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「TinderとTikTok」を合体させたマッチングアプリ「Snack」がZ世代の投資家を募る

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若者世代向けのビデオファーストのデートアプリSnack(スナック)」は、Z世代の投資家に門戸を開いた。同スタートアップは米国時間5月10日、独自のZ世代向け集団をAngelList(エンジェルリスト)に登録した。Z世代のコミュニティメンバーやインフルエンサー、クリエイターなどは、同社が近く公開する200万ドル(約2億2000万円)のSAFE(セーフ、将来株式取得略式契約書)に、その他のファンドやエンジェル投資家とともに参加できる。

同社は2021年2月に、TikTok風の新奇なマッチングアプリのために350万ドル(約3億8000万円)のシード資金を獲得したことを発表した。動画をフィードに投稿すると、他のユーザーがそれを見てマッチングの相手を選ぶ仕組みだ。Snackは、動画は人の興味とライフスタイルをうまく表現し、静止画ではできないやり方で個性を発揮できる。2人が互いのビデオに「いいね」すると、ダイレクトメッセージができるようになる。

これはマッチング専用に作られたTikTokともいえる体験だ。実際、SnackはTikTokのサードパーティーアプリ向け新ログインSDKを採用した最初のアプリ群の1つで、Snackのユーザーは自分のTikTokビデオをマッチング用プロフィールで再シェアすることができる。

画像クレジット:Snack

SnackのファウンダーであるKim Kaplan(キム・カプラン)氏はマッチング・アプリ市場に歴史を持つ人物だ。かつてPlenty of Fish(プレンティー・オブ・フィッシュ)のプロダクト、マーケティングおよび収益の責任者を務めた。Plenty of FishはMatch Group(マッチ・グループ)に5億7500万ドル(約624億8000万円)で買われた

「Plenty of Fishは、GoogleのSEOで軌道に乗りました」とカプラン氏は説明する。「そしてZoosk(ズースク)とBadoo(バドゥー)はFacebookで大きくなりました。その頃はごくごく小さなプラットフォームで、そこからトラフィックを得るのは簡単でした。次に出てきたのがTinder(ティンダー)とBumble(バンブル)で、初めからモバイルファーストで作られていました。これらは最初からモバイルを念頭において設計された最初のアプリで、デスクトップからスタートしたそれ以外のアプリは、何もかもをモバイルに詰め込もうとしました」と彼女はいう。

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「そして今、私は基本的にチャンスはTikTokでの配信とインフルエンサーにあると信じています。TikTokを新たな流通チャネルにするこの組み合わせは、大きなチャンスになると思います。そして私たちはそれをてこにしようとしています」とかカプラン氏はいう。

長期的には、Snackは若いZ世代以上にも広がる可能性が高い。すでに、20代から30代前半のユーザーを掴んでいる、これはTikTokとの繋がりのおかげだ。そしてTikTokの年齢は自然と上がっていくのでSnackも同じだ。

Snackは2020年9月に資金調達を開始し、チームのメンバーを採用、アプリを開発し、2021年2月の終わりにサービスを公開した。

画像クレジット:Snack

「スタートしてからまだ8週間足らずですが、すでに多くの興奮と大きなユーザー成長を目にしています」とカプラン氏はいう。「そんな興奮のおかげで、人々が、数多くの興味深い人々が投資したいと言ってやってきます。しかし、これまでのラウンドには空きがなかったので、SAFEを開設する決断を下しました」。

そのSAFEの一環として、Snackは自身の連合組織を作るために一定の金額を切り分けている。そうすることで「他の人から手数料は一切とりません。またラウンドに参加したいZ世代投資家の参入も歓迎します」とカプラン氏は説明した。

当初、切り出す金額は10万ドル(約1100万円)からだったが、すでに多くの関心が寄せられていることから、カプラン氏はもっと引き上げる予定で、需要に応じておそらく数十万ドル(数千万円)以上になるだろう。

Z世代投資家の中には、Snackのことを聞いたことはあるが、主として後期ステージのスタートアップに投資しているというVCがいる。それ以外は、会社が一緒に仕事をしていてアプリを開発しながらアドバイスを受けた人たちだ。

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たとえばカプラン氏は、ベンチャーキャピタルやスタートアップをより包括的にする活動をしている技術者グループのGen Z Mafia(Z世代マフィア)に接触して、Snackのコンサルティングを依頼した。グループのリーダーであるEmma Salinas(エマ・サリナス)氏とNicholas Huebecker(ニコラス・ヒューベッカー)氏は、カプラン氏がプレッツェル・ロゴとブランド名を考えた際に貢献した。

「ビデオファーストのマッチングでは、巧みな言い回しやフィルターのかかった写真では伝えられない独特のセンスを表現することができます」とヒューベッカー氏がSnackに対する自分の思いを語った。「モバイルファースト世代にとって、この信頼性の新しいかたちは必要になっていくでしょう。Snackはユーザーが本当の自分を表現することを可能にします。TikTokやSnapchatなどみんなが大好きなプラットフォームと同じです」と付け加えた。

The Innovation Armory(イノベーション・アーモニー)のテクノロジー投資家でファウンダーでSamuel Natbony(サミュエル・ナットボニー)氏、Cake VenturesのMonique Woodard(モニーク・ウッダード)氏、Backbone Angels(バックボーン・エンジェルズ)、SHAKTI(シャクティ)、Meet Group(ミート・グループ)に買収されたッチングアプリSkoutの元CEOであるChristian Winklund(クリスチャン・ウィンクランド)氏、Andrew Wilkinson(アンドリュー・ウィルキンソン)氏もこのSAFEに参加している。

「Z世代にもテーブルについてもらい、未来のSnackをかたち作る手助けをして欲しいのです」とカプラン氏は語った。「声を上げて参加してSnackの支持者になって欲しいと思っています」。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:SnackZ世代マッチングアプリTikTokTinder

画像クレジット:Sarah Perez

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook