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チェコのベンチャー投資家8人に聞く、景気回復の兆しと2021年の投資見通し

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【コラム】大学では技術職に備えられない今こそ徒弟訓練を利用するときだ

テック関連の記事では、ロンドン、パリ、ベルリン、ストックホルムなどの都市がよく取り上げられるが、欧州の他の都市も活況を呈している。

チェコ共和国といえば、ビールやホッケー、美しい景観で知られるプラハなどが有名だが、起業家コミュニティも他の都市に負けないくらいエネルギッシュだ。

例えば、Integromat(インテグロマット)は外部から一切資金を調達せずに、1億1400万ドル(約124億5000万円)で売却されるほどの企業になり、同社の7人のチェコ人創業者はすべて億万長者になった。また、プラハに本社を置くMemsource(メムソース)の評価額は約5900万ドル(約64億4000万円)だ。そして、このような例が他にも数多くある。

欧州のスタートアップ市場における希少な宝石ともいえるチェコの投資環境ついて、8つの分野の投資家たちに話を聞いた。

彼らが現在のトレンドとして注目しているスタートアップの分野は、B2B、ビジネスオートメーションプロセス、eコマース、AI、SaaS、新型コロナウイルス感染症関連ソリューション、呼称に「スマート」が付くあらゆる分野(スマートファクトリー、スマートシティ、スマートオフィスなど)、サイバーセキュリティ、AR / VR、リモートワークだ。

飽和状態の分野としては、暗号資産、ブロックチェーン、フィンテック、マーテックなどがある。本記事で話を聞いた投資家たちによると、旅行や出会い系アプリなど、身体的な接触を基盤とする従来型のビジネスは勢いを失っているという。それでも、リモートワーク、サイケデリック物質、ヘルス関連などの分野で新しいチャンスが芽生えている。

取材に応じてくれた投資家たちの投資対象地域は、約50%がチェコ国内、50%が中央および東ヨーロッパだが、一部の投資家は、CEE(中央および東ヨーロッパ)全域のスタートアップに注力し、米国に進出してスケールアップした企業にも一定の割合で投資を続けている。

ほとんどの投資家は新型コロナウイルスによる影響をあまり受けていないようだが、先行きが不透明なのは懸念されるところだ。彼らは「倹約して新しい状況に適応し、前に進むように」と起業家にアドバイスしている。

回復の兆しについては、新型コロナウイルス感染症は「多くのビジネス領域、e政府、その他の硬直的 / 保守的な産業において、イノベーションを起こすアクセラレーターの役割を演じた」と投資家の1人が回答している。D2Cスタートアップはコロナ禍の恩恵を受けており「Zoomによる販路拡大」は今や「非常に合理的」な手段になっているようだ。

今回は以下の投資家が取材に応じてくれた。

Petra Končelíková(ペトラ・コンセリコバ)氏、Nation1.vc(ネイションワンドットヴイーシー)

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

革新的な分野。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

Snuggs(スナッグス)。

特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

革新的なアプローチがもっと出てきて欲しいと思います。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

迅速かつ安定した成長と革新的なマインドがあるかどうかを見ます。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

ソーシャルメディア、ロジスティクス、トラベルは飽和状態です。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

当社はチェコ共和国に影響を及ぼす欧州市場のみに注力しています。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

ヘルスケア業界、インダストリー4.0に期待しています。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

ポテンシャルは非常に高いと思います。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

リモートワークがそういった動きをもたらすとは思いませんが、パンデミックは確かにスタートアップに大きな影響を及ぼしました。彼らは、方向転換を図り、パンデミック後の新しい世界に対応せざるを得なくなっています。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

旅行とグルメ関連のセグメントは対応に苦慮するでしょう。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

「新しい状況に適応し、前に進むように」とアドバイスします。

この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

ワクチンの接種が開始されたこと。

地元で成功を収めたスタートアップ業界の主要人物を挙げていただけますか。投資家や創業者だけでなく、弁護士、デザイナー、グロースエキスパートなど、スタートアップのエコシステムで別の役割を果たす人たちでも構いません。地元住民のみぞ知る注目すべきキーパーソンについて教えてください。

財務エキスパート(エージェンシーから提供されるサービスとしてのファイナンシャル・プランニング、CFOなど)は重要です。

関連記事:コペンハーゲンの投資家6人に聞く2021年の投資見通し

Oleksander Bondarev(オレクサンダー・ボンダレフ)氏、Credo Ventures(クレド・ベンチャーズ)アソシエイト

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

デベロッパー向けツール、コミュニケーションアプリ、応用AI。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

