米国の州司法長官らがフェイスブックに子ども用Instagram計画の撤回を要求

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米国44州・準州の司法長官が、新たに出した手紙の中でFacebook(フェイスブック)に子ども向けInstagram(インスタグラム)の計画を放棄するよう圧力をかけている。Facebookは、大人向けに作られているInstagramアプリの使用が現在許されていない若いユーザーを誘う、13歳以下の子ども向けバージョンの開発に取り組んでいる。

「Facebookはニーズに応えず、その代わりニーズを作り出しているようです。このプラットフォームは主に、Instagramアカウントを持っていない、あるいはプラットフォームがなければアカウントを持つことがない子どもにアピールしています」と州司法長官らは手紙で述べ、子ども向けInstagramが「多くの理由で有害だ」と警告している。

州司法長官らは、発達上の健康、プライバシー、そしてFacebookの同プラットフォームでの子どもの心身の健康よりも事業の成長を優先させてきた過去についての懸念を指摘し、Facebookに計画を放棄するよう求めている。手紙の中で(下記に表示)、司法長官らはネット上のいじめ、摂食障害のユーザーにダイエットの広告を表示するアルゴリズムや性犯罪者によるオンライングルーミングなど、具体的な懸念を詳細に示している。

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ソーシャルメディアと、子どもやティーンエイジャーのメンタルヘルスに関する懸念は、2021年特に耳にした批判だ。そうした問題をめぐり、一部の共和党員は、トランプ政権時代のテックで政治を定義した反保守的偏向という主張を捨て、民主党員に加わっている。

両党のリーダーは、Facebookやその他のソーシャルメディア企業を規制するよう求めており、ソーシャルプラットフォームがいかに若い人の精神発達に影響するかをめぐってここ数カ月、公然と懸念を示してきた。2021年4月に民主党議員は、子ども向けの新サービスの計画に関する似たような警告書をFacebookに送り、その中で若いユーザーのプライバシーをどのように守るつもりなのか詳細を示すよう求めた。

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議員が注目し、また動いているという点から、未成年ユーザーを取り込むことで事業を拡大するという厚かましい計画をFacebookが撤回するというのは考えられる。同社はすでに、州や国が考えられる限りのあらゆる方法で規制をかけようというしている対象企業だ。脆弱なユーザーを守り損ねるという同社の将来の過ちをめぐる深い懸念は、こうした計画を阻止するのに十分なものとなるかもしれない。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:FacebookInstagram子どもティーンエイジャーアメリカSNS

画像クレジット:Bryce Durbin

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi