電気トラックと無人貨物運搬ポッドのEinrideが米国進出を控え約120億円調達

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変わった外観の貨物運搬のための電動自律走行ポッドで知られるスウェーデンのスタートアップEinride(アインライド)は、欧州での事業拡大と米国進出の資金を確保するために1億1000万ドル(約120億円)を調達した。

2020年の1000万ドル(約11億円)、2019年の2500万ドル(約27億円)というこれまでの調達額をはるかに上回る今回のシリーズBには、新規投資家としてTemasek、Soros Fund Management LLC、Northzone、Maersk Growthが参加した。既存投資家のEQT Ventures、Plum Alley、Norrsken VC、Ericsson、NordicNinja VCも参加したとEinrideは現地時間5月6日明らかにした。

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Einrideの累計調達額は1億5000万ドル(約160億円)となった。ポストマネーの評価額は開示しなかった。

Robert Falck(ロバート・ファルク)氏、Linnéa Kornehed(リニア・コーンヘッド)氏、Filip Lilja(フィリップ・リリャ)氏が2016年に創業したEinrideは、2種類の車両を開発した。人間が運転するコネクテッド電動大型トラックと、ドライバーレスのPodだ。

同社の電動トラックは現在、スウェーデンの食料生産企業Oatly、Coca-Cola、Lidl、Electroluxなどの貨物運搬のかなりの部分で活用されている。電動トラックはディーゼルトラックに比べて顧客のためにガス排出量を94%減らす、というのがEinrideの売りだ。同社はまた、プラニングやスケジューリング、ルートの決定、納品書と請求書の発行などを行う運送会社のためにデジタルプラットフォームも開発した。

画像クレジット:Einride(スクリーンショット)

Einrideはおそらく、かつてT-Podと呼ばれていたEinride Podで最も知られている。これは運転台のない自律運転トラックで、遠隔から操作できる。第1世代の車両はスウェーデンの公道でテストされ、パイロットプロフラムでOatlyの貨物も運んだ。2020年10月には同社は自律運転で貨物を運搬する次世代のPodも発表した。このPodは早ければ2021年にも納車が始まる。

CEOのファルク氏によると、Einrideは今回調達した資金ですでに締結している顧客との契約を履行し、現在100人の従業員を年末までに倍に増やし、そして欧州での事業拡大と米国への進出にも使う。

Einrideは2021年末までに米国で事業を開始する。テキサス州オースティンに本部を置き、ニューヨークとシリコンバレーにもオフィスを構える予定だとファルク氏は電子メールで述べた。Oatlyのようなブランドとグローバル協定が結ばれており、ここには米国での事業も含まれる。さらに別の協定も間もなく発表される予定だと同氏は付け加えた。

画像クレジット:Einride

人間が乗り込む電動トラックのオペレーション拡大を続ける一方で、Einrideはドライバーレスの商業Podを展開するという長期的な目標にも取り組んでいる。同社の新しいPodは、レベル1から5まで設けられている同社の自律電動輸送(AET)分類システムに基づき、異なるレベルの自律性と機能性が提供される、と明らかにしている。

AET 1 Podは完全に閉じられた施設内でのルートを決めての使用向けで、完全自動オペレーションに適している。AET 2から制約が緩くなり、AET 2のPodは閉じられた施設内での使用に加え、目的地までの短距離輸送で公道を横切ることができる。これらの2つのレベルのPodは2021年から納車が始まる。

レベル3では、田舎道やさほど交通量が多くない道路を走行して施設間を行き来でき、最高速度は時速45kmだ。レベル4では、EinrideのシステムのもとでPodは高速道路や他の主要幹線道路を自律的に走行でき、最高速度は時速83kmだ。レベル3は2022年、レベル4は2023年に出荷が始まるとEinrideは話している。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Einride自動運転資金調達トラック電気自動車スウェーデン

画像クレジット:Einride

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Nariko Mizoguchi