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【コラム】テック企業は反LGBTQ法の新しい波に反対の意を示すべきだ

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編集部注:本稿の著者であるDavid Edmonson(デビッド・エドモンソン)氏は、TechNetのState Policy and Government Relations担当副社長。TechNetは全米50州の連邦および州レベルで超党派のアドボカシー活動を通じて、イノベーション経済の成長を促進するテクノロジー企業の全米ネットワーク。

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米国のテック企業は、有能な人材が住む場所や次のすばらしいスタートアップをローンチする場所が選べるよう、世界的な競合に取り組んでいる。リモートワークが普及し、テック系の人材が全国に点在する中、企業にはさらに多くのベンチャーキャピタル投資や機会がもたらされるようになった。各州はビジネスを受け入れ、起業家や従業員を迎える方針を制定するべきであるが、多くの州がまったく反対のことを行っており、ビジネスに打撃を与えかねない反平等法を制定しようとしている。

現在、モンタナ、テキサス、ニューハンプシャー、テネシー、ミズーリ、ジョージア、アイオワ、ケンタッキー、ノースダコタ、ミシシッピ、アラバマなど多くの州が反LGBTQ法を検討している。この法案により、すでに取り残されていたり、ハラスメントの影響を受けているかもしれないテック企業の従業員やその家族に取り返しのつかない危険が及ぶ可能性がある。

よってテック業界は、今まで以上に緊迫感を持って差別的な州レベルの法律に反対すべきだ。この法律によって従業員やその家族がターゲットとなる可能性がある他、経済的な責任を負ったり、優秀な人材を採用したり維持したりする上でビジネスにマイナスの影響が出る可能性があるからだ。

テック企業の従業員は、日常生活を営む上で、平等に扱われること、そして同僚や家族が差別から守られていることを知っておきたいだろう。そしてテック企業は、イノベーションを促すために最高の人材を雇用できる州でビジネスを行いたいのである。差別をする法律はそうした努力において大きな障壁となる。

イノベーションと経済の成長に尽力している州なら、機会に対して制度的な障壁を作り、その州へ定住しようとしている人々の気持ちを妨げるべきではない。

反LGBTQ法案は人権レベルのみならず、経済にとっても有害である。各州がパンデミック後の経済の立て直しに苦戦している中、反LGBTQ法は旅行、観光産業、ビジネス投資に悪影響を及ぼす可能性がある。

これには前例がある。ノースカロライナ州では2016年に、トランスジェンダーの公衆トイレの使用を禁止する法律を制定した。これにより同州は1年未満におよそ6億3000万ドル(約687憶円)を失い、企業投資の停止によって2000件の新規雇用を失った。インディアナ州では、インディアナポリスに拠点を置くAngie’s List(アンジーズリスト)が危険な反LGBTQ法を引き合いに出し、4000万ドル(約43憶円)と1000件の雇用拡大を凍結した。Visit Indy(ビジットインディ)では、法律の可決後、同州は最低12件のコンベンションと6000万ドル(約65億円)の収益を失ったとしている。

アリゾナ州では経済開発調査において、LGBTQに反対する法案が可決した場合、会議やコンベンションの消失により3年間で1億4000万ドル (約152億円)以上の経済ダメージを受ける可能性があると予測され、後に州知事によって否認された。

そうした理由から、TechNet(テックネット)ではメンバー企業を代表して、モンタナ州、ニューハンプシャー州などで提案された反LGBTQ法に反対し、歓迎的でインクルーシブな州が21世紀の経済に必要であると主張した。我々は同様の差別的な法律を提案するあらゆる州に対し同じ姿勢を貫く構えだ。

我々は、テクノロジーセクターの成長と国内外の経済における競争力を高めるためにこれらの州が行った取り組みを認識しているが、多くの企業が求めている才能のある高学歴の労働者の獲得をより困難にするようなことを行う国会議員に警告する。

ビジネスも州も、誰にでも開かれていると繁栄する。LGBTQの人々は我々の家族であり、友人、同僚、隣人、コミュニティリーダーである。彼らも我々と同じ権利と機会を受けるに値する。

モンタナ、テネシーなどの州議員は、州知事の署名を求めるために不当な反LGBTQ法案の提出準備を進めている。我々は、LGBTQコミュニティが社会のあらゆる面で完全に参加することを禁止するこのような極端な提案を却下することを衆議院に強く求める。

テクノロジー業界では、こうした法案に反対する強い公的立場を取り続ける。こうした法案は我々の家族、従業員、我々が活動するコミュニティに甚大な被害を与える可能性があるのだ。

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:LGBTQコラムTechNet

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:David Edmonson、翻訳:Dragonfly)