スペースXがStarlink衛星60基を打ち上げ、Falcon 9ロケット再利用は過去最多の10回に

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SpaceX(スペースエックス)が新たにStarlink衛星60基を打ち上げた。ここ2週間で計180基を軌道に乗せたことになる。しかし米国時間5月9日早朝の打ち上げは、Falcon 9ロケットの再利用が過去最多を記録し、より意義深いものとなった。打ち上げに使われた第1ステージロケットブースターにとって、今回は10回目のフライトだった。これはSpaceXにとって最多の再利用で、最も成功しているミッションに使われているロケットブースターだ。

フロリダ州ケープ・カナベラルから米国東部時間5月9日午前2時42分に打ち上げられた。SpaceXはまた、今回10回目の使用だったブースターを大西洋でドローン船を使って回収し、この点においても過去最多記録を更新した。そして再び使用するかもしれない、という可能性も生み出した。SpaceXのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、点検や部品交換をすることでFalcon 9ブースターを「100回超」飛ばすことが「可能」かもしれないと述べた。

このFalcon 9は、同社の宇宙飛行士が乗り込む宇宙船Crew Dragonの無人デモミッションを含む打ち上げと、これまでのStarlink衛星打ち上げで使われきた。SpaceXはアグレッシブなStarlink打ち上げスケジュールで、このロケットがいかに再利用可能かを示してきた。打ち上げの大半は、ブロードバンドインターネットの巨大なコンステレーションを含む数多くのミッションをこなしたロケットブースターを活用した。

SpaceXは打ち上げプロバイダーであり、またStarlink顧客でもあるため、低軌道衛星ネットワークを構築するために頻繁に打ち上げる間にコストの最大限の節約を実現するのは同社にとって非常に重要だ。ブースターの再利用は主要なコスト削減手段であり、今後繰り返しコストを削減できる部分でもある。マスク氏は以前、同社の外部顧客のフライトでの経済性はブースター2度の使用で「釣り合いが取れ」、3回目の使用で「高まる」と述べている。Starlink打ち上げプログラムの間、SpaceXは繰り返し再利用の記録を塗り替えていて、宇宙衛星インフラを構築するコストを一定に保つ主な方法は飛行実績のあるブースターを可能な限り何回も使うことだということを示している。

今回が27回目のStarlink打ち上げで、SpaceXは6日後の5月15日にも打ち上げを計画している。そして5月下旬に少なくとももう1回の打ち上げがありそうだ。同社は2021年末までに地球全体をカバーするブロードバンドネットワークの構築を目指している。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceXStarlink衛星コンステレーションロケットFalcon 9

画像クレジット:SpaceX

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi