在庫管理SaaSとECフルフィルメントで小売産業のDXを支援するロジクラが総額3.6億円の資金調達を実施

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クラウド在庫管理SaaS「ロジクラ」を運営するロジクラは、STRIVE三井住友海上キャピタルからの第三者割当増資と金融機関からの融資により、総額3億6000万円を調達した。「変革期における小売のニューノーマルを創る」というビジョンの下、今後は事業拡大・採用の強化をさらに加速させていくという。

増加する物販系EC事業者の在庫管理を支援

クラウド在庫管理SaaSロジクラでは、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷までのすべての物流オペレーションを一元管理し、倉庫業務を効率化できる。

基本機能は無料で使うことができ、他サービスとの連携やオプションを利用できるようにする際のアップグレードで課金していくシステムだ。ブラウザ以外にiPhoneアプリもあり、ハンディターミナルの代わりにカメラ機能を使って検品処理ができる(Androidデバイスは端末ごとにカメラの性能が異なり、読み取り速度の保証ができないため現在非対応とのこと)。端末の導入コストを抑えられる、使い慣れているスマホで操作ができるため習得が早い、機器を増やさずにスマートフォンに一本化できるといったメリットがある。

iPhoneにアプリを入れると検品対応や在庫確認ができるため、専用ターミナルの導入が不要で、作業も楽に

主な利用者は雑貨、飲食、アパレルなどの通販事業者や倉庫事業者で、利用企業数は約2万社。注文が月500件を超え、倉庫を利用し始めたフェーズの事業が対象となる。また、2020年秋からは「3PLパートナープログラム」という、倉庫探しに困っている通販事業者向けの、パートナー倉庫の無料マッチングも開始。これまでに全国100拠点以上の倉庫事業者と連携し、多様な物流ニーズにマッチしたサポートを行う。

EC市場は年々伸びており、OTA以外の物販では服飾、生活家電、書籍、食品などの市場規模が大きい。新型コロナウイルスの影響で今後もオンラインショッピングの需要増加が見込まれる中、EC新設を急ぐ事業者が増えてくる一方で、チャネルや在庫の分散という課題に直面する事業者達を支援する。

佐川との倉庫連携で自動出荷や最短当日配送を可能に

コンテナをシステムで移動できる次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」

また今回は、資金調達と合わせて、佐川グローバルロジスティクス(以下SGL社)との業務提携についても発表している。江東区南砂町にある、ロボット設備が整った次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」を活用した、国内最速・最大級のECフルフィルメント「XTORM(エクストーム)」を共同で開始した。Shopifyなどの通販カートシステムとの連携によるEC注文の自動出荷、EC特有のセールなどの急激な入出荷増への対応、そして最短当日スピード配送(Amazonは午後発注、最短翌日着だが、それを当日配送可能にするとのこと)を実現するという。

小売業者を立ち上げから成長期まで支援

在庫管理を自社だけで行うのが難しくなってきたフェーズのクライアントには在庫管理SaaSロジクラ、そもそも外注しないと回らなくなってきたフェーズにきたらXTORM、と成長フェーズに合わせてサービスを展開。同社は、今後も小売事業者の物流サポートソリューションに加えて、日本最大級の小売・物流データを保持するリーディングカンパニーへの成長を目指すという。

代表の長浜佑樹氏は高校時代に倉庫管理のアルバイトを経験しており、その非効率な作業の多さに課題を感じて、24歳でロジクラの創業に至ったという。同氏は「従来、自社で在庫管理から出荷までやっている立ち上げ期の顧客にとっては、高価なツール導入費や、CSVやエクセルでの属人管理体制が、成長を阻む課題となってきた。ロジクラでは導入費用を抑え、成長フェーズに合わせてサービスを展開、在庫管理を行うマーチャンダイザーの離職があっても継続して管理がしていけるプロダクトにしている。今後も開発を続け、小売業者を支えていきたい」と語った。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:ロジクラ資金調達日本倉庫物流eコマース