Around(アラウンド)。

特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

クラウドCI / CD。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

優れたチームかどうかを見ます。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

マーテック。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

チェコ共和国、ポーランド、スロバキア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ハンガリーの創業者のみを投資対象としています。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

Productboard(プロダクトボード)、UiPath(ユーアイパス)、Pricefx(プライスエフエックス)、Supernova(スーパーノバ)、Spaceflow(スペースフロー)といった企業に期待しています。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

成熟度を増しています。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

はい。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

コミュニケーションのイネーブル化、リモートワーク環境での透過性。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

倹約すること。

TechCrunchの読者のみなさんに何か伝えたいことはありますか。

当社は、地域で最も創業者にやさしいファンドでありたいと思っています。Olekの前創業者として、常にどのスタートアップの話にも耳を傾け、相談に応じる用意があります。

Ondrej Bartos(オンドレイ・バートス)氏、Credo Ventures(クレド・ベンチャーズ)創業パートナー

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

オートメーション、AI、リモートのイネーブル化、認証技術。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

TypingDNA(タイピングDNA)。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

大きなチャンスに挑む傑出した創業者かどうかを見ます。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

VR / ARは多額の投資が行われてきた分野ですので、競争も熾烈です。AIは過剰に宣伝されていますが。大半のAIはそれほど高性能ではありません。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

50%未満です。当社は中央ヨーロッパに傾注しています(中央ヨーロッパを地元に含めるなら50%を超えています)。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

中央ヨーロッパは、オートメーション、セキュリティ、デベロッパーツール、アナリティクスなどの業界が繁栄している地域です。UiPath(ユーアイパス)、Productboard(プロダクトボード)、Pricefx(プライスエフエックス)、TypingDNA(タイピングDNA)、Spaceflow(スペースフロー)、Around(アラウンド)などの企業に期待しています。最高のCE創業者としては、私見ですが、Daniel Dines(ダニエル・ダインズ)氏、Hubert Palan(フーベルト・パラン)氏、Marcin Cichon(マーチン・シション)氏、Kiwi.com(キウイドットコム)のOliver Dlouhý(オリバー・ドロウイー)氏を挙げたいと思います。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

プラハには優れたデベロッパーが大勢おり、十分な活力とサクセスストーリー、そして従うべきロールモデルがあります。(他の都市と同様に)投資資金も潤沢ですが、情報通の投資家による投資はまだ少ないため、優れたVCには間違いなくチャンスがあると思います(実際に彼らはプラハで投資機会を探しています)。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

パンデミックがリモートワークを加速させたことは間違いないと思います。これにより、リモートワークを基盤とするスタートアップが増え、大都市以外の地域は利点を享受していると思います。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

旅行やホスピタリティの分野は、コロナ禍の影響で、最も脆弱かつ先行きの見えない状況になっているようです。リモートワークと、リモートワークのイネーブル化の分野が最大のチャンスを手にしているようです。オートメーションとデジタル変革のイネーブル化の分野も投資を惹きつけています。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

当社の投資戦略は変わっていません。実際、投資額を倍に増やしていくつもりです。質の高いテックスタートアップには多くのチャンスがあります。テクノロジーを活用することにより、人も国も、この危機からより早く、より少ない損害で脱出できます。当社のアドバイスは以前と変わりません。信念に従って、自社の領域の問題を他の誰よりもうまく解決する努力をすることです。

御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

一部の法人向けソフトウェア企業には確実に回復の兆しが見えます。「Zoomによる販売拡大」は今や非常に合理的な手段になっているように思えます。企業がデジタル化とリモート化を進めざるを得なくなったため、販売サイクルが短縮された業界もあります。

この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

私は常に希望を感じていました。確かに、隔離生活を強いられたときは気分が落ち込みましたが、この前例のない状況に人々が適応していくこと、そして、復興に向けてテクノロジーが重要な役割を演じることを信じてきました。今でもその希望を持ち続けています。

TechCrunchの読者のみなさんに何か伝えたいことはありますか。

コロナ禍以前の私は、旅行し過ぎだったように思います。2〜3日で大西洋の反対側にある都市へ出張する旅行など、ほとんど意味はありません。もう、あのように頻繁に旅行する日常に戻ることはないと思います。また、毎週5日以上オフィスに通う毎日に戻ることもないでしょう。私はホームオフィスでも問題なく仕事を進められます。ホームオフィスは、私だけでなく、ある程度の規模の企業においても継続的に利用されていくと思います。とはいえ、これは私の今の感覚です。もしかしたら私が間違っていて「以前の通常」の状態に戻るのかもしれません。ただ「以前の通常」の働き方に戻るのは大きな間違いであり、機会の損失だと思っています。

