USDC(製品・サービス)

Visaが米ドルステーブルコイン「USDC」で仮想通貨による決済を開始

次の記事

ソーシャルメディアCEO3人が米下院公聴会で反ワクチン誤情報アカウントを削除するか聞かれ言葉を濁す

決済カードネットワークのVisa(ビザ)は、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン基盤のステーブルコインであるUSDC(USD Coin、USDコイン)による決済を認める方針を発表した。Crypto.comは、自社のVisaブランドのカードでこの新機能をテストした最初の企業となった。

USDCはCircle(サークル)とCoinbase(コインベース)が共同で設立したステーブルコインで、Centre Consortiumが管理している。その名が示すように、USDCは米ドルに連動する仮想通貨だ。1 USDCは常に1米ドルの価値があるため、ステーブルコインと呼ばれる。

USDCの価値が安定していることを確認するために、USDCのパートナーは新しいトークンを発行するたびに、銀行口座に米ドルを保管する。その口座は監査され、その口座にある米ドルと同じ数のUSDCが流通していることが確認される。

では、お金のほとんどがデジタル化されている今日、なぜステーブルコインが存在するのか。他の暗号資産と同様に、ステーブルコインは価値の送受信や保管に関して柔軟性がある。銀行口座も必要なく、すべてが簡単にプログラム可能だ。また、レガシーシステムをサポートしたり、銀行と統合したり、他の金融機関に取引手数料を支払う必要もない。

USDCはもともとEthereumブロックチェーン上のトークンとしてスタートしたが、他にもAlgorand(アルゴランド)とStellar(ステラ)ブロックチェーンにもサポートされている。Visaは今のところ、USDCのEthereumバリアントにフォーカスすることを選択している。

関連記事:仮想通貨のAnchorageが連邦銀行の認可を受けデジタル資産銀行に、約85.3億円の資金調達

Visaは、すでに世界の160通貨に対応している。海外旅行をしていてもVisaカードをシームレスに利用できるのはそのためだ。トランザクションはカードの利用明細には自国通貨で記載されるが、加盟店への支払いはその国の通貨で行われる。

今回Anchorageとの提携により、Visaは初のデジタル通貨への対応を開始する。Anchorageは最近、連邦銀行の認可を受けデジタル資産銀行としての地位を確立した。Visaはおそらく、このプログラムのために信頼できるパートナーを探していたのだろう。Anchorageが規制当局から承認されたことで、このパートナーシップは理にかなうものとなった。

Crypto.comにとっては、これはUSDCを直接Visaに送れることを意味する。例えば、ウォレットにUSDCを保有しているCrypto.comの顧客がカード取引を行う場合、Crypto.comはUSDCトークンをまず米ドルに変換する必要はない。

Crypto.comはAnchorageにあるVisaのEthereumウォレットアドレスにUSDCを送って、取引を決済することができる。その後、加盟店はVisaから自国の通貨で支払いを受ける。Visaによると、Crypto.com以外にもパートナーを増やしていく予定だという。

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:VisaUSDC仮想通貨

画像クレジット:Håkan Dahlström Photography / Flickr under a CC BY 2.0 license.

原文へ

(文:Romain Dillet、翻訳:Aya Nakazato)