「NFTのShopify」を目指すBitskiがa16zから約21億円調達、クリエイターやブランドにカスタムストアを提供

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NFTをまた空騒ぎのバブルと捉える暗号技術懐疑論者がいるかと思えば、おそらくそれと同数の、NFTをクリエイティブなウェブの扉を開く鍵と捉える忠実な信者たちがいる。

ブランドやクリエイターのためにNFTのカスタムストアを作るサンフランシスコのBitskiは後者を頼りにしているが、その同社に賭ける投資家もいる。同社はこのほど、Andreessen Horowitzが率いるシリーズAで1900万ドル(約21億円)を調達したことを発表した。高名なVCであるa16zが、Kindred VenturesやGalaxy Digital、そしてJay Z、MrBeast、3LAUといったクリエイターやセレブたちとともにこのスタートアップを支えることになる。

NFTの分野はこのところとても混雑しており、これまでの数カ月を、投資家向けの誇大宣伝や何十億ドル(何千億円)という取引の波にもまれて過ごした。アーティストのBeepleが売った高額の美術作品暗号技術のコミュニティCryptoPunksなどが、それらの活動の中心だったが、Bitskiを立ち上げるような創業者たちは、ブロックチェーンに支えられたデジタルグッズが、アーティストやインフルエンサー、ブランドがその人気をお金に変えていく方法の、大規模な変革の契機になると信じている。

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Bitskiが狙っているのは、初期のマーケットプレイスの暗号技術にともなう複雑性を、メインストリームのブランドやセレブたちがバイパスできるようにすることだ。そして初期からのパートナーであるAdidas(アディダス)などのブランドが、消費者にとって今よりももっと近づきやすくなったNFTの世界に参入できること。そのときは消費者も、デジタルアイテムは理解するが暗号化技術の詳細は知らなくてもよい。同社はクリエイターたちにさまざまなサブスクリプションプランを販売しNFTのカスタムストアを運営させ、それらが彼らのための販売チャネルになり、ユーザーがいろいろなマーケットプレイスを迷い歩きしなくてもよいようにする。

NFTプラットフォームの構築者とユーザーの間には、サービスのどの部分をブロックチェーンにして、他のどの部分をこれまでの時間と経験に支えられている通常のeコマースで行くかに関して、議論が盛り上がっている。Bitskiはどちらかというとユーザーの親しみやすさを重視する方で、そのプラットフォームではクレジットカードでアートなどが買える。消費者ユーザーには、パスワード不要の機能や、Bitskiのサーバーがホストするウォレットを提供する。暗号技術と分散化技術の純粋派にとっては、これらの装備に異論があると思われるが、新規ユーザーに短期間でNFTを知ってもらえるだろう。

このシリーズAが完了すると、Bitskiの今日までの総調達額はおよそ2340万ドル(約25億円)になる。

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFTBitskia16z

画像クレジット:Bitski

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)