関連記事:ストックホルムの成熟したスタートアップエコシステムについて8人の投資家に聞く(前編)

Osman Salih(オスマン・サリフ)氏、Bolt Start Up Development a.s.(ボルト・スタートアップ・ディベロプメント)アソシエイト

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

親会社であるO2 Czech Republic(オーツー・チェコ・リパブリック)、およびPPFグループ傘下の他の企業と相乗効果を生み出したいと思っています。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

IP Fabric(アイピー・ファブリック)。

特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

欧州にインシュアテック関連スタートアップが増えて欲しいと思っています。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

特定の投資分野を探すというよりは、親会社と相乗効果を生み出したいと思っています。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

フィンテックは飽和状態で、利益率も極めて低くなっています。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

大半は地元への投資ですが、当社で最も成功したのは、Taxify(タクシファイ、現在はBolt(ボルト)と改名)に対する投資です。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

セキュリティ分野は間違いなく繁栄に適しています。前Cisco CEOのPavel Bykov(パベル・バイコフ)氏が創業したIP Fabric、リチャード・マロヴィック氏が創業したWhalebone(ホエールボーン)、ピートル・ドゥヴォラク氏が創業したWultra(ウルトラ)といった企業に期待しています。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

当社の拠点都市への注目度は高まっています。また、多くのスタートアップが成功を収めており、投資機会がさらに増えています。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

そうは思いません。大都市が持つ地元ネットワークは重要です。リモートワークはすべての人に適しているわけではありません。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

小売業界は変化が起こるでしょう。小売業向け分析ツールを提供しているPygmalios(ピグマリオス)などのスタートアップにはチャンスがあります。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

幸いなことに、それほど影響は受けていません。最も心配しているのは、海外での会議に出張するのが難しくなっていることです。アドバイスとしては、ランウェイを長めに確保することでしょうか。

御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

はい、オムニチャネルソリューションmluvii.com(ムルヴィードットコム)のような、ホームオフィス向けコールセンターツールの需要が急増しています。

この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

2020年の春、我が国は「コロナ禍で最善」の状況を維持していましたが、現在は「コロナ禍で最悪」の様相を呈する国になっています。2020年の春、スタートアップコミュニティで数千人の人たちが、すばらしいアイデア、アプリ、ソリューションを思いつきましたが、結局、その大半の成果(eRouška(エローシュカ)やhttps://koronavirus.mzcr.cz/en/など)も政府の意思決定の遅れや誤りによって台無しにされてしまいました。私は希望を感じるどころか落胆していますが、ワクチンによって元の生活に戻れる日が来ると信じています。

地元で成功を収めたスタートアップ業界の主要人物を挙げていただけますか。投資家や創業者だけでなく、弁護士、デザイナー、グロースエキスパートなど、スタートアップのエコシステムで別の役割を果たす人たちでも構いません。地元住民のみぞ知る注目すべきキーパーソンについて教えてください。

Startup DisruptコミュニティのPatrik Juránek(パトリック・ジュラネク)氏。

TechCrunchの読者のみなさんに何か伝えたいことはありますか。

プラハは安全で魅力にあふれた都市です。プラハを拠点にすれば、中央および東ヨーロッパ全般から人を惹きつけることができます。

Lukáš Konečný(ルーカス・コネクニー)氏、Y Soft Ventures(Yソフト・ベンチャーズ)プリンシパル

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

ビジネスをより賢明に運営するための仕組みであれば、何でも関心があります。とりわけ興味があるのは、IoT、スマートファクトリー、スマートシティ、スマートオフィス、サイバーセキュリティ、ビッグデータ、AR / VRなどです。何らかのハードウェアを使ったソリューションには特に興味を惹かれます。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

VRgineers(ヴィーアールジニアーズ)。

特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

ハードウェアに注力するスタートアップが増えてたらおもしろいのに、と思います。もちろん、ハードウェアを開発し、ハードウェア中心型のビジネスをスケールアップするのはいつでも難しいことは分かっていますが、チャンスは非常に大きく、埋もれたままの機会がまだ数多くあります。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

