ワークフロー管理のServiceNowがLightstep買収でアプリケーションパフォーマンス管理に参入

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ワークフロー管理のServiceNowが米国時間5月10日、アプリケーションのパフォーマンスをモニターするLightstepの買収を発表した。Crunchbaseのデータによると、Lightstepはこれまでに7000万ドル(約76億2000万円)ほどを調達している。買収の価額は公表されていない。

ServiceNowが欲しいのは、顧客のITのオペレーションを強化するLightstepの能力だ。Lightstepを得た同社は顧客に、アプリケーションのパフォーマンスをモニターする能力を提供し、問題がウェブサイトやアプリケーションをダウンさせるほど大きくなる前に検出できるようにする。

ServiceNowのIT Workflow Products部門上級副社長でゼネラルマネージャーのPablo Stern(パブロ・スターン)氏は、声明で次のように述べている。「Lightstepによって、これからのServiceNowは、ソフトウェアソリューションの顧客への提供のされ方に変革をもたらすでしょう。これによって究極的には、顧客のイノベーションが迅速に進展するものと考えられます。これからの顧客は自分たちのソフトウェアをこれまでになく快速に構築、運用できるようになり、ワークの新しい時代を自信をもって前進していけるでしょう」。

Lightstepの創業者でCEOのBen Sigelman(ベン・シゲルマン)氏は、これで大企業が同社のサービスを利用しやすくなる、と見ている。シゲルマン氏は、声明で次のように述べている。「可観測性がもたらす価値は全社的に共有されるべきだ、とかねてから信じていました。それによって、今日のデジタルビジネスに関わるあらゆるチームが、より広い明晰性と確信を持つことができます。この度ServiceNowと一緒になったことにより、私どもが顧客のために抱いていたそのビジョンを実現でき、その過程で、ワークの世界の変革にお役に立てるでしょう」。

LightstepはDatadogやNew Relic、37億ドル(約4026億1000万円)の評価額でIPOする直前の2017年にCiscoが買収したAppDynamicsなどとともに、アプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)の市場を構成している。この分野は最近、大手のエンタープライズベンダーの関心を惹きつつあるようで、彼らは専門の小さなスタートアップを拾い上げている。

2020年11月にIBMは、APMのInstanaを買収し、2021年4月末には補完的技術としてTurbonomicを20億ドルで買収した。アプリケーションが間断なく動き続けるよう監視していくことは、事業の継続性という観点からだけでなく、ブランドロイヤルティの面でも重要だ。完全なダウンでなくても、アプリケーションが遅かったり、動作が変だったりすれば、困惑したユーザーは他社へ逃げていくだろう。いわゆるAPMと呼ばれるタイプのソフトウェアは、ユーザーの大量脱出が起こる前に、問題を事前に検出する能力を企業に与える。

カリフォルニア州サンノゼに拠を置くLightstepは、2015年に創業された。同社はこれまで、Altimeter CapitalやSequoia、Redpoint、Harrison Metalなどから計7000万ドルを調達している。顧客は、GitHubやSpotify、Twilioなどだ。今回の買収は今四半期内に完了すると予想されている。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:ServiceNowLightstep買収APM

画像クレジット:cifotart/Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Hiroshi Iwatani)