中国で人気上昇中の暗号化チャットアプリ「Signal」が禁止に

次の記事

フリーランスの「借りられない」問題の解決目指すアプリ「smeta(スメタ)」

インスタントメッセンジャーアプリSignal(シグナル)の中国ユーザーは、良い時間が長くは続かないことを知っていた。暗号化された会話のために使用されていたそのアプリは、米国時間3月16日午前時点で中国大陸部で利用できないことをTechCrunchのテストが確認した。同アプリのウェブサイトも、3月15日以降中国大陸部で禁止されていることを検閲追跡ウェブサイトのGreatfire.orgが伝えている。

Signalからはすぐにコメントを得られなかった。

この暗号化チャットアプリは、バーチャルプライベートネットワーク(VPN)を使わずに中国でアクセスできる数少ない欧米ソーシャルメディアの1つだった。Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などは長期に渡ってブロックされ続けている。ある意味で、この禁止は勲章でもある。アプリの中国におけるユーザー基盤が当局の目を引くまでに成長した証だ。

SignalはAppleの中国App Storeでは3月16日現在まだダウンロード可能であり、Appleがアプリを削除するよう政府命令を受けていないことを示している。Signalはテクノロジーに精通し、プライバシー意識の高い中国ユーザーの間で徐々に地盤を広げていた。

中国の精巧なGreat Firewall(グレート・ファイアウォール)は、多くのインターネットユーザーを検閲回避のエキスパートにした。通常、サービス禁止は段階的であり、Clubhouseの例がそれを示している。お手軽なオーディオアプリは中国のApp Storeで入手不可能だったが、ユーザーは海外のApp Storeからインストールする方法を見出し、対検閲ツールを使うことなく自由に使っていたが、やがてアプリのAPIがブロックされた。その後でさえ、在中国ユーザーはVPN経由でルームに入れば会話を聞けることに気づいた。Clubhouseのオーディオ技術を提供しているAgoragaまだ中国でアクセス可能だからだ。

関連記事:中国で人気が出すぎたClubhouseがつかの間の検閲回避を経て利用禁止に

Microsoftの検索エンジンBingのように、中国では外国のアプリやウェブサイトが遮断されるが、復活することもある。Signalの禁止が恒久的なものかどうかは不明だが、アプリの成長を考えると、これで中国での短い寿命に終止符が打たれることになるかもしれない。

関連記事:プライバシーポリシーへの懸念で欧米で人気のSignalとTelegramは中国国内でも(いまのところ)拡大中

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Signal中国

原文へ

(文:Rita Liao、翻訳:Nob Takahashi / facebook