革新的であること、グローバルな潜在性、スケーラビリティ、強いチーム、当社の投資テーマに合っていることなどは当然のこととして、優れた戦略的思考と実行能力の持ち、マーケットの顧客のニーズを深く理解していて、フィードバックに耳を傾ける創業者を探しています。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

当社はB2Bに注力しているため、B2B分野の情勢については他社より把握していると思います。最近、コンピュータービジョンや自然言語処理にAI / MLを使用して同じような製品を開発するスタートアップが急増しています。ですから、この分野では、競合他社と差別化して他社を上回るのはかなり難しいと思います。とはいえ、新しい革新的なアイデアが登場しないという意味ではありません。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

当社は中央ヨーロッパ地域に傾注しています。これまではチェコ共和国とスロバキアに投資してきましたが、その他の近隣国の創業者にも門戸を開いています。当社のポートフォリオ企業の大半は、ブルノ / 南モラビア地域を拠点としています。この地域はY Soft(ワイ・ソフト)の本拠地でもあります。これは意図的な戦略の結果ではなく、当社が最も関心のあるスタートアップが偶然その地域にあったというだけです。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

一般に、チェコのスタートアップエコシステムは成熟度を増しています。これは、連続起業家と、豊富な経験を基に初めて起業する創業者、およびエンジェル投資家とVCエコシステムの成長によるところが大きいと思います。企業の範囲は極めて広範にわたるため、1つだけ業界を選択するのは難しいですね。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

投資家の観点からすると、チェコのスタートアップエコシステムには興味深い機会があふれており、特に海外の投資家には「投資価値に見合う」可能性があります。ただし、VCエコシステムは、ここ数年、新しい資金の流入によって競争が激化しています。シードと一部シリーズAのファンドはかなり飽和状態のように見えますが、シリーズAまたはそれ以降のステージの投資には大きな可能性があります。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

チェコの主要ハブであるプラハとブルノの地位が揺らぐことはおそらくないと思います。これらの都市は、ビジネスの中心というだけでなく、優秀な人材を輩出する有名大学があり、多くの人たちにとって魅力的な文化的生活の中心でもあるからです。とはいえ、リモートワークへの移行は進み、創業者はより広範な人材プールから人材を確保できるようになるでしょう。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

コロナショックの収束後、当社が投資している企業にとってはより多くのビジネスチャンスが生まれることになるでしょう。コロナによって生じたさまざまなトレンドによってビジネスをより賢明に運営せざるを得なくなっているからです。当社に関係するトレンドとしては、デジタル改革の加速、サプライチェーンの変化、ワークスペースの進化に関連するものがあります。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

当社の戦略は新型コロナウイルスの影響を受けていません。変わったのは、戦術レベルに関する部分だけです。一定期間、ポートフォリオ企業のサポートにより大きなキャパシティを割きました。当社ポートフォリオの創業者の大半は、一部の顧客が予定していた取引を延期またはキャンセルしたため、販売ファネルへのネガティブな影響に対処しなければなりませんでした。一部のパートナーがかなり大きな打撃を受けたため、流通チャネルの混乱に対処しなければならなかった創業者もいます。また、サプライチェーンの問題を解決しなければならなかった会社も少数ありました。経済回復の先行きがまだ見えないため、こうした問題は今でも、ポートフォリオ企業にとってある程度の懸念材料になっています。こうした状況に対処するには、キャッシュフローを安定させることが第一です。同時に、バリューチェーン全体を通して主要なビジネスパートナーとのコミュニケーションを活発に行うことも重要です。

御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

リテンションには多くの良い兆候が見られますし、収益に関しても回復の兆しがありますが、状況はまだ不安定です。

この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

チェコ共和国の状況は本格的には回復していないため、希望の光をなかなか見いだせませんが、最近、若い起業家たち、ときには高校生や大学生が、プロジェクトのプレゼンテーションをしたり、ビジネススキルを学んだりするオンラインイベントにいくつか参加する機会がありました。こうした状況の中でも、起業家になることに深い関心を持ち、投資活動を行う人たちがいることはすばらしいと思います。

関連記事:ベルギーのスタートアップは国際的な展開の準備を整えていると語る投資家たち

Vaclav Pavlecka(バクラブ・パブレチェカ)氏、Air Ventures(エアー・ベンチャーズ)マネージングパートナー

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

当社は業界を限定していません。トレンドというよりも、当社のパイプラインにあるスタートアップが成長していける別の側面を探すことに関心があります。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

