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アップルがApple Teacher Portfolioの認定、アプリ「スクールワーク」と「クラスルーム」のアップデートを発表

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米国時間3月23日、Apple(アップル)は授業用アプリやApple Teacher Portfolioという教員向けの新たな認定など、教育関連のアップデートを発表した。教員はiPadとMacの基本的なスキルを習得する9つのレッスンを完了するとApple Teacherとして認定され、認定された教員は授業事例のポートフォリオを提出してApple Teacher Portfolioの認定を受けることができる。ポートフォリオを同僚と共有したり自分の成果を紹介するために使ったりすることもできる。

教員は、アップルが開設している教員向け自習プラットフォームのApple Teacher Learning CenterでApple Teacher Portfolioバッジの獲得を目指す。iPadやMacのアプリを使ってアートやビデオ、アニメーション、録音、ページレイアウト、ポッドキャスト、データトラッカー、音楽などを作るというように、教員はアップルのテクノロジーを授業にどう取り入れるかを学ぶ。アップルはサンプルのテンプレートを提供しており、教員はこれをカスタマイズしたり組み合わせたりして、iPadやMac、そしてKeynoteやGarageBand、iMovieなどのアップル製ソフトウェアを使うオリジナルのプロジェクトを作成できる。

画像クレジット:Apple

アップルはスクールワークアプリ、クラスルームアプリ、Everyone Can Createカリキュラムのアップデートも発表した。Everyone Can CreateはiMovieやClips、GarageBandなどアップルのクリエイティブツールを活用できるように以前から公開されていたカリキュラムだ。

スクールワークアプリでは、課題を書き出し、その後スクールワークやその他のプラットフォームに書き戻せるようになったため、スクールワークのプロジェクトを同僚と共有できる。またサイドバーのナビゲーションが改良され、クラスや課題、生徒のアカウントにすばやくアクセスできるようになる。

クラスルームアプリのアップデートは、リモート学習に対応するものだ。2020年、米国でロックダウンが大規模に実施されている時期に対応していれば、より有用だっただろう。このアップデートで教員はリモートの生徒をクラスルームのセッションに招待し、アプリの使い方を教え、生徒の許可を得た上で生徒の画面を見て、学習状況を把握することができるようになる。クラスルームアプリはMac Catalystを使って再構築されたため、iPadとMacで動作し、アップルのM1チップを搭載したMacでも動作する。

Everyone Can Createのカリキュラムには小規模なアップデートが多数ある。スケッチのガイドにはKeynoteのモーショングラフィックスとアニメーション、写真のガイドにはKeynoteを使ったアニメーションGIFの作成が追加された。ビデオのガイドではグリーンスクリーンなどの特殊効果を使ったショートフィルムの作成を取り上げ、音楽のガイドにはGarageBandを使ったポッドキャスティングの機能が追加されている。現在、世界で5000以上のK-12教育機関(日本では幼稚園〜高校に相当)がこのカリキュラムを利用している。

アップルは2020年にスクールワークアプリとクラスルームアプリをアップデートし、スクールワークにはクラウドを利用した課題の管理や生徒とのFaceTime通話などリモート学習に対応するアップデートもあった。しかしコロナ禍で学校がリモート学習を余儀なくされる中、Google(グーグル)は積極的にソフトウェアを提供し教員にアピールしてEdTechのライバルたちをリードした。多くの学区で低価格のChromebookが配布され、2020年に需要が急増したBloomberg Quintによれば、Google Classroomも2020年4月までにアクティブユーザーが1億人以上へと急増したという。2021年2月にグーグルは、同社のサービスを利用する生徒、教員、管理者が2020年の4000万人から1億5000万人以上に増えたと述べている

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アップルは今回の発表で同社の教育ソフトウェアプログラムの利用者数には言及していない。とはいえ、教員にポートフォリオの作成と共有を奨励すると、アップルのツールを採用するプロセスに教員がこれまで以上に直接関与することになり、このようにしてアップルは採用を推進している。

Apple Teacher Portfolioは米国時間3月23日に発表され、Apple Teacher Learning Centerで提供されている(訳者注:この日本語記事掲載時点で、日本のApple Teacher Learning Centerではまだ提供されていない)。Everyone Can CreateのガイドはApple Booksで無料でダウンロードできる。スクールワークアプリとクラスルームアプリの新バージョンは、AppleSeed for ITでベータ版が提供されている。

カテゴリー:EdTech
タグ:Apple

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)