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M Capital Managementが東南アジアのスタートアップに投資する最初のファンドを約33.6億円でクローズ

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M Capital Managementの創業パートナーであるヨアヒム・アッカーマン氏(左)とマヤンク・パレック氏(右)(画像クレジット:M Capital Management)

シンガポールを拠点とするベンチャーキャピタルのM Capital Management(Mキャピタル・マネージメント)は現地時間3月22日、デビューファンドであるM Venture Partners(Mベンチャー・パートナーズ)を総額3085万ドル(約33億5600万円)でクローズしたと発表。このファンドはシードおよびプレシリーズAのアーリーステージにあるスタートアップ企業40社への投資を予定しており、平均的な初回の小切手額は約50万ドル(約5440万円)となる。

M Capital Managementは、Mayank Parekh(マヤンク・パレック)氏とJoachim Ackermann(ヨアヒム・アッカーマン)氏によって設立された。パレック氏は、Grange Partners(グランジ・パートナーズ)の起ち上げや、Southern Capital Group(サザン・キャピタル・グループ)、McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー)でリーダーを務めるなどの投資経験を持つ。アッカーマン氏は、Google Asia Pacific(グーグル・アジア・パシフィック)の元マネージングディレクターだ。その他のシニアチームメンバーには、Entrepreneur First(アントレプレナー・ファースト)のローンチマネージャーだったTanuja Rajah(タヌジャ・ラージャ)博士、Acquity Stockbrokers(アクイティ・ストックブローカーズ)の前リサーチディレクターだったChethana Ellepola(チェサナ・エレポラ)氏が含まれる。

分野にとらわれないファンドであるM Venture Partnersは、最近オーストラリア証券取引所に上場した3D Metal Forge(3Dメタル・フォージ)を含め、すでに11社に投資している。

他の投資先企業には、行動健康コーチングのスタートアップ企業であるNaluri(ナルリ)、AIを活用した融資およびクレジット・アズ・ア・サービス企業のImpact Credit Solutions(インパクト・クレジット・ソリューションズ)、オルタナティブ投資ファンドのアグリゲーション企業であるXen Capital(ゼン・キャピタル)、インドで腫瘍治療をより安価で利用しやすいものにすることに注力しているCipher Cancer Clinics(サイファ・キャンサー・クリニック)などがある。

パレック氏はM Capital Managementを起ち上げた理由について、次のようにTechCrunchに語った。「この地域のアーリーステージ投資スペースには、大きな成長の余地があると我々は信じています。10年前には、ユニコーンはほとんどいませんでした。これが最近になって大きく変化したのは、明らかな進歩によって、これまでサービスを受けていなかった、あるいはサービスを利用していなかった人々がオンラインになったからだけでなく、資金調達を必要とするさまざまな段階の企業に対する組織的VCのサポートや、政府機関のサポート、地元のアクセラレーターの出現、急速に成長しているエンジェル投資団体のネットワークなど、シンガポールで、さらには地域全体で、ベンチャーシステムがうまく発展したからです」。

パレック氏は、さらなるユニコーンや「soonicorns(近い将来、ユニコーンの評価を受けると予想される企業)」の出現に期待していると付け加えた。

分野を問わないアーリーステージの投資家として、M Capital Managementが重視するのは創業者であり、特に「専門的な経験と優れた学歴」を持つ人だとパレック氏はいう。例えば、Naluriの最高経営責任者であるAzran Osman-Rani(アズラン・オスマンラニ)氏は、AirAsiaX(エアアジアX)の創業者であり、6年間で同社の起ち上げから2013年に新規株式公開するまで導いた経験を持っている。

M Capital Managementは、主にB2BまたはB2B2Cの企業に投資するため、シンガポールを拠点とするスタートアップに焦点を当てている。「私たちが選んだスタートアップ企業が、大手企業やビジネスパートナーとビジネスモデルを立ち上げるためには、肥沃な土壌が必要です」と、パレック氏は語る。「シンガポールはまさにそれを提供します。この国は市場をリードする機関のハブであり、新しい技術や破壊的なアイデアのための好機を作り出すことも珍しくありません」。

M Capital Managementの投資先企業の多くは「シンガポールを中核的な起ち上げプラットフォームとして活用し、地域またはグローバルな展開を目指している」と、パレック氏は付け加えた。同社はすでにマレーシアとインドで投資を行っており、タイ、フィリピン、インドネシアの会社にも積極的に目を向けている。

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タグ:M Capital Managementシンガポール東南アジア

画像クレジット:M Capital Management

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(文:Catherine Shu、翻訳:Hirokazu Kusakabe)