Cross Network Intelligence(クロス・ネットワーク・インテリジェンス)。

特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

多くの分野が「まだディスラプトされていない」状態ですが、例えば、予防薬(すでに発症した病状の対処療法ではなく発症を回避する薬)は、近い将来大きなトレンドになると思います。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

独特の販売提案、マーケット主導で積極的に売り込む姿勢、ディスラプトを起こす潜在性、高級市場向けの可能性などです。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

ソーシャルネットワークに関するサービス全般に対して懸念を感じています。人々のメンタルヘルスに長期的な影響を及ぼしますし、ソーシャル確証バイアスの問題もあり、健全で熱くならない批判的議論をする能力が社会全体で低下しているからです。飽和状態に関しては、一般化するのは困難です。すべての分野には依然としてニッチ市場があるからです。飽和状態の市場と聞いてすぐに思い浮かぶのは、マーケティングテクノロジーの分野(およびその他多数のソフトウェア製品)です。こうしたソリューションは簡単に複製可能で(チャットボットが良い例)限定された市場でのみ成功しています。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

当社は地元とつながりのある企業に注力する傾向があります(カリフォルニアのアパレルスタートアップNahmias(ナーミアス)など、例外はありますが)。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

サイバーセキュリティ、産業オートメーション(チェコは国民1人あたりの車の生産台数が最も多い国の1つであるため)、ゲーム産業(eスポーツも含む)、暗号資産、ヘルスなどの分野には、高い潜在能力を持つ地元の人材がいます。期待している企業としては、Apiary(アピアリー)、Beat Games(ビート・ゲームズ)、Warhorse gaming studio(ウォーホース・ゲーミング・スタジオ)、Mews.com(ミューズドットコム)、Kiwi.com(キウイドットコム)、Snuggs(スナッグス)、Prusa Research(プルーサ・リサーチ)、Productboard(プロダクトボード)、Rossum(ロッサム)、Integromat(インテグロマット)、Alheon(アルヘオン)などです。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

地元のVCと投資家は間違いなく、有意義なつながりを持ち、共同投資することに熱心です。エコシステムは年を追うごとに成熟度を増しており、強固な基盤を築いています。プラハとその周辺地域は多くの人材を惹きつける魅力も備えています。これは、他の大都市圏と比較して生活の質と生活費のバランスが理想的であるためです。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

2021年末または2022年始めには「コロナ禍前のシステムの良い部分への回帰」が見られると思っています。ですから、大都市以外の地域で創業する人が急増することはないと思います。ただし、コロナ禍による制限があと数年続く場合は、地理的なモビリティと柔軟性など、多くの社会的変化が起きる可能性があります。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

当然ですが、旅行業界全体、グルメ産業、文化テックなどは、過去数十年で最悪の危機に陥っています。他の多くの産業、例えば、教育産業やエンタテイメント産業は、変化のスピードを速める必要性に迫られています。一般に中小企業は地元で厳しい状況に直面しています。政府による制限は効率的に実施されているとは言えませんし、企業とのコミュニケーションも堅実な戦略の下で構築されているとは言えませんから。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

当社の投資戦略は長期継続を原則として構築されているため、こうした状況でも戦略を完全に変更する必要はありませんでした。もちろん、コロナ禍によって大きな打撃を受けた分野では投資欲が大きく減退しましたが、別の新しいチャンスも生まれています。ポートフォリオ企業に対する影響としては、不動産テック分野は大きな打撃を受け、一部の企業は製品の提供を繰り返さなければなりませんでした。当社ポートフォリオに含まれるスタートアップに対する全般的なアドバイスとしては、ニーズのシフトがある場合はそれを察知し、適切な時期にそちらの方向に舵を切るということです。当社は、必要であればいつでも創業者たちを財務的にもチーム運営の面でもサポートする用意があります。当社は投資先の経営に関わることをいとわない投資会社です。

御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

確固としたユニットエコノミーと独自の強力な流通チャネルを持つD2Cスタートアップは(地元以外でも)繁栄しています。当社のポートフォリオにもそうした企業があります。

この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

希望は失っていません。人類は歴史の中でもっと深刻な危機を経験したことがあると思うのですが、私たちが生きてきた中では比較できる前例がないため、現在の状況をこのように騒ぎ立ててしまうのだと思います。繁栄の時代は今でも続いていますし、パンデミックは、人類が達成した科学の進歩によっていずれは収束するでしょう。希望の光は、接種が始まったRNAワクチンです。このワクチンの開発に携わった科学者たちの不断の努力には感動を覚えます。そのような科学者たちは、もっと社会的に認められ感謝されるべきだと思います。

