中国EVメーカーNIOが国外初のマーケットとしてノルウェーに進出

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中国の電気自動車メーカーNIO(ニオ)が、初の海外マーケットとして電気自動車(EV)の人気が高いノルウェーを選んだ。NIO NorwayはNIOの旗艦モデルとなる電動SUV、ES8の欧州バージョンを2021年9月からノルウェーの顧客に販売する。2022年にはET7セダンが続く。

「当社の初の海外マーケットとしてノルウェーを選んだのは長期的な考えに基づくものです」とNIOの創業者William Li(ウィリアム・リー)氏は現地時間5月6日のイベントで説明した。「ノルウェーは最もEVフレンドリーな国です」。欧州諸国の中でもノルウェーは電気自動車が最も浸透している。同社のノルウェーとの関係は、同国の政府系ファンドNorges Bankが同社のIPO時に「重要なサポート」を行った2018年にさかのぼる、とリー氏はイベントで述べた。同年にはまた、NIOはノルウェーのEV連盟との戦略的提携に署名した。

そうしたEV浸透率は、精通したEVオーナーの拡大しつつある顧客ベースを手に入れようとNIOが努力することを意味する。ノルウェーで同社は中国メーカーXPengや国際的ライバルのTesla、そしてVolkswagenやAudiといった欧州の自動車メーカーと競合する。

車両販売に加え、NIOは専用のサービスセンター、車両充電ステーション、NIO Power Swapバッテリー交換ステーションを開所する計画の詳細を明らかにした。同社は2021年末までにオスロの4カ所にバッテリー交換ステーションを設置することを目指している。そして2022年には、ベルゲンやトロンハイム、スタヴァンゲル、クリスティアンサンにもバッテリー交換ステーションを持ってくる。同社によると、ノルウェーチームは約15人で構成されているが、この数は2021年末までに約50人に増える見込みだ。

NIOは2014年創業と遅いスタートを切ったが、2020年下半期から直近の四半期にかけて遅れを取り戻し始めた。同社は2021年第1四半期に2万60台を納車したと発表し、この数字は新型コロナウイルスで世界中の経済が混乱し始めた前年同期から422.7%の増加だ。2021年第1四半期の販売も前四半期から15.6%増えた。同社はこれまでに10万2000台を納車している。こうした納車は販売台数の増加にも貢献し、2019年第1四半期に比べ489%増となった。

それでも、売上高と損失のギャップは縮小し続けているとはいえ、同社は赤字だ。

販売台数の増加は部分的には、2021年1月のET7デビューによるものだ。ET7はフラグシップモデルの電動セダンで「NIO Autonomous Driving」というソフトウェアを搭載した初のモデルだ。充電に関して、NIOは変わったアプローチを取っている。従来の充電ステーションに加えてバッテリー交換というオプションを導入している。これまでに中国の顧客のために240万回超バッテリーを交換した、とリー氏は話した。この数字は毎日1万増えている。2020年8月に同社は「バッテリー・アズ・ア・サービス」購入オプションをデビューさせた。ドライバーはNIOから車両だけを購入し、バッテリーはリースすることができる。

カテゴリー:モビリティ
タグ:NIO電気自動車中国ノルウェー

画像クレジット:NIO

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Nariko Mizoguchi