きく聞こえ、人物から離れると声は小さくなる。他のソリューションは空間オーディオとうまく連動しなかったため、同社はゼロからビデオ会議システムを構築したとワン氏は話す。

同氏は社内の課題については示さなかったが、その代わりどのスタートアップも対応しなければならないバグを抱えていると語った。まだ(バーチャルの)火事はない。

Gatherはユーザーが実生活のオフィススペースやアパートを再現しやすくするためにプラットフォームにさらにカスタマイズできるよう取り組んでいる。オフィスツアーでは机の上のコーギー犬やジャック・オー・ランタンを目にし、筆者は床植物までセットアップに追加した。

Gatherが最近注力しているのは職場だが、40万ドル(約4360万円)ほどで安定している最近の月間売上高のほとんどは1回限りのイベントからのものだ。最終目標は、Gatherのオフィスを出てGatherのバーに入ることができる世界だ、とワン氏は話す。もし企業がプラットフォームに加わるリモートチームを首尾よく配置できれば、その企業はそうしたリモートチームがオフサイトやチーム形成アクティビティ、ネットワーキングイベントをプラットフォーム下で持つことをサポートできる。

コミュニティプラットフォームを構築する上での難題の1つは、価値を損なわずに収益化を図ることだ。これこそが、筆者が2020年11月に初めてワン氏と話した時、同氏がベンチャーキャピタルの資金を常に回避したかった理由の1つだ(インセンティブによって同プラットフォームがユーザーフレンドリーではないビジネスモデルの追求を急ぐことになるかもしれないからだ)。

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数カ月たってワン氏は、Sequoia CapitalのShaun Maguire(ショウン・マグワイア)氏に会い、ベンチャーの資金でメタバース(多人数参加型の三次元空間)を拡大する機会を目にした時に心変わりしたと話した。

「特にSequoiaはゲームエンジン企業Unityがビジネスモデルを見つけるのをサポートし、(そのビジネスモデルは)型破りです。私は常に、もしそうしたことを自分たちもやれたらすばらしいと考えながら彼らを見ていました」と述べた。

Gatherが単にパンデミック現象かどうかについて、 マグワイア氏は自身とSequoiaのチームは「どこからでも勤務、が浸透している」と確信している、と話す。

「フィリップと彼のチームのGatherを作るというモチベーションはパンデミック以前からのものです。彼らは、物理的な世界における特定の制約が、あなたが自身の近しいコミュニティの外の人々とつながっていられる能力を妨げていることに気づきました。こうした状況はパンデミック中で一段と強まりました」とマグワイア氏は述べた。

確かにその通りだ。Gatherは18カ月以上、ワン氏とその友人たちが大学を卒業したときからスピンアウトプロジェクトに取り組んできた。チームは最初、会話に入り込めるよう誰が話せる状態かを示すカスタムウェアラブルを作ろうと試みた。それがうまくいかなかったとき、チームはアプリ、VR、フルボディロボティクスへと軸を変えた。新たな資金と数百万人のユーザーを獲得し「企業向けのSim」が同社の進むべき道かもしれない。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Gather資金調達リモートワークセコイア・キャピタル

画像クレジット:Bryce Durbin

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Nariko Mizoguchi