地元で成功を収めたスタートアップ業界の主要人物を挙げていただけますか。投資家や創業者だけでなく、弁護士、デザイナー、グロースエキスパートなど、スタートアップのエコシステムで別の役割を果たす人たちでも構いません。地元住民のみぞ知る注目すべきキーパーソンについて教えてください。

Cedric Maloux(セドリック・マロー)氏、Lubo Smid(ルボ・スミド)氏、Dita Formánková(ディタ・フォーマコバ)氏、Tomas Cironis(トーマス・キロニス)氏、Ondrej Bartos(アンドレイ・バートス)氏などです。

Roman Horacek(ローマン・ホラーチェク)氏、Reflex Capital(リフレックス・キャピタル)パートナー

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

B2B、ビジネスオートメーションプロセス、eコマース、AI、SaaS、あらゆる業界の新型コロナウイルス感染症関連ソリューション(リモートワーク、会議アプリなど)。

最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

Webnode(ウェブノード)、SignageOS(シグナージOS)など。他にもありますが残念ながらまだ公表できません。

特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

AI関連スタートアップ(AIを実際に利用したスタートアップ)がもっと出てきて欲しいと思っています。

次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

創業者のカリスマ性、市場ニーズが本当に存在するかどうか、確固とした知的資産によるスケーラブルなソリューションかどうかを見ます。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

暗号資産、ブロックチェーン、人材マーケットプレイスは飽和状態です。

御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

現時点の当社のポートフォリオ企業は、中央および東ヨーロッパが約75%、米国その他が約25%です。

御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業界、または適していないと思われる業界は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

当社のポートフォリオ企業では、APIFY(アピファイ)、Productboard(プロダクトボード)、Smartlook(スマートルック)、Alice Technologies(アリス・テクノロジーズ)、SingageOS(シンゲージオーエス)、その他の企業ではDoDo(ドードー)、Around(アラウンド)、UiPath(ユーアイパス)、Pex(ペックス)に期待しています。

他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

優れた技術系の人材とすばらしいアイデアはありますが、市場開拓能力と販売スキルでは後れをとっています。

今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

そうは思いません。人材は今後も既存の主要ハブに惹きつけられると思います。チームが小さいほど、より多くの意思の疎通が必要です。リモートワークでさまざまなイノベーションが実現していますが、1対1のやり取りと社会的交流を完全に置き換えるまでには至っていません。

御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス慣行の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

旅行、出会い系アプリなど、以前から身体的な接触を基盤としてきたすべてのビジネスは当然ながら対応に苦慮するでしょう。リモートワークアプリ、サイケデリックアプリ、福祉関連スタートアップ、ライフサイエンスソリューション、ロジスティクスと関連産業、SME向けeコマースなどの分野には、スタートアップが活用できるチャンスがあります。

新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

影響はほとんどありません。当社の第1の投資基準は強い創業者です。当社のポートフォリオ企業の創業者たちの多くは自社のビジネスモデルを新しいマーケットの条件に合わせて調整できたようです。2020年春の時点のアドバイスは「キャッシュは王様」「倹約せよ」「自社のビジネスを新しいマーケットの条件に合わせて調整せよ、そうしないと他社に先を越される」といったところです。

御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

はい。新型コロナウイルス感染症は、多くのビジネス領域、e政府、およびその他の硬直的 / 保守的な産業においてイノベーションのアクセラレーターとしての役割を果たしたと思います。

この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

2020年を全体的に振り返ると、ファンドとして堅実な実績を築くことができた年になったと思います。創業者たちが目の前のあらゆる障害に立ち向かい、新しいアイデアと創意工夫と断固たる起業家精神でそれを乗り越えるのを見て、自分も刺激を受けました。

地元で成功を収めたスタートアップ業界の主要人物を挙げていただけますか。投資家や創業者だけでなく、弁護士、デザイナー、グロースエキスパートなど、スタートアップのエコシステムで別の役割を果たす人たちでも構いません。地元住民のみぞ知る注目すべきキーパーソンについて教えてください。

1人を選ぶことも、数人を挙げることも難しいですね。それぞれが異なる役割を演じており、誰1人として重要ではない人物はいませんから。自然と同じで、最強最大の捕食者であっても、エコシステム全体が繁栄していなければ繁栄できません。

カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:チェコインタビュー

画像クレジット:Esmay Vermeulen / Getty Images

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(文:Mike Butcher、翻訳:Dragonfly)