スウェーデンのノルスケン財団が162.5億円のインパクト投資ファンドを応募超過でクローズ間近

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約4年前、社会的インパクト組織のNorrsken Foundation(ノルスケン財団)は、後援者であるKlarna(クラーナ)の共同創業者Niklas Adalberth(ニクラス・アダルバース)氏から受け取った約3000万ユーロ(約39億円)の資金を投資する小規模なプログラムを開始した。

現在はその取り組みが独自のインパクト投資会社「Norrsken VC」となっており、関係者によると、初の独立した投資ビークルである1億2500万ユーロ(約162億5000万円)のファンドを間もなくクローズする予定だという。ウェブサイトには、同ファンドは「世界の最大の問題を解決する」スタートアップへの投資に焦点を当てていくとある。

同社の資金調達計画についてNorrsken VCにコメントを求めたが、回答は得られていない。

この若い会社はすでに、どんなベンチャーキャピタルのポートフォリオでも傑出していると判断される企業への投資を行っている。Norrsken VCは、Volkswagen(フォルクスワーゲン)から140億ドル(約1兆5000億円)相当の電気自動車用バッテリーを受注したばかりのNorthvoltの初期投資家でもあった。

電気飛行機の技術を開発したHeart Aerospace、自律走行EV開発のEinride、そしてバッテリーのモニタリングやデータ管理を行うスタートアップのNorticalなどをポートフォリオに持つこのアーリーステージVCにとって「電気化」は大きなテーマとなっている。

Einrideは、最近また大きな成功を収めた。同社はSPACの可能性を探りながらも、同時に7500万ドル(約82億円)の新規資金調達に近づいているとTechCrunchに報じられている。

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実際、ノルスケン財団の投資活動は、化石燃料から再生可能資源やその他のゼロカーボンエネルギー源への移行を支援する方法を模索しているベンチャー投資家、一般市場、起業家の間で、気候変動や持続可能性に焦点を当てた活動が急増することを予見していた。

このエネルギー消費に関するテーゼは、エネルギー効率の高いデータセンターの設計・技術開発を行うSubmerなど、同社のポートフォリオの他の分野にも当てはまる。

電気化や効率化が気候変動対策の1つの分野であるとすれば、Norrskenは他に廃棄物対策やフードチェーンの効率化にも取り組んでいる。そちらの分野は、おそらく同社の現在のポートフォリオの中で電気化以外の最大の重点分野であり、カテゴリーの初期の勝者がいくつか浮上しているようだ。

それらの投資はWeFarmやIgnitiaのような農業に焦点を当てたスタートアップから、Olio、Matsmart、Whywasteなどの食品業界における消費者の廃棄物処理まで、多岐にわたる。

気候変動と持続可能性というテーゼは最大かつもっとも時宜を得た投資対象だが、ヘルスケアとウェルネスも同社の投資マンデートに含まれている。Winningtempのようなスタートアップは、同社の投資テーゼを示す興味深い存在だ。このスタートアップは、従業員のメンタルヘルスをモニターし、サポートする方法を提供している。

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:環境問題ノルスケン財団

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Aya Nakazato)