グーグルのファミリーリンク機能が保護者の考え方の変化を反映してアップデート

次の記事

TikTokとの競争激化でInstagramが10代向けのセイフティーツールを新たに導入

Google(グーグル)はペアレンタルコントロールシステムであるファミリーリンクを変更する。子どもが画面を見る時間に対する保護者の考え方の変化を反映するのが目的だ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する前は、保護者はスクリーンタイムを制限すべきものと考える傾向があった。おそらく、画面を見るよりも外へ出て友だちと遊ぶほうが良いと思っていたのだろう。しかしロックダウンされバーチャル学習へと移行した困難な状況が、保護者の考え方に影響を与えた。グーグルによれば、保護者は最近、子どもがデバイスを「何時間」使うかよりも「どう」使うかを心配しているという。

感染拡大を防ぐために家に留まり、親戚や友人と会うことを制限され、学校は閉鎖され、遊ぶ約束やパーティは中止になった。こうした家族にとってデバイスはある種の救世主となった。保護者の考え方の変化は、このような世界に対する譲歩だ。保護者は、画面を見ている時間自体は必ずしも避けるべきものではなく、使い方を制御したいだけだと認識するようになった。

ファミリーリンクがアップデートされ、保護者はリモート学習アプリを「常に許可」できるようになったため、リモート学習アプリはスクリーンタイムの1日の制限に含まれなくなる。学校の授業を受けたり先生とコミュニケーションを取ったりするアプリだけでなく、子どもが学んだり遊んだりするアプリも許可することになるかもしれない。例えば学校が推奨する補習用の教材や、バーチャル授業の合間に遊ぶことを保護者が認めたアプリなどだ。

関連記事:自宅学習のニーズに応えるコンテンツハブ「NatGeo@Home」をナショジオが開設

保護者はこれまで以上に詳しい日、週、月ごとのアクティビティレポートも見られるようになる。レポートには子どものアプリ利用時間の概要、週や月単位での利用時間の変化「常に許可」したアプリの利用時間が表示される。これにより保護者は学習と遊びでどのように使われているかを詳しく把握できるようになる。

Androidでは、米国で13歳未満の子ども向けに教員が推薦しているGoogle Playのアプリも見られるようになり、スクリーンタイムの制限を子どものデバイスから直接設定することもできる。

画像クレジット:Google

こうしたアップデートは新型コロナウイルス感染症が収束した後でも保護者がスクリーンタイムを細かく見られるので有用だが、感染拡大の中でグーグルがこの変更を公開するまでにこれほど時間がかかったのは残念だ。米国では多くの人がワクチンを接種し、多くの場所で学校が再開されるなど制限が緩和されている。したがって、子どもが画面を見る時間が長くなるという保護者の心配は、直になくなるだろう。デバイスから対面の学習に移行し、画面を見る時間はまた悪者扱いされるようになるかもしれない。

今回の発表に関連して、グーグルはテクノロジーを使い始めた子どもがいる家庭向けに新しいウェブサイトを公開した。さらに同社は子どものいる家族が一緒に瞑想を練習するのに役立つアプリのHeadspaceを紹介する新しいコンテンツのシリーズも公開した。繰り返しになるが、こうしたリソースは世界が再度動き始めた今ではなく、2020年の感染状況が最悪だった時期にこそ必要だった。

コロナ禍で家族が子どものスクリーンタイムやデバイスのエクスペリエンスをこれまで以上に考える事態となった。保護者の監視が強まった結果、TikTokやInstagramなどのソーシャルアプリは、スクリーンタイムで真っ先に制限されるのではなく保護者から好意的に見てもらうためにファミリー向けの安全機能を公開している(Instagramについてはちょうど今日、記事を公開した)。スクリーンタイムで制限されないエデュテインメントアプリの新しいカテゴリーを確立しようと、新しいハイブリッド学習や教育のスタートアップも現れている。

関連記事:TikTokとの競争激化でInstagramが10代向けのセイフティーツールを新たに導入

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Googleペアレンタルコントロール

画像クレジット:Google

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)